|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
■ dpGuitarSystem3 - その14 - 次なるステップ【爆】 |
|
|
|
|
|
|
|
dpGuitarSystem3 Ver. 2.2
クリックすると拡大
|
これまで複数回のバージョン・チェンジを繰り返しても、いつも可能な限りシンプルな構成を守ってきたdpGuitarSystem3であったが、我がバンド=The SHOTのレパートリーの拡大・充実と供に限界が見えてきた。また、別の新たな外部要因も突如、発生してしまった【苦笑】。
それはギターの買い換えである【爆】。
そもそも。
前ページまでのdpGuitarSystem3はPeavey HP EXPとセットで設計されている。両方込みの設計思想(大げさ【笑】)は下記の通りであーる。
- 自分のバンドではリードボーカル&リードギターである筆者は歌っているときにはペダルボードの操作をしたくない(少なくとも歌っている途中は殆ど無理)
- 故にPeavey HP EXPの手元操作で「出力ゲイン2段切換え」を実現
- 故にdpGuitarSystem3側はシンプルな構成が前提となる
しぃかぁしぃ〜。
Peavey HP EXPの手元操作の改造/改良を試行錯誤しているうちに、いつのまにやら、Peavey HP EXPは通称:Hedgehog=ハリネズミと化してしまった。つまり、スイッチだらけのビザール(変態系)ギターになってしまったのであるのであるのであるのである【爆】。
ちなみにハリネズミ君=Peavey HP EXPの最終形には以下のつまみとスイッチが林立していたのであるのであるのであるのである【苦笑】。
- メイン・ボリューム・ポッド(通常の演奏中の音量コントロール)
- プリセット・ボリューム(低出力を選んだときのプリセット量を決定)
- ピックアップ・セレクター(ネック ⇔ ミックス ⇔ ブリッジ)
- 出力切り替えスイッチ(ハイ ⇔ ロー)
- ネック・ピックアップ・タップ・スイッチ(シングル ⇔ ハムバッカー)
- ハイパスコンデンサー・ON/OFFスイッチ
- ダイレクト・スイッチ(オール・バイパス)
|
|
この状態を名付けて「Hedgehog=ハリネズミ」
|
こうなると、歌いながら弾きながら手元を見ずに曲の途中でどのスイッチをどっちに動かして……なんてことになって集中力が極端に散漫になる【苦笑】。
こんなことに習熟する手間を掛けるぐらいなら足元操作の方が遙かに簡単であると言えなくもなくもない【爆】。
要するに過ぎたるは及ばざるがごとしと言うかやり過ぎというか何というかになっちゃったわけである。 |
|
|
|
|
|
|
|
と言うわけで、超シンプルな操作系のギターを(超複雑な方法論並びに異常なまでの手間暇を掛けて)入手し、ペダルボードの方はまるっきり別の考え方で再設計することに決めたのである。馬鹿だ。
さて。
まず基本的な方針を決めなければならないが、これはとっくの昔に決まっている。
とっくの昔とは今から30年前以上であり、その頃に筆者が組み上げたペダルボードの基本コンセプトは今でも正しい筈なのだ。その考え方はシンプルで……
- クリーン/クランチ/空間系とオーバードライブ系の2系統
- これをラインセレクターで切り替える
この方法論で世界一ハイレベルなのは言うまでもなくエリック・ジョンソン。
彼の代表曲であるManhattanのライブ版をYouTubeで探して聴けば一目瞭然(一聴瞭然)だが、(1)深めのディレイと煌びやかなコーラス掛けまくりのクリーンチャネルと(2)バイオリントーンと呼ばれる思いっ切り歪んでいるのに何故か実に聴き心地の良いディストーションサウンドを曲中で何度も切り替える。
筆者の現在の手持ち機材でこの2系統切換えを行なうために足りないのはふたつ。
ひとつは勿論、ラインセレクター。以前に4系統切換えのProvidence PEC-04を使ってみたが、機材全体がとてつもなく大袈裟になるので結局、やめた。だから、こういう大型のものではなくて、単純に2系統のループを切り換えるものである。
|
|
|
|
|
|
|
|
しかしだ。
実に意外なことに、シンプルな2系統のループ切換え機でメジャーなものというと、昔も今も、何故かBOSS LS-2しか無い。これ以外はどれもこれも殆どが帯に短したすきに長しの典型例のオンパレード。国産ブティック系のものに1種類あるにはあるがLS-2より遙かに高い。つまり結局のところ、選択枝がない。ないんじゃ仕方がない。
かくして例によって例のごとくサウンドハウスに注文【苦笑】。 |
|
|
|
|
|
|
|
もうひとつはLovepedal ETERNITYとまるで性格の異なるオーバードライブ。
ETERNITYはチューブスクリーマー(MAXON/Ibanez TS-9)系のいわゆるブティック系オーバードライブ。ギンギンの歪みを求めるのではなく、名前=ETERNITY:永遠=の通り、味わい深い大人向けの枯れたオーバードライブと言う感じ。
だから、別に求めるならヘビメタOKみたいなドンシャリ系丸出しの派手なオーバードライブがよい……なんて思っていたら絶妙のタイミングでBOSSからST-2 Power Stackなんつぅ〜ものが発売された。名前の通り、Marshallの3段スタックのフルゲインをシミュレートしてくれちゃうペダルである。 |
|
|
|
|
|
|
|
オーバードライブ・ペダルについてはサウンドハウスのオーバードライブ/ブースターの一覧のところだけで243機種、ディストーション/ファズで209機種、合計で452機種もあるってぐらいに沢山の種類がある。サウンドハウスが扱っていないものも含めると世の中には500機種以上の歪み系ペダルがあることだろう。
となれば、その中のこれ1台ってものを適確に選び出すのは事実上不可能である。全てを試奏できるわけがないし、全てをYouTubeなどで試聴することも出来ない。結局、ブランド、評判、プロが使っているなどの雑多な情報から最後は勘で選び出すしかない。
そう言う意味では日本のギター雑誌や、その雑誌が運営しているWebサイトは何の役にも立たない。メーカーの資料をそのまま掲載しているだけだし、比較特集とかの場合でも、はっきりこれが良いとか悪いとかは絶対に書かないからである。
ちょっと脱線。
閑話休題
筆者がBOSS ST-2を選んだのは、だからタイミングだけである。Lovepedal ETERNITYとは性格の異なる、とにかく良く歪むハイゲインなペダルを探していたら、正にそのものズバリのサウンドが売りのST-2がジャストなタイミングで発売されたからである。しかもBOSSの場合は専用サイトで視聴が出来る。 |
http://www.roland.co.jp/BOSS/flash/point.html |
価格はこなれているし故障の少ないことは世界的に有名。これ大事。
てなわけで(基本的に悩むことが嫌いな人でもあるので)あっさりと最終決定し、LS-2と一緒にサウンドハウスで注文。数日後には両方一緒に届いた。 |
|
既存のdpGuitarSystem3 Ver. 2.1にBOSS ST-2を繋いでサウンドチェックしているところ
|
BOSSのLS-2とST-2が加わると、dpGuitarSystem3の次期バージョンの構成パーツは全部で7つのペダルになる。しかも1つはラインセレクターであるから組合せの順列組合せは天文学的な数字になる。
また、7つのペダルの使用頻度などを勘案しながら、ペダルボードのサイズを最小になるようにレイアウトするのも結構、大変である。 |
と言うわけで楽しい楽しい思考実験を頭の中で繰返し、更に実際に数種類のテスト配線を試すこと数週間。
しかも。
悪いことに、この期間は、そもそもの今回のdpGuitarSystem3の組み替えの原因である新しいギター=Bacchus BTE-250R SW → 改め → dpTL GoldTopのピックアップを取り替えている真っ最中。つまり基準となるべきギターの内容が変わりながらの試行錯誤だから、振れ幅が大きい。
結果、決定版の候補は色々と現われ、そして消えていった【苦笑】。
その中の幾つかを下記に紹介してみよう。 |
試行錯誤案その1:Xotic RC-Boosterは常時ONのライン・ドライバー
dpGuitarSystem3のこれまでの構成に大きく影響を受けたパターン。RC-Boosterを常時ONにしていると、ペダルボード全体のゲイン落ちやノイズ軽減には効果的だが、常時ONと言うことは音色変化には使えないわけだから無駄と言えば無駄になるのであるからして却下。 |
試行錯誤案その2:RC-Boosterは純粋にブースター
どの状態にあってもRC-Boosterを踏めば音圧が上がってソロに入れると言う方法論。しかし、これだとエリック・ジョンソン的な切換えには不向きであるから却下 |
試行錯誤案その3:ST-2のクランチモードは悪くないよ案
ギター側のピックアップの状態が理想からほど遠いときに試してみた案。ST-2はクランチ/オーバードライブ/ウルトラハイゲインを切り替えられるが、クランチが意外にも行けるのである。その場合、ETERNITYでは歪みが不十分なので前段にRC-Boosterを持って来るという変則案。クランチ気味のST-2 → Small Clone → Lovepedal Echo Babyってのはかなり行けるサウンドではあったのだが、RC-Booster+Lovepedal ETERNITYがイマイチ以下だったので却下 |
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
←
|
|
← |
|
←
|
|
そうこうするうちにdpTL GoldTopが完成。ピックアップはネックもブリッジも両方共にSeymour DuncanのHOTRAILS For TELEになった。となると、頭の中で考えていた一番最初のプランがベストになる。
RC-Boosterをどこに配置するかだけ最後まで悩んだが、エリック・ジョンソン的な切換えも考えて下図のようになった。 |
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
|
←
|
←
|
|
← |
|
←
|
|
接続順と組合せ
|
組合せ/エフェクター
|
|
|
|
Channel A
|
Channel B
|
|
|
|
|
← 信号の流れ ←
|
0
|
Tuning / Mute
|
|
|
|
|
|
|
1
|
Ch. A |
Clean / Crunch
|
|
|
|
|
|
|
ETERNITYのセッティングのコツはGainを控えめにし、Glass=トレブルブースターをフルテン近くまで上げること。Glassはトレブル(高域)のトーンコントロールではなくブースターなのだ
|
2
|
Clean / Crunch
with Chorus
|
|
|
|
|
|
|
殆ど「目指せ、エリック・ジョンソン」なサウンドである
|
3
|
Ch. B |
Overdrive
|
|
|
|
|
|
|
ST-2は徹底してドンシャリのヘビメタサウンドにセッティング。すると高調波出まくりなので、ギター側のボリュームを思い切り絞っても、ちゃんと高域が出るからそのままカッティングにも使えるし、フルテンならソロも勿論OKである
|
4
|
Lead
|
|
|
|
|
|
|
RC-BoosterのGainはほぼゼロとし、Volume(出力レベル)をフルテン近くまで上げる。それと同時にドンシャリのST-2の正反対でトレブルとベースを絞ってミッドブースト系のチューニングを施し、結果、ST-2との合算でフラットで分厚く明確に音圧の上がったリードサウンドが得られる
|
と言うわけでプラン決定。あとは美しく合理的に並べて固定して配線するだけ。今回はボードのサイズが一回り大きくなるのでこれまでのボードの使い回しは無理なので、久々に渋谷の東急ハンズで、いつものボード(商品名:セルラ:硬質塩ビ低発泡板)を買って来た。
1枚では強度が足りず盛大にたわむので、いつも通り2枚をゼリー状瞬間接着剤で貼り合わせる。色は落ち着いたグレーにした。組み上げてから持ち上げにくいので前に使っていて在庫になっていたハンドルも取り付けた。
ペダルとボードの固定はいつも通りの3Mの超強力多用途両面テープ。
同じ作業を何10回と行なっているので我ながら呆れるほどに手際よく仕上がった。 |
|
使用頻度の高いペダルが手前。段差を付けた配置にしているのには今回は特に大きな意味はない
|
|
常時ONの3つのペダルは全て場所を取らないように横向きにして奥に配置。この写真は後ろから撮っているから手前の三つが常時ONの横向きペダル
|
|
Lovepedal ETERNITYのGainはほんのちょっと上げるだけで充分
|
|
RC-Boosterは思いっきりのミッド・ブースター的なセッティング
|
|
LS-2の良いところのひとつはAとBの両チャネルのレベル補正が出来ることである
|
あとはdpTL GoldTopとの組合せで各ペダルの最適のパラメータを見つけることが主眼となる。ペダルボードやギターの改造ばっかりやっていてもギターは上手くならないのだ【爆】。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
お馴染の趣味の抜き版画像 (^^;; クリックすると拡大(別ウインドウ) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|