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2003.06.14[土]
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707II | 708II | PD-01 | HL-01 | GFX-5 | GFX-1 | 505LTD | 505II | Oldies
DoromPATIO
■ ZOOM 707II GUITAR - 1 -
ZOOM - エフェクター - DoromPATIO
安価・多機能・軽量コンパクト・使える音質

ベース(Ibanez SR-380)用に購入した「ZOOM 708II BASS」が価格(たったったの10,800円ぽっきり)の割りに妙に使えるので、高いのに結局は使えなかったDigiTech RP2000を下取りに出したついでに、全く同じ707/708シリーズのギター用マルチエフェクター=「ZOOM 707II GUITAR」を買ってしまった(@2003.06.02月曜日)。価格は消費税込みで12,432円。DigiTech RP2000の下取り価格が12,600円だからほぼぴったしである。

この707II/708II共通のメリットはとにかく軽量コンパクトの割りに多機能だと言うこと。電車で移動する筆者としてはエフェクターは小さくて軽いに越したことはないのである。以前のDigiTech RP2000(あるいはBOSSのGT-5/6など)は大きくて重くて、とてもじゃないが電車で気軽に持ち運ぶようには出来ていないのだ。
そこへ行くと707II/708IIは860gしかないからギグバッグに入れてもどうと言うことはない。にも関わらず、ちゃんとペダルが付いているから以前の505/505IIの時のように別体のマルチエフェクトペダルのセッティングで苦労することもない。

さて。既に708II BASSで使い方は判っているので、後は自分好みのセッティングをプリセットするだけ。取り敢えずはいつものようにヘッドフォンで基本的なプリセットを作り、最終的な調整はスタジオで行うこととするのだ。
現段階で書けるのはここまでであーる。

追記その1:なんて気楽な調子で基本的なプリセットのセッティングを作ろうと思ったら、なんか変。ドライブ・モジュールをFDR(つまりFender系アンプのシミュレーション)にしてクリーントーンを作ろうと思ったら異音がするのだ。異音とは何かというと、ギターの音とは別に弾いた瞬間に「ぼこっ」とか「ぐすっ」とか全く音程感のない雑音がするのである。何だこりゃ?

想像するに入力段でいきなりサチッちゃってると言うか、飽和しているというか(同じだ)なのだ。これじゃ全く使えないのだ。
そこでファクトリー・プリセットを全て試してみたが、やはりクリーントーン系では異音がする場合がある。ディストーション/オーバードライブ系はアタックが潰れているので異音には気が付かない。
さらにおかしいのはディレイ音。クリーントーン系でもディレイ音はザラついていたり歪んでいたりするのだ。
また、アコースティック・シミュレータを使った場合も6弦を強く弾くと歪むというのとは別の雑音がすることも発見。
こりゃ不良品か?それとも、こんなものなのか?

こうなると石橋楽器に持っていって返品と言う手もないではないが、ZOOMは以前に保証登録の葉書に故障のことを書いたら基盤交換してくれたってことがあるので、同じ手を使うことにした。
つまり、保証登録葉書に赤いボールペンで「異音」のことを目立つように書いて投函したのである。

待つこと数日。しっかりとZOOMから電話が掛かってきたので症状を口頭で詳しく説明。結果、宅急便の着払い伝票で送ることになった。詳しく調べて貰うのだ。
さぁどうなるやら?

追記その2:宅急便がZOOM社に届いてすぐ、ちゃんと営業部のN氏から電話が掛かってきた。結論から言うと「この症状は故障ではなく、全てのZOOM 707II GUITARで起きることが確認された」とのこと。要するにZOOM 707II GUITARは、その仕様上、大出力のハムバッカータイプのピックアップの場合、オペアンプに入る段階で歪んでしまうらしいのだ。
これに対する基本的な対処方法はドライブ・モジュールの前にある「コンプレッサー/アイソレータ・モジュール」を「アイソレータ」にセットし、そこの出力レベルを下げて、ドライブ・モジュールへの入力ゲインを下げると言うもの。
もう一つの方法は特別に入力ゲインを下げて貰うこと。つまり基盤上の抵抗値などを変更するわけである。
筆者としては、この先当分、シングルコイル=低出力=のギター(例えばストラト)を新規購入する予定は無いので後者がベター。なので、特別に仕様変更して貰うようにお願いした。後は戻ってくるのを待つばかり。

しかしまぁ確かに、エフェクター(特に今どきのオール・デジタル系)を使う場合はシングルコイルあるいはアクティブタイプが良いというのが最近の常識。出力ゲインが低く特製がフラットだから(特に空間系の)エフェクトが綺麗に掛かるのだ。そのせいで余計にストラトを使うギタリストが多いのだろう。
しかしそれにしても、ハムバッカーではクリーントーンが出せないって仕様はやっぱりおかしと思う。つまり常識的に考えればZOOM 707II GUITARは欠陥商品と言えなくもないのだ。

追記その3:中一日置いた土曜日に早くもZOOM 707II GUITARが戻ってきた。同封のメモには「入力段の抵抗値を変更したが、それでも異音が出る場合はアイソレータ・モジュールの出力レベルを下げてください」との注意書き。
早速、Les Paulを繋いでアイソレータ・モジュールはいじらずにテストしてみたが、以前と殆ど変わらない。つまりドライブ・モジュールの「FDR/STANDARD」では、やはりはっきりとした異音がするのである。要するにZOOM社が行った基盤の抵抗値の調整程度では我がGibson Les Paul+DiMarzio Super Distortion(一昔前の高出力ピックアップの代表)には全く効果がなかったと言うことになる。

気を取り直して、ZOOM社のアドバイス通り、アイソレータ・モジュールをオンにし、出力レベルを最低(数値としては「1」)にしてみる(アイソレータの他のパラメータは全て0とする)。この状態で、今までは異音がしていたドライブ・モジュールの「FDR/STANDARD」を試してみる。すると、確かに異音はしなくなる。勿論、この時点では全体の音量は大幅に下がっているが、ドライブ・モジュール等の出力レベルを上げて補正すれば良いことなので支障はない。
この状態でドライブ・モジュールのアコースティック・シミュレータもテストしてみたが、こちらも問題なし。6弦を強く弾いても「ゴリッ」などの異音はしない。

以上を確認した上で、まずはアイソレータ・モジュールで出力レベルを落としただけ(で他は全てオフの)セッティングを作り、これをAバンクの0〜9まで全部にコピーしてしまい、それを元に色々なサウンドを作ることにする。

こうして土曜日の午後を潰してヘッドフォンを被りっぱなしで作成したオリジナルのパッチ・パターンは下記の通りだが、この方法ならかなり良い音が作れると言うことが判明した。
特に、今まではオーバー・ドライブ系のモジュールを使ったパッチでも、まるでディストーションのようにギター側のボリュームを絞っても歪みが減らずコードカッティングが出来ないような状態だったのがちゃんと直ったのは大正解。こうじゃないとアンプでのオーバードライブと同じ感覚で使うことが出来ないのだ。
Bank
Name
Setting
A
0
LZ*ACS アコースティックサウンド。天国への階段のイントロ専用
1
OD*CHO 軽いオーバードライブ+コーラス
2
LZLEAD フルゲインのオーバードライブ+ディレイ(ソロ用)
3
OD*CHO A1と同じ
4
OD*STD 軽いオーバードライブ
5
OD*HVM A2とほぼ同じ。アウトプットレベルを少し下げてある
6
*ZLEAD ZOOMのプリセット「ZLEAD」を基本としたリード用
7
OD*HCH A5にコーラスを掛けたもの
8
OD*HMV A5と同じ
9
LZ*WAH A2+Wahペダル

ZOOM 708II BASSのところにも書いたが、ZOOM 707II GUITARはフットペダルが二つしかないから、瞬時に選択出来るのは基準のパッチと、その前後の二つ、つまり三つが基本となる。それを踏まえてパッチを並べるのが、この手の最近流行のコンパクト・マルチ・エフェクターの使いこなしのコツである。
と言うわけで、どう言う事になっているかというと……
  1. Led Zeppelin「天国への階段」専用セット【苦笑】
  2. 大抵のロック系の曲はこれでOKと言うセット
  3. 上よりやや大人しめの曲向きのセット
ちなみにバンドで演ることは有り得ないが、A8とA9なら「幻惑されて」になる。

なお、以上のパッチを全て「B0〜B9」にコピーし、ディレイが掛かっているものはディレイ・レベルを下げ、リバーブが掛けてあるものは全てオフにしたものを作ってある。これはスタジオ or ライブ用となる予定のパッチ・セット。
言うまでもないことだが、一人でヘッドフォンを被って弾いているときはディレイやリバーブやコーラスが(しかもステレオで)掛かっているのは非常に気持ちがよいものなのであるが、これは以下の点からバンド演奏あるいは本番では殆ど関係ないか、あるいは邪魔=逆効果なのである。
  • スタジオや本番では(自分専用のギターアンプを2台持ち込まない限り、あるいはP.A.にステレオ出力しない限り)ステレオにはならない
  • ディレイやリバーブは音を引っ込めたり不明瞭にする元凶である
  • 微妙なディレイやリバーブはバンド演奏では他の楽器の音に紛れて殆ど聴き取れなくなるから(余程音響条件が良くない限りは全く)意味がない

とにかく、以上のセッティングは全て自宅でヘッドフォンを被って行ったものであるから、後でいつもの某スタジオで実際にギターアンプからでっかい音で馴らして微調整しないと使い物にはならない筈ではあるが、しかしとにかく、最初はどうなることかと思ったZOOM 707II GUITARではあるが、何とか常用出来そうである。
なおZOOM社の名誉のために付け加えれば、現時点で最新型であるZOOM 707II GUITARは、これまでに使ったZOOM社の500番台シリーズより明らかにサウンド・クォリティが向上している(スペックを見てもサンプリング周波数=量子化ビット数=などが向上している)。しかしまた、デジタル機器は入力でサチったらお仕舞いであり、その辺の使いこなしが難しいという面もあると言うことなのである(今更ではあるが、既に石橋楽器に売り飛ばしてしまったDigiTech RP2000だって入力ゲインを下げる工夫をすればもう少しはましなオーバードライブ・サウンドが得られた可能性だってあるわけだ)。
でも、しかし。やっぱり、この仕様はおかしい。そもそもZOOM 707II GUITARには一番最初に入力ゲインをブーストするモジュールがあるのだから、ここにゲインを下げるパラメータを増やせば済むことなのだ。つまり、今は「プラスに2段階」と言う設定を「プラスに2段階、マイナスにも2段階」とかにすればいいわけである。これならコストアップにはならないはずである。
と言うわけで完全には納得出来なのだが、問題としては解決したから良しとしよう。とにかくZOOMは価格対性能比のバランスだけは絶対に世界一なんだから。
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