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購入直後。しかし、既にストラップピンについては位置が変わっているし、毒林檎ステッカーも貼り付け済みである(詳しくは本文参照)
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ことエレキ・ギターに関する限り、筆者の愛機は30年以上前からずっとずっとLes Paulである。そのGibson Les Paulの良い点は下記に集約される。
- デザインが良い(世の中の全てのエレキギターで永遠に評価される不滅のデザインはLes PaulとStratocasterの二つだけであろう)
- 音が良い(シャッキリ系のStratocasterと対極を成す太くて厚みのあるサウンド)
- 操作系が良い(3ポジション・トグルスイッチと2ボリューム、2トーンによるサウンド・バリエーションの広さとボリュームをプリセット的に使えるピックアップ切り換え)
- 弾きやすい(ミディアムスケールと低めのフレット。Rの少ない指板)
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しかし、Les Paulには明確なる欠点も存在する。
前者はシングル・カッタウェイ・デザインだからどうしようもない。ネック・ジョイント部を強引に削って大改造をしてみたが基本的な制約は超えられない。ハイポジションが弾きにくいと言っても、以前のように同じLes Paulを使っているJimmy Page@LED ZEPPELIN(あるいは同年代=70年代のハードロック)のコピーをする分には何の問題もなかった。何故ならLes Paul使いは18フレットのAのペンタトニック・スケールなんて常用しないからである。
ところが、このところ関係するバンドでは割と最近の曲を演ることが多い。すると平気で22フレット(Les Paulの一番上のフレット)でチョーキングとかが出てくる。今どきの若手プロ・ギタリストはエディ・バン・ヘイレン以降の世代だから、その多大なる影響下にある(例えばWANDSなんか、サウンドから弾き方までまんまエディである)から、Les Paulでコピーするには非常に困難なフレット・ポジションが当たり前なのである。
なお、蛇足だが、同じように今どきのギタリストはロック式トレモロ常用でもあるのだが、これは単純に無視である。筆者はトレモロ・アームは嫌いなのだ(使えないとも言う【苦笑】)。
もっと蛇足だが、先日、フジ721(CATV)で見た「Char meets スティーブ・ルカサー」と言うコアな番組で、ルカサーが1959年製の「1000万円はするぜ」って言うLes Paulスタンダードを自慢げに弾いていたのだが、それまで弾いていたMUSICMAN製のルカサー・シグネチャー・モデルと違って、せいぜい15フレットのGのペンタトニックスケールぐらいまでしかハイポジションは使わなかったのがとっても印象的であった。ダブルカットのMUSICMANの場合は当然のように(スティーブ・ヴァイやインギーと同じく)24フレットまで弾きまくっていたのだ。つまりLes Paulはそう言う弾き方はしない(出来ない)ギターだと言うことなのだ。だから今どきはStratocaster系(Ibanezなど類似形状の全てを含む)全盛なのであるに違いない。つまりLes Paulは永遠の名器だがややオールド・ファッションなのである。 |
後者=重さ=は、だからこそ(ハムバッカー・ピックアップと合わせて)Les Paulならではの厚みのある太いサウンドが得られるのであるが、50歳を過ぎた腰痛持ちのおぢさんにとっては非常に辛いものがある。長時間の立ったままの演奏は勿論、Les Paul本体と良い勝負の重さのGibson純正ハードケースに入れた時の持ち運びの辛さはこれまたかなりのものなのである。
しかも、最近はいささか大袈裟なエフェクターボードを組んでしまったので、その両方を運ぶのはとんでも無い負担になるのだ。昔はクルマ人間だった(し、若かった)から気にならなかったのだが、今やそうも言っていられないのである【涙】。
実際、ここ数回は旅行用のスチールパイプのキャリアーにGibson純正ハードケース入りのLes Paulとエフェクターボードを括り付けて徒歩10数分の近所のスタジオを往復しているわけだが、そうしたところで大変な負担だし、とてもじゃないが、その状態で電車に乗る気にはならない。だから先日の渋谷のライブでは迷うことなく往復タクシーであった筆者。 |
とまぁ言うわけで(以上、前振り)様々な理由からLes Paulだけで全てを済ませるのが辛くなってきたと言うことなのであーる。 |
しぃかぁしぃ。下手に若かりし頃から本物のGibson Les Paulを使っているものだから、今更、中途半端なギターを買う気にはならない。過去30数年間のエレキギター歴でLes Paul以外に購入したのは同じGibsonのES-335TD Proだが、それですら全然気に入らなかった。今まで使ったことのあるギターも含めて言えば下記の通りである。
- ES-335TD Pro:ネックが薄すぎて頼りない。音が籠もる(セミアコだから当たり前)。大音量ではハウリング(これもセミアコだから当たり前)。ボディサイズがロック向きじゃない(同様)。じゃあなんで買ったのかと言えば、当時ブームだったクロスオーバー(当時。今で言うフュージョン系)に一時期填って、ラリー・カールトンやリー・リトナーが弾いていた335が格好良く見えたからである
- Fender Japan Stratocaster:借り物。メイプル指板&ロング・スケールは全く馴染めず。また、Stratocasterは全てそうだが、ボリュームの位置が弦に近すぎて演奏中に触れてしまうから弾きにくくて仕方がない。センターのピックアップも演奏の邪魔。リッチー・ブラックモアのように目一杯下げるしかないのだが、だったら最初から無ければ良い。シンクロナイズド・トレモロのチューニングの不安定さも耐えられない。価格的に考えても全体に安っぽいので自分用に入手しようと言う気にはならない
- Gibson SG Special:借り物。軽くてハイポジションが弾きやすいのは良いのだが、ポット類が離れすぎでストラップを長くした場合は操作不能。余りにもボディが薄いので音に厚みがない。要するにLes Paulを基準にすると全てがチープ
- フジゲン製ストラト・タイプ:某スタジオの常設ギター。サークル・フレット・システム搭載なのでピッチの正確さは抜群。しかし所詮はストラトなのでボリューム・ノブに触らないように注意しながら弾くだけで疲れてしまう。ピックアップは普通のモノなので当たり前だがLes Paul的な使い方は出来ない。要するに好みではない
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となると選択肢がなくなってしまう。例えば「ローズウッド指板、ミディアム・スケール、ハードテイル(トレモロ無し)、ボリュームポット位置変更、2個のハムバッカー付き」のStratocasterみたいなことになるが、これにズバリ該当するモデルはFender JapanにもFender U.S.A.にも無い。
また、今の音楽シーンはStratocaster全盛なので、余りにもストラトだらけで食指が動かないと言うのもある。
長年セットネックのLes Paulに慣れ親しんできたので、Fender系のボルト・オン・ネックは楽器と言うよりも機械みたいで馴染めないという感覚的なものも大きい。 |
そこで、もしも予算度外視なら新時代のエレキ・ギターのスタンダードとも言えるPaul Reed Smithなんて選択肢もあるのだろうが、PRSの価格は軽自動車並みである。最近は廉価版も出ているが、高級が売り物のPRSの安物を買ったって無意味である。そんなことをするぐらいならFenderジャパンで充分だろう。 |
http://www.prsguitars.com/
また、ずっと以前から単純にルックスだけで好きなのはSCHECTERのクラシック・シリーズの「テレ」なのだが、これも値段が高すぎるし、実はメープル指板だから筆者には絶対に弾きこなせないし、テレだからつまりダブルカットではない。要するに宝くじでも当たったら飾っておくためのギターという馬鹿な話【苦笑】。 |
そこで、改めて現実的に筆者の必要とするギターの条件に合うものをインターネットで探しまくってみた。その条件とは下記の通りである。
- ダブルカット(ダブル・カッタウェイ)
- 筆者の感性に合うデザイン(超・主観的)
- Les Paulより圧倒的に軽いこと
- 2個のハムバッキング・ピックアップ搭載
- トレモロ無し(ストラトの場合はハードテイル)
- 2ボリューム、2トーン(但しブリッジ側ピックアップのトーンは常時フルテンなのでLes Paulも外してあるが)
- ミディアム・スケール
- 22フレット
- ローズウッド指板
- セットネック
- ピックアップ切り換えスイッチはLes Paulと同じ位置がベスト
(絶対条件にあらず)
- それなりのクォリティ
- チープでないこと(=所有する満足感があること)
- 予算的には10万前後。最大でも15万円以下
それで判ったこと。以上の条件に合うギターは意外なほどに少ないのである。 |
近いもので「Ibanez SZ520QM」と言うのを見つけたので石橋楽器で試奏したらゴミ。ボディが異常に軽く、まるでホローボディのようで頼りないし、ピックアップ切り換えスイッチは切換えを拒否するみたいに固いし、ボリューム・ポットも回されるのを嫌がるがごとく回しづらい。肝心のネック接合部はセットネックなのに妙にぼてっとした作りで手のひらに引っ掛かるし、ベッタリのウレタン塗装がこれまた手のひらにまとわりつく感じ。つまり滑りが悪い。とにかくまるでお話しにならない。やっぱりこの価格帯はチープなのだ。 |
昔からあるYAMAHAのSGシリーズ(高中やサンタナで有名)は上に列記した条件そのまんまだし、Ibanezが最近復刻させたARシリーズはチェリーサンバーストのLes Paulをカッタウェイ側で左右対称にしたようなデザインだが、いずれも感覚的に好みではない。そもそも設計が古いので今風じゃない。昔と同じでよいのは本物のLes PaulとStratocasterだけなのだと言うのが筆者の考え方。SGやARは所詮は亜流まがいもの。 |
ところで、実はまるっきり上の条件通りのギターで非常に新しいもの(かつ「本物系」が)ひとつだけある。それはB'zの松本の次のシグネチャー・モデルの試作機。ギター雑誌に載っていたのだが、Gibsonカスタムショップ製のそのギターはまんま上の仕様。松本君もハイポジションが弾きづらいのでありましょう。但し、多分、重量はLes Paul並みだと思われる(デザインは左右非対称のダブルカットで、現在のLes Paulダブルカットの左右対称とはまるで違うものである)。
しかし、これが発売されれば現在のLes Paulの「Tak Burst」みたいな価格になるのは間違いない(35万円前後〜50数万円)。廉価版がエピフォンから出ても買う気はない。昔と違って、今のエピフォンはGibsonのサブ・ブランドに過ぎないんだから付加価値を感じない(但し作っているのは日本のフジゲンだから実はクォリティはGibsonの安物より遙かに良いはずだが)。ちなみに現行のLes PaulタイプのTak Burstのエピフォン版の定価は168,000円である。また前述の現行のLes Paulダブルカットは市場で全く人気がないから店頭で見たことがないし、写真で見ると判るがコントロール系がまるで条件に合わない。特にピックアップセレクターが遠すぎる。
ついでに言えば、いわゆるアーティスト・モデルあるいはシグネチャー・モデルには全く興味がない。筆者は間違いなくJimmy Pageフリークだが、Jimmy Page仕様のLes Paul(最近、またGibson本社から再発売されたみたいである)ですら欲しいと思ったことは一度もない。特に、最近の「まんまエイジド加工」は理解すら出来ない。クルマで言えば最初から塗装が剥げて錆びている状態を高く売るってどう言う事?と言う感覚。 |
さて、困った。デザインは大きく分ければPRS系。アッセンブリーはLes Paul系。ブランドは信頼出来ればどこでも構わない。下手な外国製よりは国産のちゃんとしたモノの方が作りが遙によいことは間違いない。その路線でも「これだ」と言うモノが見あたらない。帯に短し襷に長しあるいは値段が高すぎる(=買えない)または安すぎる(=チープじゃ困る)なのだ。 |
そこで更に絡み手からGoogleでインターネット検索をしてみる。すると、いくつかのギターマニア系のBBSで聴いたこともないブランド名のギターの評判がすこぶる宜しい。
それは「Ornetts(オーネッツ)」と言うブランドらしい。
そこで再度、その「Ornetts」を検索。
すると、このOrnetts製のLes Paulのコピー・モデル(GM5)が非常に優秀らしい。本物のLes Paulは当たりはずれが大きいのだが、Ornettsの場合はそう言うバラツキがないというのだ。 |
そしてさらにBBSなどを検索すると、Ornettsの新製品が出ているという。これも非常に評判が良いらしい。そこで型番を把握してから再度検索。
結果、 ついに見つけたのである♪ |
http://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/ornetts/
見た瞬間に明らかな「Paul Reed Smithじゃん」なボディ形状と派手なキルテッド・メイプル仕上げ。ピックアップ・アッセンブリーはモロにGibson系そのもの。しかも超薄手ボディで超軽量(2.8kg)。しかしLes Paulライクな厚みのある中低音が出ると書いてある。定価165,000円。う〜〜む。これは「近い」ぞと。 |
ちなみにインターネットで調べた限りでは、Ornettsは元バリーアーツ(一時期、スティーブ・ルカサーなどが愛用していた元祖系高級カスタムギター工房。今はハイエンドギターズと言う別名称になっている)に居た(修行していた)日本人のリペアマン(=ギター職人)が大阪で始めたギター工房が作るギターらしい。「Ornetts」は製品のブランド名で会社は「Hi-End Guitars」と言うらしい。サイトは存在するが、このコンテンツを書いている今、現在まだ準備中である。 |
http://www.hi-endguitars.com/
かくて、2004年8月4日[水]。別の用事で出掛けたついでに渋谷駅南口のイケベとミュージックランド・キーへ(Ornettsを扱っているのは基本的に東京都心の有名楽器店ではイケベとキーぐらいなのだ)。しかしどっちにも店頭在庫がない。入荷数がとにかく少ないらしい。キーで店員さんに聞いたら新宿店にまだ3本残っているという。
しかしその日は時間がないので諦めて、三日後の7日[土]に(予め電話で在庫を確認しておいてから)新宿のミュージックランド・キーへ向かった(うちからだと京王線 → 都営新宿線乗り入れで新宿三丁目下車だからやたらと近いと言うことを発見♪)。
そして……ありました。 |
在庫はゴールドとブルーとグリーン。チェリーはもう無い。で、とにかくゴールドを試奏してみる。
- 重さはちょうど良い。SGよりちょっと重いぐらい。ボディの薄さから連想するほど滅茶滅茶軽いわけではない。これは中身が詰まっていると言うことだからOK
- ストラップを借りて低めに構えてみる。写真で見るほど操作系は遠くない。ちゃんと人間工学的に考えられているようだ。ネック側が下がると言ったことも皆無。つまり重量バランスは完璧
- 全体の作り、細部に至るまでのフィニッシュは極上。筆者の本物のLes Paulなんかより全然良いことだけは確か【苦笑】
- ネックは太め。ちょうど、筆者のLes Paulぐらい。いわゆるかまぼこ型。つまり筆者としては慣れている太さだから違和感なし。細め or 薄目のネックが好きな人には合わないかも
- アンプに繋ぐ前に生音を鳴らしてみると非常に響きがよい
- 続いて、Marshall、後でFenderに繋いで音出し
- すると、殆どLes Paulというぶっとい音がするではあーりませんか♪
- これにはちょっとびっくり
- Webの写真で気になっていたネックジョイント接合部近くの太い部分は気になると言えば気になるが、しかし22フレットまで問題なく弾けることも確認
- どうせなので在庫の三本を全部弾いてみる
- 個体差の無いのがOrnettsの売りらしいが、筆者の耳にはゴールドが良かったので迷わず購入決定
あ〜〜〜あ。。。 |
価格は定価が165,000円(税込173,250円)。Webや店頭の表示では138,000円(税込144,900円)。ギグケース付き。ストラップピン=2個とトップハット型のボリューム・ポット(コンバット製)=2個をおまけで付けて貰う。
以上まとめて132,600円(税込139,230円)にしてもらった(カード一回払い)
そして嬉々として【笑】ナイロン製ギグバッグを肩に掛けて京王新線で帰宅したが、重さは全く気にならない。これなら楽勝である。 |
かくて「改造前【笑】」にCASIO QV-3000EXで写真に収める。
そして、改めてじっくり細かくチェックしてみたが、とにかく作りがよい。トップのキルテッド・メープルはラミネート(極薄のキルテッド・メープルを付き板張りしてあるということ。ヘッドのローズウッドも同様)だが、今の流行そのまんま。つまり見た目は50数万円のPaul Reed Smithと遜色ない。オリジナルのブリッジなどの加工精度も高い感じ。フレットの細部などの仕上げも大変に宜しい。 |
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大流行のキルテッド・メープル(但しラミネート)仕上げ
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いかにもハイポジションが弾きやすそうなネック・ジョイント部。但し完全なヒールレス形状ではないので、Les Paulと同じく若干削りたい衝動には駆られるのだが、これはまだ我慢。撮影時点で既にストラップピンは移動済み。ジョイント部のボディ側の黒い点は勘合のためのダボらしい。右の黒いのは節目 |
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筆者の場合、ネック側のストラップピンは裏側になければいけない。元の穴は割り箸をたたき込んで埋めてから油性ペンで着色。左奥のボディ裏側のコンター加工が判る
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例によってエンド・ピンはSCHECTERの上級機種と同じく立て掛けた時の安定性のためにダブルにしてある。このストラップ・ピンはGM8Rを購入した時におまけに付けてもらったもの。なお、このギターの設計上の特徴のひとつとして、ポットなどは全てボディの曲面に対して垂直に取り付けてある。ジャック・プレートはLes Paulの標準状態とは比べものにならないぐらいヘビーデューティーで安心出来る。なお、この写真で判るようにアーチド・トップ形状だからボディの中心線部分はちゃんとした厚みがある。これがLes Paul並みの中低音の秘密らしい |
そして早速、改造計画立案とその実行に入ることにする。とにかく筆者はギターでもMacintoshでもクルマでも何でも(かんでも)自分が使う道具は全て自分の使いやすいように、あるいは自分の感性にマッチするように改造するのが当然だと思っている人なのだ。そこで色々と考えた末、次のようにすることに決めた。
- 今後のメイン・ギターはGM8Rとする
- 主たる理由は「軽さ&ハイポジションの弾きやすさ」である
- よって、つい先日、Les Paulに組み込んだばかりのEMG一式をアッセンブリーごと全てGM8Rに移植する
- 反対にGM8Rのアッセンブリー一式をLes Paulに移植する
- この結果、GM8RとLes Paulはメインとサブとして基本的なサウンドが同じギターとして併用出来る
ちなみに、ギターが1本しかないというのは困るのだ。近いスペックのギターが2本あると色々なシチュエーションに対応出来るのだ。
- ライブなどで弦が切れた場合の予備ギター
- 片方を修理(リペア)に出せる
- 常用するスタジオに預けられる場合は「置きギター」に出来る
それはさて置き。 |
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改造前のポット周り。ピックアップは4芯配線であることが判る。ノイズ対策のための導電塗料塗布(導電塗料に通電させるための銅板=右上=もちゃんと存在する)など、細部の作りや仕上げもLes Paulより遙かに丁寧であることは言うまでもない(アメリカ製がいい加減なのは今も昔も変わらない) |
と言うわけでまずはその前に一番簡単なストラップピンの位置の移動を行なう(写真とキャプション参照)。
次はヘッド部分のがっかりするほどセンスのない60年代的なOrnettsのロゴ・プレートの取り外し。シルク印刷でも埋め込みでもないのでニッパーで引っ張れば外れるだろうとやってみたらその通り。プレートの裏側から出た2本の脚を差し込んであるだけ。接着もしてないから簡単に外れる。穴には太めのつま楊枝をたたき込み油性ペンで黒く着色してお仕舞い。ちょっと離れると全然判らないのでこのままで良い。
かくて買ったばかりの「Ornetts GM8R(GLD)」は意図的にノーブランドになってしまったのだ【苦笑】。 |
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まるで60年代のテスコやグヤトーンやエコーやエルクやファーストマンを連想させるデザインで、センス皆無としか言いようのないOrnettsのロゴ・プレート。マシンヘッドはGOTOのマグナム・ロック。最初使い方が全く判らなかったが、判ってみれば凄く便利な構造だった |
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気に入らないものは取ってしまえばよいのだ(^^)v 筈した後の穴はストラップピンと同じように加工。近くで見ない限りは判らないのでそのままにしてある(この写真は穴埋め前)
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それにしても「Ornetts」というブランド名は何かとってもとってもダサい。ブランド的付加価値を感じない。ひょっとして「オーネット・コールマン」からとっているのではないかという嫌な予感もしないでもない。Ornettsの古い機種にはセミアコなどもあるから制作者が元々はジャズ・ファンである可能性もある(以上、全く根拠のない推測)。ところが、筆者はオーネット・コールマンが大嫌いなのである。ニュージャズ、フリージャズなんてものは音楽じゃない。雑音・騒音以下である。
なので、上の写真の通り、ロゴ・プレートは外してしまった。GM8Rのボディカラーの呼称はGLD=ゴールドである。そう言えば我が家の猫ちゃん達はチンチラ・ゴールデンとチンチラ・シェイデッド・ゴールデンである。確かに似たような毛色である。
と言うわけで、今後、このギターのブランド名は無し=ノーブランド。愛称はチンチラ。つまりGM8R(GLD) Chinchillaである。
そしてLes Paulと同じくGM8Rを一般呼称とする(と勝手に決めた)。 |
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