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2007.11.23[金]
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Gibson SG Special - DoromPATIO
■ Ornetts GM8R(GLD) その24 微調整&小改造♪
2007.12.04[火]追記
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
またしてもGibson純正Tune - O - Matic Bridgeに戻った

もぉ〜やること=改造ポイント=は無いだろうと思ってから2ヶ月。暮れの恒例ライブが近いので、毎週のようにバンドの練習がある。その毎週の練習にGM8RとdpGuitarSystem2の両方を電車で持って行くのは(55歳&腰痛持ちの筆者には)余りにも大変なので、ギグバックに入れたGM8Rだけを担いで行き、音作りは用賀プラスワンスタジオに新しく入ったFender Super-Sonicでどうにかすると言う手抜きをしている(していた)わけだが、dpGuitarSystem2無しだとGM8Rの欠点が露呈する。
Fender Super-Sonic:一方のチャネルは「Bassman ⇔ Vibroluxe」を選べるクリーン・チャネル、もう一方は「Burn」と称するハイゲイン・アンプ。この二つのチャネルをパネルのスイッチまたはフットスイッチでセレクトできる結構、便利なアンプ。エフェクターを持参しない場合には◎なのだ。JC-120しか無かったらどうしようもないもんね

GM8Rのサウンドの欠点とは何かと言えば、要するに、GM8R→ギターアンプ直だと、高域がヒステリックで太いサウンドが得られないと言うことである。以前であれば、それはEMGピックアップのせいに出来たが、今やブリッジ側は「これ以上、太い音は無いでしょう」な筈のDiMarzio DP100 SuperDistortionだから悩ましい。何が悩ましいかと言えば、ピックアップのせいじゃないと言うことになれば、それはつまりGM8Rそのもののサウンドと言うことになるからである。

そこで冷静客観的にGM8Rの(ギターアンプ、あるいはZOOM 707II GUITAR + ヘッドフォンを通さない)生音(のハイポジション)について考察すると、弦高を筆者の好みよりかなり高目にセッティングしても、チリチリした感じ=いわゆる「ビビり音」が無くならない。これつまり、何らかの理由で弦振動がフレットと干渉している証拠である。ビビり音があると言うことは、弦そのものの振動が阻害されているわけだし、ビビり音=余計な高調波だから、両方の要素が合わさって、結果的に高域がヒステリックになるのである。

そこでギター本体の調整の原点に戻って、あらためて数週間を掛けて慎重にネックを調整して、可能な限りネックを完全に真っ直ぐになるように調整し直した。ネックはトラスロッドを回してから数日しないと落ち着かないし、一度に(ネックに無理な負荷を与えずに)出来る調整幅は限られるから、結果としてやたらと日数が掛かるのである。とにかくこの手のことに拙速は禁物なのである。また、ネックの調整は完全に真っ直ぐにせず、若干の準ぞりとする方法論が一般的なのだが、理論的に最も正しいことを書いていると思われる某ギターテクニシャンのムック(並びにサイト)の理論通りに「完全に真っ直ぐ」を基準に調整し直したと言うわけなのであるのであるのであーる。

もうひとつ。前ページで新調したSuperBridgeがイマイチ、思った通りの効果を発揮しない(と筆者の耳に感じる)のと、クロームメッキの質感が結局、気に入らなかった(こう言うことは重要な)ので、GibsonのTune - O - Matic Bridgeに戻し、2弦と3弦の駒をヤスリで削って0.5mmほど低くして、チョーキングしたときに指が隣の弦に潜り込まないように微調整を行い、そのあとで極めて厳密厳格な弦高調整を行って、なるべく低い弦高だが、しかし可能な限り、生音のビビり感が無いような低さ(1弦の弦高≒1.3mm)にセットする。
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
2弦と3弦の駒の頂部を削って高さ調整

しぃかぁしぃ〜。筆者愛用のD'Addario EXL125(009 - 046)では、ビビり音が殆ど無くなっても高域のサウンドがどうしても細く感じられる。前から書いている「Thinなサウンド」なのである。これだと、ギターアンプを通せば、ハイポジションは「くぅぃ〜ん」では無く、「ぎゅぃ〜ん」になることは明らか。

そこでふとあることを思い出して、引き出しの中を引っかき回したら(←これは言葉の綾であり、筆者はAA型だから、実際には「それがある筈の場所」をチェックしたらあっただけの話なのだが)かなり以前に購入したEXL140が1セット見つかったので張り替えてみた。EXL140は「010 - 052」であり、筆者通常使用のEXL125(009 - 046)よりはがっつり太いゲージである。

すると、まるで音色が違うし、ハイポジションにわずかに残るビビり音は見事に解消し、さらに6弦は「.052」、5弦は「.042(スーパースリンキーの6弦と同じ)」と言う太さだから、リフなどを思いっ切り強くピッキングしても、弦の振幅に節度があり(「.046」や「.042」だと、強く弾きすぎると「びよぉ〜ん」となってしまうのだ)しかも、これまでの「.046」とは迫力=音の厚みが違う。

また、「010 - 052」にした場合の演奏上の最大の懸念=ハイポジションでのチョーキングも全音チョーキング(+ビブラート)までなら全く問題がないことを確認。最近結構真面目にギターを弾いているからかも知れない【苦笑】。ついでに言えば、GM8Rはボディが薄いので筆者のもう一台の愛機であるLes Paulに比べれば当然、音の厚みに欠ける。なので低音弦が太いと言うことは、その点もカバーできることになるのである。

と言うわけで、今後はEXL140を使うことになったので、早速サウンドハウスで10セットパックを注文。直輸入品だからどこよりも安い♪ なお、ついでにベース弦とミンクオイルも注文。ベース弦は去年の今頃取り替えたままだからライブの前に張り替えなければいけないからである【苦笑】。とにかくサウンドハウスは安い♪
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
(c)サウンドハウス
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
後日到着した一式総額=8,475円(税込)

でだ。EXL140に張り替えたGM8R君でバンドの練習に臨んだわけだが、やはり、1弦と2弦は若干、固い。チョーキングそのものには大きな問題ないが、チョーキング・ビブラートとなると、かなりやりにくいと言うことである。そこで、考えた。EXL140の組合せを基本に1弦と2弦のゲージを変えるとどうなるのだろう?と言うことを。

そこでそこで、更に考えた。試しにゲージの比較考察表を作ってみたのである。今まで使っていたEXL125が一番左。EXL140が右。まず、6弦を100%として、各弦の太さの比率を計算してみた。また、EXL140をベースに1弦と2弦のゲージ=太さ=を試行錯誤し、単線=バラ売りしているゲージでちょうど良さそうなものを当て嵌めて、オリジナルセットを考えてみた。それが真ん中のEXLdpである。そして更に、EXLdpとEXL125とEXL140それぞれのゲージとの比率を計算してみた。
勿論、わざわざ単線バラ売りを新たに購入せずに「手元にあるEXL125の1弦=009と2弦=011」と「EXL140の3〜6弦」を組み合わせるという方法もあるが、それでは「GM8Rのプレーン弦のハイポジションのサウンドを何とかしたい」と言う趣旨に外れるし、6弦=100%とした場合のバランスも非常に宜しくない(弦のテンションのバランスが崩れてしまう)。
EXL125
EXL125
EXLdp
EXL140
EXL140
009
19.56%
105.56%
0095
18.26%
95.00%
010
19.23%
011
23.91%
109.09%
0120
21.42%
92.31%
013
25.00%
016
34.78%
106.25%
0170
32.69%
100.00%
017
32.69%
026
56.52%
115.38%
0300
57.69%
100.00%
030
57.69%
036
78.26%
116.67%
0420
80.76%
100.00%
042
80.76%
046
100.00%
113.04%
0520
100.00%
100.00%
052
100.00%
6弦=100%
EXL125=100%
6弦=100%
EXL140=100%
6弦=100%

この表で見る限り、バランスは良さそうである。結果として「スキニートップ&ウルトラ・ヘビーボトム」とでも言えそうなセットになった。あとは実際にバラ売りの「0095」と「012」を入手して、弾き心地を試すだけであーる。それでバッチリなら、手持ちの弦の在庫を消費したら、今後は全ての弦をバラ売りで入手すると言うことになるかも?(「君子豹変す」がモットーの筆者であるから先のことは全く判らないが……【苦笑】)

と言うわけで、上の考察の数日後に仕事で銀座方面に用事があったので、帰りに銀座山野でD'Addarioのプレイン・スチール弦のバラ売り(0095&012)を3本ずつ購入。単価は168円。サウンドハウスの単線=10本セットなら780円(単価=78円)。インターネット最安値を誇るサウンドハウスと銀座の一等地の殿様商売の価格差はちょうど2倍と言うこと。まぁーとりあえずの試しだからいいだろう【苦笑】。
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
銀座山野で試しに購入。サウンドハウス価格のちょうど倍【爆】

そして早速、弦の張り替え。つまり買ってきた0095&0012と、EXL140の3〜6弦を組み合わせるわけである。その結果は……正に大正解♪ 最初からこのセットを用意しろよってぐらいに具合が宜しい。各弦のテンションのバランス、音色いずれも完全に筆者の好み。1弦はわずか5/1000inch、2弦だって1/100inchの違いだが人間の感覚というのは凄いもので、これでまるっきり弾き心地が違うんだから面白い。とにかく、これでゲージについて悩むことは無くなった♪


もうひとつ。今度はコントロール系の改造(改良)。これまでのGM8Rは超変則のXotic製4-Wayスイッチによる、これまた超変則の下記の状態であった。
  • Position 1 = フロント(若干、リアが混ざる)
  • Position 2 = フロント + リア(Parallel=並列)
  • Position 3 = リア(単独)
  • Position 4 = フロント + リア(Series=直列)
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
(c) Seymour Duncan + DoromPATIO HomePage

この配線はSeymour Duncanのサイトの配線図を基に、そのままではピックアップの位置とレバースイッチの動作が反対になってしまうのを修正したもの(オリジナルはFenderテレキャスター・シンラインの一部の機種の配線らしい)。トーン・コントロール付き。しかし、使いにくい。何故なら、ライブ演奏中などに、手元を見ないで一発操作する場合、確実に間違いなく選択できるのは両端なのに、それが、フロント or フロント+リア(直列)だからである。

このままで良いのは「気絶するほど悩ましい」ぐらいのもの【笑】。となれば、望ましいポジション配列は当然、下記のようになる。
  • Position 1 = フロント(若干、リアが混ざる)
  • Position 2 = フロント + リア(Parallel=並列)
  • Position 3 = フロント + リア(Series=直列)
  • Position 4 = リア(単独)

以前に書いたように、この通りの配線図はちゃんとインターネットで見付けたのだが、最初にこの配線を実際に試したときは手抜きでブリッジ側ピックアップのアース線とコールド線を分けなかったのでノイズが乗って使えなかったのである。しかし、既にブリッジ側ピックアップのアース線とコールド線は分けてあるから再配線は簡単だしノイズ問題も解決するはず。

さらにもう一点。結局やっぱり案の定、トーン・コントロールは(最初から判っていたことだが)全く使わないことが明らかになったので配線を外すことに決定。但し、穴埋めが面倒だからポットはそのまま残すことにして、11月後半の三連休の(このコンテンツを書いている)今日、久々=2ヶ月ぶりに半田ゴテを握って作業をしたわけであーる。と言うわけで、新たに書き起こした実体配線図がこちら。
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
(c) DoromPATIO HomePage

再配線作業は我ながら手慣れた作業の典型。あっと言う間に完了。一応、手順をまとめておくと……。
  1. GM8Rの裏蓋を外す
  2. Xoticの4-Wayレバースイッチの固定ネジとワッシャーを外す
  3. ネジとワッシャーは無くさないように何かのケースなどに一時保管
  4. くりぬき部分の周囲を(半田ゴテで焼いたりしないように)ガムテープでカバーする
  5. その状態でハンダを溶かせる部分の配線を外す
  6. レバースイッチを引っ張り出し、配線を全て外してしまう
  7. 配線する部分に残ったハンダをハンダ吸い取り線で吸い取る
  8. 新しい配線に必要なリード線を用意し、全てに予備ハンダをしておく
  9. 実体配線図通りに配線をする
  10. この時点でZOOM 707II GUITARに接続してヘッドフォンでチェックして、レバースイッチの動作が正しいか、そしてノイズが乗っていないかどうかを確かめる
  11. レバースイッチをボディに固定する
  12. 念の為に、もう一度、サウンドチェック
  13. 全てOKと確認出来たら、キャビティの中でケーブルが動かないようにスティフナーでしっかりと固定する。但し無理なまとめ方をして端子部分が引っ張られないように注意すること
  14. 裏蓋を閉じて固定する
  15. みたびチェックしてレバースイッチの動作とノイズをチェック
  16. 完成♪
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
配線をやり直し。右上のトーン・ポットは配線していない
画像をクリックすると拡大

あとは操作に慣れることだけであります♪

追記その1:前ページ記載の「TREM-NUT」は実に宜しいと言うことが二ヶ月の使用で確認できた。なにしろ、ナットをTREM-NUTに交換した途端、これまで、ペグを回したときにたまに発生した「グキッ」と言う音が完全に消失したのある。この「グキッ」は普通のナットでは溝と弦の摩擦の関係で発生してしまうものなのだが、TREM-NUTは摩擦係数が極端に低いので起きなくなっちゃうと言う理屈である。とにかくお薦め。ちなみに「グキッ」が発生すると(弦の動きとペグの動きがずれるので)チューニングがおかしくなり、仕方がないから緩めて巻き上げ直してと言う二度手間がになるのだが、TREM-NUTならそう言う面倒なことが無くなるのであーる。これ、ほんと。

追記その2:弦のゲージを変えた=太くしたので、張り替えた翌日、ネックをチェックしたら、しっかりと準ぞりになっていた。こう言うことは(筆者のもう一本のギターであるGibson)Les Paulでは絶対に起きないから、GM8Rのネックが(前から書いているとおり)柔(やわ)あるいはデリケートだと言うことになる。で、とにかくトラスロッドを廻して、また数日間掛けて真っ直ぐに調整するわけだ。これ、かなり面倒な作業。
ネックが柔 or デリケート:筆者のGM8Rのネックはボディ側を弾きやすくするように大幅に削っているので、当然、その影響もあるだろう

Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
2007.12.23@六本木ケントス
Smokyのソロで1弦=22フレットをチョーキングするの図
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