|
|
|
|
|
全く新しい発想で組み直した、我がエフェクターボード♪
DD-6の角度が妙なのは本文参照
|
「2005年度・君子豹変すシリーズ【笑】」のコンセプトを固めたのが「一年の計は元旦に有り」の1月1日。そして本当に手持ちのZOOMのデジタル・マルチは707IIと708IIを除いて全て処分(→石橋楽器渋谷店)。707IIは自宅でPowerBook G4 15"と繋いでヘッドフォン被って練習したりコピーしたりするのには最適だから残したし、708IIはバンドのベーシストに貸しっぱなしだし筆者がライブでベース弾く時には必要だから残したと。しかしバンドでギターを弾く時にはデジタルマルチは今後は絶対に使わない……と言うわけ。 |
それから数ヶ月。バンドの練習にはギグバッグ(ギター用ソフトケース)のサイドポケットに「BOSS DD-6ステレオ・デジタル・ディレイ」と「ZOOM PD-01オーバードライブ(重いから一台だけ)」を入れていくようにした。これでスタジオの二台のギターアンプ(JC-120とFenderの古いアンプ)をステレオ接続にすれば、そこそこは良い音が出る。しかし問題がないわけじゃ〜ない。 |
何が問題かと言えば……
- JC-120は仮に内蔵のディストーションをフルテンにしても大して歪んでくれないカキンコキンのトランジスター・アンプである(が、日本全国何処でもこれだから、これでちゃんとした音を出せないとエフェクターの意味がない)
- Fenderはいい感じには鳴るし歪ませようと思えば幾らでもオーバードライブ出来るが、それではJC-120とバランスが取れない
- DD-6でステレオにしているが、使えるのはタップド・ディレイ・モードだけである(ダブリングは実験してみたが不自然この上ない)
- つまり、曲によってはどうしてもステレオ・コーラスが欲しくなる
- PD-01が一台だけだと、バッキングとソロの切換えの音量差が取れない
- たった二つのエフェクターでもボードに組んでいないと毎回のセッティング(ケーブルの接続)が面倒くさい
- DD-6もPD-01も電池の消耗が激しいのでACアダプター必須だから余計に面倒
- チューナー(BOSS TU-12)を同時接続すると更に面倒くさいことになる
|
かと言って、去年のようにBOSS BCB-60(一体成形の結構大きくて重いエフェクターケース)にセッティングしちゃうと電車での移動には全く適さない。ギグバッグとBCB-60を両方持って移動するには旅行者が使う車輪付きの折りたたみ式キャリアーが無いと無理だが、それでも目茶苦茶重いからやってられないのだ。筆者はもう53歳であるから、余計なことに体力を使いたくない。
だからと言ってクルマで行くとバンド練習後の楽しい楽しい飲み会でウーロン茶をがぶ飲みする羽目になるからこれも駄目(数回そうしてみたがメンバーからも不評だったぞと)。 |
と言う話と全く関係なく、最近、仕事でPowerBook G4 15"を持ち歩くことが多いのだが、たまたま全然別の用事で近所のUNIQLOに行ったら2,980円でやけにちゃんとしたナイロンバッグを見つけたので思わず買ってしまった。作りはしっかりしているし、パーツは革製だし、立派なストラップも付いている。早速、PowerBook G4 15"と備品一式をそれに入れて出掛けたら大変に具合が宜しい。 |
|
2,980円@UNIQLO
右下に見えるのはBOSS BCB-60
|
そこでふと気が付いた。このUNIQLOのバッグにぴったり収まるサイズのエフェクターボードを作っちゃえばよいのだ♪ ちなみにバンドの用事で出掛ける時は絶対にPowerBook G4 15"は不要だし、逆もまた真なり。つまりUNIQLOバッグひとつで兼用出来るのである。とにかく出費は抑えたい。最近の筆者は可処分所得が少ないのだ【涙】。 |
となれば必要は発明の母ではないが、突如ひらめいて=正確には思い出して=庭の物置を探したらドンピシャ=ジャスト・サイズの化粧合板がちゃ〜んと保存してあった♪
サイズは「27cmX33cm」である。試しにUNIQLOバッグに入れてみたら少々の余裕がある。エフェクターの高さを考えれば正にバッチリである♪
そこで早速、この化粧合板の上に二台のPD-01とDD-6とTU-12を並べてみたら楽勝に乗っかるではないか。しかも、まだあと2台ぐらいのストンプ・ボックス(コンパクトタイプのエフェクター)は大丈夫そうな雰囲気。
AC電源はIbanezの5端子の延長ケーブルを買ってあったので、これとBCB-60付属の電源アダプターを組み合わせればOK。BCB-60付属の電源アダプターは電源容量=1000mAなので消費電力の大きいDD-6を含めて5台の接続でも全く問題なし。 |
|
暫定版の状態。固定は少なめの両面テープ
板は多分、贈答品の乾麺の箱の蓋【笑】
|
と言うわけで、この「暫定版状態の簡易エフェクターボード」をUNIQLOバッグに入れて実際にギグバッグと一緒に担いで練習に行ってきたら、肩への負担も少なくて腰も痛くならない。演奏の方も、前述のPD-01が一台だとソロを弾く時に音量を充分に上げられない問題が解決。後はコーラスだけと言うことなのだ、取り敢えずは。 |
かくなる上は、ステレオ・コーラスを如何に安価に手に入れるかである。となればまずは機種選びだが、ご予算の都合上、そしていわゆるひとつの「評判」あるいは「定評」から言えば絶対に間違いないのは現行商品ではBOSSのCE-5かCH-1しか無いことになる。実売価格はいずれも新品で11,000円前後。中古だと店売りで7,000円弱ぐらい。筆者はYahooオークションとかは全く関与しない人だし、基本的に買い物は新品オンリー=つまり中古品は嫌いな人なので、早速、CE-5とCH-1をGoogleで検索。すると案の定、楽天の楽器店がずらっと出てくるので、楽天の検索で検索し直してから価格順にソートし直す。こう言う時は楽天は便利至極。 |
そうしたら「デジ倉」と言う筆者の名前と縁がありそうな【爆】鹿児島の会社が「送料込み、代引手数料無し」で9,500円(消費税が475円)ってぇのが実質的に一番安いことが判明。さらに楽天ポイントが768ポイント=768円溜まっていたので、つまりトータル実額=9,207円と言うことで即、注文。探せばもっと安い店もあるんだろうが、使い慣れたる楽天で決めた。これ以上は「誤差」だから気にしないのも肝心。 |
かくして、大した躊躇もなくBOSS CH-1 SUPER Chorusを注文。ほいでもって、なんでCH-1に決定したか?
- なんとなく「SUPER Chorus」と言う名称に惹かれた【爆】
- CEと付く方は古くはCE-1(これが当然、初代)から最新のCE-5まで色々あるがネットの評価は様々。古い機種ほど何故か人気がありYahooオークションで高値を呼ぶらしいが、前述のように筆者は中古は中古だとしか思わない人なので関係がない
- 要するに。なんだから良く判らないのがCEシリーズと言うのが筆者の印象【笑】
- t.c.electronicのStereo Chorus+や、Carl MartinのChorus X IIは、やっぱり幾らなんでも高すぎる
- そもそもレコーディングに使うなら話は別だが、ステージとセッションでの使用だけの筆者の場合、微妙なニュアンスとか、原音への忠実度よりも、はっきりシャッキリコーラスが掛かってくれれば良いのである。そう言う意味でBOSSのコーラスは「なんたってオリジネータ=元祖」だから「いかにもコーラス掛かってます」になるから判りやすい
まぁ要するに気分で決めたのである【爆】。前頁の様々な金の掛かる考察は全て無しと言うこと【爆】。真面目に読んだ人ごめんなさい。
|
|
|
Copyright (C) 1999-2004 Roland Corporation. All Rights Reserved.
|
良くも悪くもいかにもBOSS(ローランド)と言う感じのステレオコーラス。ONにすると明らかに音が軽くなるので重奏感の演出(=ダブリング効果)には向かないと思う |
※2007年6月14日[木] 石橋楽器の買取コーナーで処分。3,000円。購入価格は前述の通りだから、2年間使って30%で処分できたなら正解だろう♪
|
閑話休題。後は実際の演奏性と、出てくるサウンドのクォリティが全てである。まず演奏性について言えば、今回の「簡易・軽量版のボード」は今どきのスイッチングシステムではないわけだから、全ての操作はアナログ的に考える。大事なのは……
- ライブ中に間違えることのない、判りやすいセッティング
→ 後段のPD-01を踏めばブーストアップ=ソロと決めちゃう
- 初段のPD-01はアナログ的に曲によって適宜調整をする
→ 極端な話、演奏中だって調整は可能
- DD-6はタップテンポ入力するために踏みやすい位置とする
- CH-1と後段のPD-01はエリック・ジョンソン並みに演奏中に連続して踏むこともあり得るので両方が踏みやすい配置である必要がある(つまり、コーラスの掛かっている曲でソロだけブーストアップと同時にコーラスをOFF → またブーストOFF&コーラスON)
以上の要件を満たすようにTU-12(チューナー)を含めて全部で5つのコンパクトエフェクターを限られたスペースにどう配置するのが良いか?
ここから先は単純素朴に試行錯誤。ああでもないこうでもないと色々試してみた結果、結論として下の写真のようなちょっと変則的な配置になった。
|
|
試行錯誤の末に決定した筆者流変則斜め配置(本文参照)
|
|
ところが、これだと「ある検証」に不向きと判明(本文参照)
|
なんでPD-01が二台とも斜めなのかにはちゃんとした理由がある。コンパクトエフェクターをACアダプターで駆動する場合は、その電源ケーブルの出っ張りを避けなければいけないのだが、上の写真でも判る通り、この出っ張りは結構、邪魔なくらいに飛び出るのだ。そして勿論、パッチケーブルの必要スペースもある。
これをうまく配線し、かつ33cmx27cmのスペースに収めるには幾つかのエフェクターを斜めにすると良いと言うことに気が付いたのだ。また……
- TU-12はプラスティックボディで端子部分が柔(やわ=ぐらぐら)なので、ジャック部分がボードより内側に入るようにして保護したい
- 他の4つもACアダプターの端子はやはり柔(やわ)なので、これも全てボードの内側に入るようにしたい
- そうすると、いよいよスペースはギリギリになっちゃう
と言う要素もある。つまり「斜め配置」はちゃんと必然性があるのであるのであるのである♪
なお、もっと単純には下記の理由も大きい。
- ZOOM PD-01が妙にデカすぎる【爆】
真面目に立派に作ったのはよいが、幾らなんでもデカすぎる
- BOSSのジャックの位置が機種によってバラバラだから隣接出来ない
CH-1のステレオアウトプットのジャック位置とDD-6のステレオインプットのジャックの位置が、ずれている。だから両方が「雄」のダイレクト接続用のプラグが使えない。これはBOSSの他機種も同じ
XoticのRC BoosterやAC Boosterならこんな「技」を使う必要はない。筐体は小さいし、ジャックの位置も一緒だからぴったりくっつけて配線出来る。さらに、そのXoticからはもっと気になる「BB Preamp」なんて新製品も出ている。試聴はこちら。以上、蛇足。危ない危ない。Xoticの一連の製品は実売で@23,800円ぐらいだから音がよいのは判っているがそうは簡単には手が出せないぞと。
|
次はエフェクターそのもののセッティング=サウンド・クォリティである。まず大前提として、このシステムは最低限の機材による簡易版だから色々と制約≒面倒な部分がある=と言うことである。 |
- TU-12(チューナー)は常時接続、常時ON
- 練習スタジオでの使用感では音名は小さすぎて立ったままでは見えるわけがないのだが、メーター部分の左右の赤い横向きの▲のインジケータで「低い・ジャスト・高い」が判るので使えることを確認済み
- うるさいことを言えば音質の劣化とかあるが気にしないと割り切る
- なので前頁の考察段階では組み込んでいたラインセレクターは使用しない
- 初段のPD-01はプリセット出来ないプリアンプと考えることとする
- よって、曲によって(少なくとも)ゲイン(歪みの程度)を調整する必要がある
- 実際にはレベルやトーンも適宜変える必要があるかも知れない
- 後段のPD-01はソロ用のブースト専用。ソロの時はこれを踏めばよいと割り切れる=単純化が眼目
- 但し、その場合もゲイン=0でレベルだけ上げれば良いかどうかは実験しないと判らない
- CH-1は必要な時だけON
- コーラスの掛かり具合はONにする曲によって適宜調整する必要があるだろう(が、ベストは最適値一種類にすること)
- DD-6は掛けっぱなし
- 但し曲が始まる前にタップしてテンポを入力する必要あり(これを忘れると結構、悲惨な場合があり得る)
- ディレイが邪魔な曲の場合はDD-6のレベルをゼロにする(下記の表の下の「※3」参照)
|
Setting Chart
|
Effectors
|
Clean/Crunch※1
|
OverDrive
|
Backing
|
Lead
|
Backing
|
Lead
|
TU-12
|
Always ON
|
PD-01初段
|
For Sound Make, Always ON※2
|
Gain=4〜7, Level=5〜
|
Gain=9〜10, Level=5〜
|
PD-01後段
|
For Solo Boost, Gain=0〜4, Levl=6〜7※2
|
off
|
on
|
off
|
on
|
CH-1
|
off or on, Level=4〜10, Rate=Slow, Depth=Deep
|
DD-6
|
Always ON, Taped Delay Mode, Level=0〜4※3
|
※1:筆者自身が完全なクリーン・サウンドを使うことは全く無いが、一般に言うCrunchよりは歪みの少ないサウンドは使うのでこう言う表記になる |
※2:後述のように、初段と後段の役割が今後の検証によって逆になる可能性がある |
※3:DD-6をタップド・ディレイ・モードにした場合はフットスイッチはタップ・テンポのインプット・スイッチになるのでON/OFFには使えない。なので、曲によってディレイが邪魔になる曲の場合はレベルを0に絞るのが一番現実的である。と言うか、それ以外に簡便な方法がない。何故ならタップド・ディレイ・モードのON/OFFをするには、フットスイッチを2秒間以上踏みっぱなしにする必要があり、これを曲間にやるのはまだるっこしいからである。それに体感的には踏みっぱなしの時間は優に5秒ぐらいある感じなのだ |
接続順はこう言うことになる
このように曲と曲の間に色々といじくらなければいけないと言うのは確かに面倒くさいのだが、しかしアナログ・ストンプボックスは直感的に操作出来るのが良いところ。そして、どこをどういじればよいかを正確に判っていればライブの最中でも混乱することはないし、出てくるサウンドは絶対にデジタルマルチより良い。少なくとも歪み系は絶対によい。アタック感も全然違う。つまり、音がちゃんと前に出る。 |
もう一点。実際に「TU-12 → PD-01 → PD-01 → DD-6」と言う4台の直列接続は既にスタジオで試したわけだが、今どきのストンプボックスは昔の製品とは違い、上記全てONでもジーとかサーとか盛大にノイズが乗ることはないし、明らかに判るようなゲイン落ち・ハイ落ちは無いことを確認済み(そう言う意味からも筆者は中古やオールドのエフェクターには関心がない)。
それに初段のPD-01をプリアンプと割り切っていれば、そもそもゲイン落ち・ハイ落ちは最初っから補正出来るのだ。
なお、PD-01はTrueBypassなので影響は最小限。BOSSは型録やHPでその点について明記していないし電子スイッチだからTrueBypassでは無い理屈なのだが、日本が誇る世界の大ベストセラーだけあって、問題はないと思われる。 |
と、ここまで考察して来たら、あることに気が付いた。順列組合せ的可能性としては下記があり得るのだ。
- 二台のPD-01は「初段=プリアンプ」「後段=ブーストアップ」と決めてかかっていたが、逆もあり得る(実験してどちらがベターかを決めるまでは何とも言えない)
- 曲によっては二台のPD-01はさらに別のセッティングもあり得る。例えば「一台はクランチ気味」「もう一台はオーバードライブ気味」
これは(特に後者は)「なるべく単純化する」と言う考え方とは矛盾するのだが、レイアウト的に全てのケースに対応出来るべきだと言うこと。かくて、再びレイアウト=配置を試行錯誤してやり直したのが下のレイアウトである【爆】。
|
ポイントは下記の通り。
- 二台のPD-01をどのように使おうと対応出来るように手前に持って来て並べた。これなら、例えば左右のどちらがソロブースト用でも配線を変える必要はない(最初の配置だと、左奥のPD-01をソロブースト用にする場合は明らかに踏みにくいという問題が発生する)
- DD-6は曲間にタップテンポする時だけ踏むのだから後方で構わないと割り切った。そしてスペースの都合上、斜め配置とした
- ちなみに、エフェクターのレイアウトを考察する場合は、配置を試行錯誤するたびに実際に立った状態で踏んでみるのだが、この斜め配置でも特に踏みにくいと言うことはないのは確認済み
- DD-6をタップド・ディレイ・モードでしか使わないのだから、用のない「ディレイタイム・コントロール」と、同じく殆ど使わない「モード切替」のノブは外しちゃった。これは間違って触らないためでもあるのだが、見た目の変化(筆者の趣味)が主である【爆】(但し、こう言うモディファイは気分ですぐに戻せるから今後どうなるかは判ったもんじゃない)
- そのついでに残る2個のノブはCH-1のものに付け替えた
- 逆にCH-1のノブは全部、DD-6のノブに付け替えた
- これで両方、ノブの頭とボディ色が同じになるのだ【笑】 BOSSのデザイン的な意図とはまるっきり逆だが、筆者的にはこの方が落ち着くぞと
|
さて、今後の予定であるが、これは明快。
- 間もなくバンドの山中湖合宿があるので、バッチリ時間を掛けてチューニング(セッティング)が出来る
- ポイントの一つは初段のPD-01のクランチとオーバードライブ、それぞれの最適値を見つけること。これが確定すればライブなどで音出し確認無しですぐにセッティングの変更が出来る
- もうひとつは後段のPD-01のブースト・レベルの最適値。これはバンドで音出しをしながらでないと確定するのは不可能。だから合宿は最適
- また、純粋にレベル・アップだけで良いのか、多少はゲインも上げた方が良いかどうかも一緒にチェックする
- さらに、ソロブースト用を初段にするか後段にするかを検証する
- 理屈で考えるとソロブーストが後段の場合は、初段のサウンドがそのまま大きくなるわけだが、初段をソロブーストにすると、後段の入力ゲインを上げたのと同じ事になるので音が大きくなるだけでなく、ゲインも稼げるので歪み=サステイン=音の伸びが増す効果が加わるというメリットが考えられる。但しオーバーゲインでトーン(具体的にはアタック)が潰れ気味になって思ったよりも音が前に出ないと言う可能性も考えられる。こう言うことは実際に音を出して検証してみるしかないし、繋ぐアンプの影響も無視出来ない
- CH-1はこれから初めて使うので試行錯誤の第一弾。DD-6へステレオで入力するのも初めてだから、両方を合わせた最適なセッティングを見つけることになる
|
ついでに言えば、今後の基本セッティングの手順は理論的にはこうなるはずである(話がややこしくなりすぎるので、以下の説明ではソロブーストは後段のPD-01と言う前提)。
- ギター(GM8R)と新エフェクターボードと二台のアンプ(演る場所で機種は異なる筈だが、とにかく「二台使用のステレオ接続」にこだわる)
- TU-12とDD-6だけがONの状態で、かつDD-6のレベルをゼロにしておく
- この状態で2台のギターアンプそれぞれをベストなクリーン状態で設定する。但しクリーンと言っても完全なクリーンではなく、ギターアンプの機種に合わせて若干クランチ気味にしておく
- なお、選択肢がない場合を除いて、マーシャル系のアンプは使わない(単純に好みではないため。並びに何をどう調整してもハムバッカーピックアップのギターを繋げば基本的にはかなり歪んじゃうのでエフェクターで音作り=歪み具合を調整すると言う方法論には向かないのだ)
- この状態が一応の生音になるので、そのままでなるべく使えるクリーン系のサウンドが得られるようにしておく。このサウンドがそこそこ良ければCH-1とDD-6でクリーンなカッティングにそのまま使えるからである
- ここでのポイントはエフェクターボードを通すことによる音質劣化を可能な限り、ギターアンプ側で補正することにある。なんたって直列で5台のエフェクターを通るのであるから、これは必須。なお、その調整を完璧にやるには本末転倒ながらラインセレクターでエフェクターボードのあるなしを一発で切り換えて比較試聴出来るのがベストなのだが、求めるサウンドのイメージを持っていればそこまでしなくても普通は大丈夫である(実際はステレオ出力なので、ステレオ対応かつ完全TrueBypassのラインセレクターがないと不可能だが)
- 次に初段のPD-01をONにしてクランチ系の基本サウンドを作る。レベルは生音状態よりちょっと大きい程度にする
- ここでのポイントの一つはギターアンプ側で補正しきれない音質劣化を補うこと
- もう一つは、ギターアンプの一方は(どこで演奏するにせよ)99%=JC-120=全く歪まないので、それをPD-01のゲインの調整で補うこと。勿論、必要ならトーンも調整する
- このままの状態で後段のPD-01をONにしてソロを弾く時のサウンド(とレベル)を作る
- どれぐらいレベルを上げればよいかは前述のごとく、バンドで実際に演奏をして決めるのが唯一の正しい方法となる
- 次に後段のPD-01をオフにして、初段のPD-01をオーバードライブ用=ハードロック用にセッティングし直す。これがゲインの調整だけでOKなら話は簡単だが、多分、そうは問屋が卸さない。何故ならゲインを上げればアウトプットも大きくなるのでレベルを調整しなければいけないし、場合によってはトーンもいじる必要が出てくるはずだからである
- それが出来たら後段のPD-01をONにしてソロ用をチェック。前述のクリーン/クランチ用と同じセッティングで良ければベスト。何故なら、そうであれば、調整は初段のPD-01だけで(ほぼ)済むからである
- 以上がOKなら、最後にCH-1とDD-6の最適値を探す
ちゃんちゃん♪
|
|
本文に書かなかったとっても重要なポイント。手前はIbanez製のACアダプターを5端子に増やす延長ケーブル。このコネクター(雌)に、BOSSのACアダプターのコネクター(雄)を繋いで全てのエフェクターに電源供給するわけだが、これがライブ中に抜けたら偉いことになる。そこで、そう言うトラブルが絶対に起きないように、ご覧の通り、ACアダプターのケーブルはパッチケーブルなどと強固に固定してある。こうしておかないと、例えば後ろに見えているDD-6のACのインプットは簡単に抜けてしまう。なお、この写真はレイアウト変更前
|
|
蛇足的に筆者の愛用品の紹介。プロカメラマンがスタジオ撮影などで必ず使う専用のテープである。本来は不安定な被写体を半固定したり、乱反射を防ぐのに使う。だから表面はつや消しの黒。筆者は撮影にも使うが、このテープには「確実に固定出来るのに確実に剥がすことが出来て、しかも絶対に糊残りしない」と言う素晴らしい特徴があるのだ。ガムテープより遙かにクォリティが高いのである。なので、ライブなどでケーブル類を床に固定したりするときにとっても重宝するのである。だからギグバッグやエフェクターケースに入れておくと物凄く役に立つ。購入はビックカメラなどのカメラ用品売り場でどうぞ
|
|
どうでも良い補足。BOSSのエフェクターの特徴であるドライバー無しで外せる電池ボックスのノブの付いたネジを普通のネジに交換してあるのは鞄にしまう時などの出っ張りを嫌ったから。ACでしか使わないし。それと、DD-6とCH-1のつまみの色が違うのが面白いので、わざと二個ずつ入れ換えた。何の意味もないがこう言う下らないモディファイが好き♪ なおCH-1のつまみの位置はマニュアル通りのセッティングを始めるDefaultの位置。なにしろ、この写真を撮影した時点ではまだ全く音出しをしていないのだ【爆】 なお、こちらも最終レイアウト変更前の写真
|
|
もっとどうでも良い、おまけ写真(レイアウト変更後)。DD-6の右の二つのノブは引っこ抜き、左の二つはCH-1と入れ替えてボディーカラーとの正しいコーディネートに変更【爆】。TU-12の上はZOOM GFX-5とGFX-1の良く出来たミニチュア・フィギュア。それぞれ既に本体は売却しちゃったがフィギュアは残っているぞと(いずれも、それぞれの本物を買った時に後で郵送されてきたノベルティ)
|
|
|
|