下列左から「BOSS DD-6 デジタルディレイ」「ZOOM HL-01 ハイパーリード(ディストーション)」「Custom Auidio Japan Multi Line Selector MLS-2(ラインセレクター)」「ZOOM 707II GUITAR(マルチ・エフェクター)」。右上「ZOOM PD-01 オーバードライブ」
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エレキギターから本当に良い音を出すのは本当に難しい(形容詞のダブりはわざと)。「最良のエフェクターは自分の指先に内蔵されている」と言えちゃう(そして実践出来ちゃう)Eddie Van Halenクラスの天才ではない場合、つまり筆者のような凡人の場合、当然のように「機材に頼る」と言う安直な道を選ばざるを得ない【苦笑】。
かくて、今を去る30うん年前に(筆者の記憶が正しければ)「 ACE TONE FUZZ MASTER 」を購入して以来、数限りないエフェクターとアンプを購入してきた。何個買ったか、幾ら使ったかなんてことは勿論まったく憶えていない【笑】。ここ数年を考えても色々と馬鹿をやっていることはこのHomePageにかなり詳しく書いてあるわけだが(エフェクター・ディレクトリ参照)去年(2003年)超久々にちゃんとしたバンドを組んでからは「マジでギターから良い音を出さなければいけない」と言う命題(大袈裟)は早急に解決しなければいけない緊急課題となったのであるのであるのであーる(←これぞ趣味は無駄の追求の真骨頂)。
この「BOSS BCB-60」は2003年の秋頃に発売された一体成形強化プラスチック製の(基本的にはBOSS製品を使うことを前提とした)エフェクターボードだが、これの小型版は20年以上前に発売されていて購入したことがある。それと比べると、このBCB-60はかなりの機能強化と改良が図られており、配線の自由度(ステレオ or A/B出力対応)汎用性(BOSS以外のサイズのエフェクターへの対応)が見事で、迷うことなく購入した。
エフェクターボードという場合、アルミ製のケースが普通だが、あれはサイズのバリエーションがありすぎるし、余程高級なものじゃないと作りが悪い(つまり耐久性がない)し、エフェクターの固定に苦労するし、角が尖っているので運ぶ時に足にぶつけると非常に痛いのだ(以上、経験者は語る)。
筆者の今回のシステムの「もう一つのキモ」は下記の「Custom Aoudio Japan Multiple Line Selector MLS-2」である。名前は長いし、本体上部にはいかにもややこしい表示がプリントしてあるし、説明によれば接続と切換えのパターンは5通りもあるのだが、基本的にはいわゆるひとつの「A/Bボックス」である。
蛇足 or Tips その1:先日の山中湖合宿に自分のアンプを持ち込んで判ったことは、このページで説明したようなシステムを使い、基本的な音色(歪みを含む)を全てエフェクターで作るには、我がMUSICMANのようなアンプは向かないと言うことである。MUSICMANは経年変化(具体的には真空管の劣化。取り替えれば直るが後述のようにその必要を感じない)もあるが、Gibson系のギターを繋ぐ限りは基本的にはハイゲイン・アンプである。だから完全なクリーントーンは出ない。こう言うアンプの場合、エフェクター側で歪ませると、ギターアンプ側の歪みも加わってエッジの効いた音が出ないのだ(音響工学的に言えば方形波状態あるいは飽和歪み状態)。
もっとどうしようもないのがMarshallなどの本格的なハイゲイン・アンプで、Marshallのどこをどうセッティングしてもチリチリした歪みは取れないからエフェクターと一緒に鳴らすと、それこそヘビメタにしか使えないってなことになる。
蛇足 or Tips その2:その点、ローランドJCシリーズはエフェクターとの相性がよい。もしもギターを直結させた場合は呆れるほどに日本的なキンキンキラキラのいかにもトランジスターという音しかしないJCシリーズだし、内蔵ディストーションは全く使い物にならないのだが、エフェクターと組み合わせるとなかなかに宜しいのである。
しかも、JC-120は日本中の(恐らく全ての)練習スタジオに最低数台は必ず置いてあると言うぐらいの超々々々ベストセラー&ロングセラーなので、これに合わせたセッティングをしておけば間違いがないというメリットがある。筆者がライブをやるようなライブハウスにも99%、置いてある。
しかも、このJCシリーズが超々々々ベストセラー&ロングセラーである最大の理由はその音質にあるのではなく「壊れない・経年変化が非常に少ない」からなのだ。これは、使う側から言えば「当たり外れが無く安心して使える」ことを意味する。
と言うのも(エレキを弾くベテランのギタリストなら誰でも知っていることだが)ローランドJCシリーズ以外の練習スタジオ常設のアンプは、それがどんなに有名な世界の一流品として定評のあるものであっても、確率70%ぐらいで少々調子がおかしいか劣化しているのが普通なのだ。
そう言う意味でエフェクターのセッティングをJC-120に合わせておくのは物凄く正解なのである。
蛇足 or Tips その3:そのJCは、しかし本当にトランジスター丸出しの何とも独特の音色である。JCの内蔵コーラスを掛けっぱなしにしてクリーンなサウンドでパワーコードをジャラ〜〜ンとやれば気持ちが良いのは確かだが、それ以外には使えない。
しかも、JCはJC以外の普通のギターアンプとはセッティングもちょいと異なる。
そもそも普通のギターアンプではトーンは全て10が基本=オーディオ・アンプとは全く設計が異なる=なのだが、JCシリーズはそうではないのだ。筆者の経験ではJCは以下のようにセッティングするのが基本となる。