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2007.09.15[土]
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Gibson SG Special - DoromPATIO
■ Ornetts GM8R(GLD) その23 GraphTech
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO

2007年8月25日[土]。全ての改造をし尽くした感のあるGM8Rで銀座TACTでのライブに出演した。当日の模様を撮影したデジタル・ビデオでチェックしたら思い通りのサウンドが出ていた。だがしかし、まだ改造点=改良点はあるぞとも認識。それがブリッジとナット。

ブリッジに関して言えば「もう少し下げたい」「『駒と弦の当たり』を改良したい」。つまり「もっと弾きやすくしたい」し「鳴りを良くしたい」。ナットに関して言えば「弦交換のたびにシリコングリスを塗らなくても最初から滑りの良いナットにしたい」。つまり弦を緩めたときなどの「ギギギッ」を絶無にしたい(このことはチューニング精度にモロに影響する)。

てなわけで例によって例のごとくに色々と調べていたら「グラフテック(GraphTech)」なる素材に行き当たった。以前に購入したDVD付きのメンテ・マニュアル本の著者もお薦めの素材である。このページの冒頭にメーカーのURLが書いてあるが、要するに……
  • GraphTechとは高分子系の新素材であるらしい(国内用カタログでは素材はボロン)
  • 素材表面に「テフロンを封入したマイクロ・カプセル」を塗布加工してある
  • この結果(GraphTechと弦との)摩擦が起きると、マイクロ・カプセルが壊れてテフロン=潤滑剤=が(半永久的に)滲み出す
  • この結果、ナットや駒と弦の摩擦が最小になる
  • この結果、弦が切れにくくなる
  • 同時に、GraphTech自身の素材特性によってサステインが伸びる

目茶いいことずくめなわけである。そこで更に色々と調べると、駒単品(Fender用、Gibson用など各種。商品名は「StringSaver」)、ナット単品(これまた色々。商品名は「TREM-NUT」)とあり、更に、「SuperBridge」と言う別商品とGraphTechの駒=StringSaver=を組み合わせた物もあることが判った。我がGM8Rは大きく分ければ(ボディ形状はPRSだが)ハードウエア・パーツはGibson系で出来上がっているので、ナットもブリッジもGibson用を買えばマッチする筈である。

そこで、これまた例によって例のごとくにサウンドハウスのWebSiTEで色々と調べると該当商品は全て取り扱っており、ナットに関しては精密図面も記載されていたので(Gibson用とGM8Rの測定値では1mmぐらいの寸法差はあるが)取り付け可能であることが判明。かくして発注。ついでに、安いから常用のD'Addario EXL125(.009 - .046)5セット(単価=440円)も注文。締めて12,105円(消費税、運賃込み)。とにかくサウンドハウスは安い♪
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
今回購入の一式
  • GRAPHTECH PS-8541-N0 (PS8541N0)
    ストリングセイバー スーパーブリッジ、ニッケル、4mmポスト 
    8,800円
  • GRAPHTECH PT-6010-00 (PT601000)
    トレムナット、ギブソンギター用、溝切済 
    580円
  • DADDARIO EXL125 エレキギター弦
    NICKEL WOUND、SUPER LIGHT/REGULAR
    009、011、016、026、036、046 
    440円(5セットで2200円)
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パッケージから出した状態。ちなみにSuperBridgeのアジャスターロッド(ボディに打ち込むもの)は使用しない。六角レンチについては後述
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Gibson純正「Tune - O - Matic Bridge」と並べて比較
サイズと取り付けピッチは全く同じであることを確認♪
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TREM-NUTは左右1mmずつ大きいが問題はない

と言うわけで到着したSuperBridgeとTREM-NUTをGM8Rの既存パーツと比較して取り付けに支障がないことを確認。まずは早速(一時的に弦を緩めて)SuperBridgeを取り付けてみる(下の写真)。
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何の問題もなく取り付けOK♪
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オクターブ調整後の状態
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(参考)GM8R純正ブリッジのオクターブ調整済み状態

ところで、このSuperBridgeが何故に「Super」かと言うと、それはGibson純正「Tune - O - Matic Bridge」の欠点=弦を張らない状態では簡単に外れて落っこちる。何故なら乗っかっているだけだから=を改良してあるからである。つまり下の写真のようにブリッジとブリッジ・ポスト(ヘイト・アジャスターの支柱)を固定するイモネジが付いており、これを付属の六角レンチで締め上げれば、もう弦交換のたびに外れちゃうと言うお茶目な状態は解消されるのである。これ大事。そもそもブリッジとポストをしっかりと固定するんだから弦振動のボディへの伝播だって良くなるはずである。もう一点。こうすることによってアジャスターが不用意に回転しなくなることも大事。Gibson方式だと、せっかく弦高調整をしても、弦を換えるときに注意しないと、アジャスターが簡単に廻ってしまうのである。
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ブリッジの高さを調整したら六角レンチで締めてやる
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イモネジ部分のアップ。ちなみにこうやって固定することは「落っこちる」と言う問題以外にも、弦を外したときにアジャスターが不用意に廻ってしまう=せっかくの弦高調整状態が狂ってしまう=ことを避けるという意味でも、とっても有意義な改良なのであるのであるのである

但し改良点=改造点もあった。このSuperBridgeに組み込まれたStringSaver(駒)は角が立っている。なので、5度刻みのブリッジミュート奏法を演るときに角が掌に当たって痛いと言うことが判明。なので下の写真のように6弦用の駒の端っこをヤスリで丸めた。これで痛くない♪
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手前が丸めた角。奥の駒の角と比べると判るでしょう

次はTREM-NUT=ナットであるが、こちらは一筋縄ではいかない。幅だけでなく、高さが合わないのだ。下の写真で判る通り、1〜1.5mmほど高すぎるのである。
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これではまるでクラシックギターだ【爆】

となれば削るしかないのであるが、これは精確に丁寧に慎重に行わなければいけない。削りすぎてはいけないし、完全に水平に削らなければいけないからである。当たり前だ。と言うわけで作業は結構、面倒である。
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削ってはチェックして」を繰り返す。廻りの汚れはTREM-NUTの削り滓
  1. まずはGM8Rのナットを定規代わりに、どこまで削ればいいかの目安をTREM-NUTにカッターで罫描く(両側)
  2. 工作用パッドの上にヤスリを置いて、少し削っては向きを反対にして……を繰り返す(力を均等に掛けるのがコツ)
  3. 罫描き線と削れ具合が水平(平行)であることを常にチェック
  4. 罫描き線までの残りが0.5mmぐらいになったところで実装チェック
  5. 当然、削り足りないので、ここからは少し削ってはチェックしてを繰り返す
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いかにもスムーズな雰囲気の溝が予め切ってあるTREM-NUT

そして仮止めしたのが下の写真。弦の張力で止まっているだけで接着はしていない。これで普通に弾けるのだが、もうちょっと削って低くした方が良いだろうという判断からである。但し、削ったとしても、せいぜい0.3〜0.5mmである。
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まだちょっと高い感じではある

と言うわけで、厳密にはまだ作業の途中ではあるのだが、サウンドは明らかに変わった。生音がマイルドになった。今までは弦そのものの鳴りに「チャリーン」と言う余計な音が加わっていた感じだったのだが、それが見事に無くなったのである。別の表現をするとサウンドが太くなったとも言える。ネック調整をし直して弦高は(かなり)ベタベタに下げたがハイポジションでのビビリも無い。今後は前述の通り、あと少し削って、ナット側をもうちょっとだけ低くして、ナットの左右も少し削ってネックの幅に合わせてから角を丸くして仕上げる。その状態で(接着はせずに暫く)バンド練習などに使用して、問題がないことを確認したら接着=固定すればよい。とにかくGraphTechは正解である。
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完成状態
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デザイン的にも問題なし
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絶対に世界に一台しかないってのが良い
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弦間ピッチも問題ない
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ヘッドのアップ
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演奏上はこの高さでOKだがピッチを考えると話は別
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