2007.06.01[金]
dpGuitarSystem
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dpGuitarSystem2
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Oldies
■ dpGuitarSystem2 その20
またまた出ました。Ver. 7.0【爆】(本文参照)
(
前ページから続く
)と言うわけで、例によって例のごとくの「君子豹変す」の結果、dpGuitarSystem2 Ver. 6.1完成後最初のバンド練習から帰る道すがら、既に頭の中は新しいボードレイアウトで一杯【爆】。そして家に帰ってから沈思黙考あるいは試行錯誤すること数時間。やっとこさ納得できる結論に到った。それが下図のレイアウトと配線であり、翌日完成させたVer. 7.0が上の写真である。またしても作り替えちゃったというわけである。本当に我ながらアホだ【爆】。
ボード=1枚で済むならそれに越したことはない(^^;;
これを名付けて「気分はちょっとエリック・ジョンソン♪」な組合せ。と言うのは……
クリーン/クランチの基本サウンドはEBS MultiCompで作る(作れることを今回、確認)
クランチ系のブーストアップが必要な場合はXotic RC-BoosterをONにする
あるいは最初からEBS MultiCompとXotic RC-Boosterは常時ONと決めて、両者を最適状態に調整する(この辺のところはかなり現場対応的な要素が大きいし、机上の空論では結論は出ない)
この状態でBOSS CH-1 SuperCHORUSをONにすれば(更に出来ればステレオ接続とすれば)気分はかなり(バッキング時の)エリック・ジョンソンになる
MLS-2(ライン・セレクター)のループにはKORG DT-7
※
とXotic AC-BoosterとBOSS DD-6 Digital Delayを接続する
※
KORG DT-7をこのループに入れるのはXotic AC-Boosterでゲインアップ&トーンの調整するのだから(ボード全体への)音質的な影響を避けられるからである
この結果、MLS-2を踏めばデジタルディレイの掛かったリード・トーンが一発で得られる
念の為にタップダンス
※
が踏みやすいように、MLS-2とBOSS CH-1 SuperCHORUSは隣同士に並べる
※
タップダンス:コーラスをOFFしてリードに移行とその逆をやる場合のため
この状態は(ソロ専用だから)BOSS DD-6 Digital Delayのレベルを上げられるし、Xotic AC-Boosterのトレブルをうまく調整すれば、それこそ、「気分はエリック・ジョンソン風」のサウンドになるわけである
以上を前提に考え方を整理すると音色の組合せは下記のようになる。
組合せ/エフェクター
※チューナーは省略
1
Clean / Crunch
2
Chorus
3
Crunch / OverDrive
Backing
4
Lead-1
5
Lead-2
クリーン/クランチの基本サウンド
クリーン/クランチ+コーラス
クランチ/オーバードライブ系バッキング&リフ
リード・トーン その1
リード・トーン その2
この考え方の「肝」は、前述の通り、ソロ(リード)用サウンドは「『Xotic AC-Booster+BOSS DD-6 Digital Delay』をON」と決めちゃうことにある。具体的にはMLS-2を踏めばよい。従来はバッキングからソロ(リード)に移るときは色々な組合せが有り得たのを極端に単純化したのである。また、これまではハードロック系などのバッキングはXotic AC-Boosterで音作りをする前提だったわけだが、EBS MultiCompとXotic RC-Boosterの組合せで充分に歪むので、その必要もないと言うことなのである。
これは実際に色々と音出しをした結果を踏まえての話だが、要するにEBS MultiCompにラインドライバーとしての機能があるから出来ることである。そうなればXotic RC-Boosterは更に歪み量と厚み(太さ)を加えるために使える。となれば、Xotic AC-BoosterはBOSS DD-6 Digital Delayと組み合わせて、ソロ(リード)専用と割り切れるわけである。
なお、もしも、現場の状況がステレオ接続OKなのであればBOSS CH-1 SuperCHORUSは掛けっぱなしとしても良い(ライブなどでは、エフェクターの操作は可能な限り単純な方が良い)。しかし、隣接したギターアンプ=2台ではあんまり意味がない。極端なことを言えばステージの両端にギターアンプがセットされていないと意味がない。
ついでに書けば、このレイアウト(セッティング)なら筆者が必要とする全てのエフェクターが搭載されているわけだから、各エフェクターのパラメータは曲ごとに、現場の状況ごとに、あるいはその日の気分によって色々といじくることも前提となる。あんまり机上の空論を突き詰めて固定的なセッティングにしないで、臨機応変・その場対応で考えた方が現実的だからである。具体例は以下の通り。
EBS MultiCompはCOMPが12時以下ならギター側のボリュームが効くのでCOMPについては12時(正確には11:30ぐらいの感じ)で半固定で考える
EBS MultiCompのGAINはギターアンプによって微調整する。JC-120なら1時ぐらいがちょうど良いし、Fender Twinなら11時〜12時ぐらいが良い
Xotic RC-BoosterのGAINも接続するギターアンプ並びにクランチの程度によって10時〜2時ぐらいの範囲でフレキシブルに調整する
Xotic RC-Boosterのトーンも同様。一般的にギターアンプは1時間以上も鳴らしていると高域が荒れてくるので、そう言う場合はトレブルを絞った方が良いなんてこともある
Xotic AC-BoosterのGAINとトーンも同様。接続するアンプ、その日の気分、曲想により適宜変化
BOSS DD-6 Digital Delayの各種設定も同様
と言うわけで、とにかく工作【苦笑】。手順は今まで通りなので省略。写真とキャプションを参照のこと。
愛猫来夢が撮影を邪魔するの図
段差があるのは左右の間隔を可能な限り詰めるためにL字ケーブルを互い違いにしているため。DD-6が横向きなのも、そうじゃないと置けないからだが、常時ONなので操作上の問題は無い
段差があるのを利用して右手前にコの字型のハンドルを付けてある。これがあると持ち上げやすいので結構、有用である
この写真の方がハンドルがあるのが分かり易い。全てのケーブルは、いつも通り100円ショップ製のスティフナーで綺麗にまとめてある
MLS-2をバッキングとリードの切替用にしたので、再びKORG DT-7に自作のMUTE用補助スイッチを取り付けた。これがあれば立ったまま爪先でKORG DT-7のMUTEをON/OFF出来る
MUTEスイッチの手前で微妙に浮いているのだ
いつもの通り趣味で作成した抜き版写真
蛇足:基本の音作りを本来のXotic RC-Boosterに任せることにすると下図のような組合せになる。実際問題としてはこちらが正しいかも知れないが、この手のことはスタジオで音出ししないと何とも言えない。
組合せ/エフェクター
※チューナーは省略
1
Clean / Crunch
2
Chorus
3
Crunch / OverDrive
Backing
4
Lead-1
5
Lead-2
クリーン/クランチの基本サウンド
クリーン/クランチ+コーラス
クランチ/オーバードライブ系バッキング&リフ
リード・トーン その1
リード・トーン その2
なお、このセッティングの最初から判っている欠点は下記の如し。
トゥルーバイパスではないBOSS CH-1 SuperCHORUSが最後に(ON/OFFに関わらず常時)直列接続されているのでOFFでも音痩せがある(のでXotic RC-Boosterで補正する必要がある)
コーラスの掛かったバッキングとXotic AC-Booster+BOSS DD-6 Digital Delayのソロを一発で交互に切り替えられない(これが出来れば「気分はエリック・ジョンソン」が完璧になる)
この二つの問題は3ループのラインセレクターがないと解決しない。前ページで触れたAlbit Cranetortoise SEL-2は2ループ交互切替(バイパスがない)なので解決不可能。SEL-2なら1万円ちょっとで買えるが3ループは途端に高くなる。それに、仮に3ループにした場合もBOSS CH-1 SuperCHORUSからの出力を常時ステレオ接続できない。つまり、この問題の解決は当分、先送り=楽しい楽しい試行錯誤=である【爆】。
3ループ+チューナーアウト(但し終段はステレオ接続)なんて言うループセレクターは世の中には存在しないので特注するか自作するしかないなぁ〜[遠い目…]
なるべく低予算とするなら上の図のようなややこしい配線をすれば「気分はエリック・ジョンソン」は一応は可能である。但し、ステレオ接続は諦めなければならないが
とまぁ、そう言うわけで、これにて一件落着……の筈が、まるっきりそうではなかったのであるのであるのである。と言うわけで
再び次ページに続く
【爆】。