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2007.06.10[日]
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Gibson SG Special - DoromPATIO
■ dpGuitarSystem2 その23
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
dpGuitarSystem2 Ver. 8.0

連綿と延々と懲りずに続く我がdpGuitarSystem2の改造改良試行錯誤ネタであるが、これは当然、筆者の人生のポリシーである「趣味は無駄の追求」に従って行っているものであり、つまり、本来はその全てが内的要因に依るものである。要するに筆者の思い付きと気まぐれがモチベーションの殆どと言うことなのだが、たまには外的要因にも影響される。

そもそも去年の暮れあたりから最近に至るまでのdpGuitarSystem2の試行錯誤実験は下記の事情に起因する。
  1. いつもの某私大同期ライブにチークダンス専門バンドのリード・ボーカル&リード・ギターで出演したことから生じた必然性(但し、この冗談バンドは最初から1回こっきりのものだった)
  2. それから派生した新しい冗談バンドでも同じくリード・ギター&リード・ボーカルを務めるので納得できるエフェクター・ボードが必須(本番は今年=2007年暮れの某私大同期ライブ)

ところが。何故か当初予定より4ヶ月も早い8月の末に銀座タクトに新バンドの出演が決まってしまった(勝手に決められてしまった)。その打合せで現地=銀座タクトに平日夜に他の出演者も含めて集まることになったのだが、日にちを決めた後で、その日は銀座タクトが休みだと判った(アホか)。しかし「ミーティングという名の飲み会」をバラすのは惜しいので場所を変えて、すぐ近くの銀座ケントスに集まった【爆】。銀座ケントスは系列の六本木ケントスと全く同じノリだから、ハウスバンドの演奏内容はロカビリーから70年代ポップスまで。ギターは二人。リードギター君はソロになると狭いステージに林立する他のメンバーを掻き分けて前に出てくるのでSamson AirLine装備。サイドギター君は興に乗ってくると転がしモニターに足を掛けるぐらいでは収まらず、ステージ前の丸テーブルの上に乗っかっちゃう。だから彼も勿論、ワイアレス。さらに曲によってはそれにリードギター君も加わる。

なぁ〜んてシーンを新バンドのメンバー全員で見ていたものだから、数日後のバンド練習後に、新バンドの若干一名(女性)が「当然、ギターはワイアレスでしょ?」と来たもんだ【爆】。筆者は取り敢えず「いや、ワイアレスは今はベース用のエフェクター・ボードに組み込んでいるし、あれはギターに使うと音質的に問題あるのよねぇ」とお茶を濁したのだが「テーブルの上に乗らないのぉ?」と他のメンバー(も全員、女性)から更なる追い打ち(今風に言えば「突っ込み」)発言が連発されてしまった【爆】。をいをい。。。

このような「外圧」にどう対処するか? 帰宅後、悩むこと僅かに数秒【笑】。あっさりと結論が出てしまった。
  • dpBassSystemからワイアレスを外しても実は何ら支障はない(この件の余波によるdpBassSystemの改造記事はこちら
  • 何故ならばdpBassSystemをワイアレスにしたのは、元々は「ギター用には音質劣化が酷くて使えない」と判断した時点で「じゃあモッタイナイからベース用に使ってみよう」と思っただけの話だからなのだ【爆】
    音質劣化は高域で目立つのでベースには大丈夫と判断
  • と言うわけで、dpGuitarSystem2をワイアレスにすると間違いなく音質は=再び(特に高域が)=劣化するが、ボードに組み込むときに最初から、いつでもワイアードにも出来るようにしておけば精神衛生上の問題はない
    派手なステージアクションが不要の演奏ならワイアード接続にすればよいと言うこと

もうひとつ。「ワイアレスにしようよ」と言われた日の新バンドの練習でdpGuitarSystem2 Ver. 7.2(前ページ)を使ったわけだが、その結果は下記の通りイマイチだったのである。つまり、ワイアレスの話が出なくても、ボードは再びみたびよたびごたび……組み替えられる運命にあったのであるのであるのであるのである【爆】。
  • ソロでMLS-2を踏んで「EBS MultiComp+BOSS DD-6 Digital Delay」を同時にONにすると非常に気持ちが宜しい。この点は◎
  • しかし、時としてクリーン系からXotic AC-Boosterのサウンドでソロを取りたいとふと思った時にディレイが掛からない(掛けるならEBS MultiCompをOFFにした状態でMLS-2を踏むという二度手間になって本末転倒もいいところ)
  • ステレオ接続にしたBOSS CH-1 SuperCHORUSは売り物の「空間合成方式」がイマイチいまにイマサンなので思ったような劇的果がまるで得られない[怒]
    BOSSの空間合成方式=ステレオ接続の場合、一方からはノーマル音、もう一方からはエフェクト音が出るのだが、と言うことは、2台のギターアンプの中央で聴かない限りはコーラス効果は極めて希薄になるのだ。例えばMAXON CS9proのように、ステレオ接続した場合は一方からはエフェクト音、もう一方からは位相シフトされたエフェクト音と言う方式なら効果は遙かに大きくなる
    書くまでもないが、BOSS CH-1 SuperCHORUSのエフェクト(ミックス)とデプス(効果=掛かり具合)のつまみを右一杯に回して、コーラス効果を最大にした状態での話であるから救いようがない
  • BOSS CH-1 SuperCHORUSのエフェクト・チャネルから時としてグチャッとした気持ちの悪い音が出る。オーバーゲインか故障かどうかは判らないが効果がイマイチなのと相まって信頼度一挙低下いや消滅
  • BOSS CH-1 SuperCHORUS(=BOSSの全てのコンパクト・エフェクター)のフットスイッチは高さがある。右隣のXotic AC-Boosterとの間隔は極小。この結果、Xotic AC-Boosterを踏むときに爪先がBOSS CH-1 SuperCHORUS(の箱形のスイッチの角)に引っ掛かってON/OFFしてしまうことが多々起きた。これは宜しくない(後述)
  • BOSS DD-6 Digital Delayは、どうせ掛けるならやっぱりタップド・ディレイ・モードが良いが、それをやるなら手前に配置しないと踏みにくい

以上を踏まえると、話は振り出しに戻る。いわゆるひとつの「ご破算に願いましては」ってぇやつである【爆】。そこで改めて考察するとこうなるわけだ。
  • ZOOM PD-01 PowerDriveに続いて、BOSS CH-1 SuperCHORUSもボードから外してしまう(効果が薄く、ノイズまで出るのでは意味がない。モノラル接続なら効果大だが、それじゃ意味がないし、ノイズの問題は残る)
  • BOSS DD-6 Digital Delayは掛けっぱなしとするのでMLS-2も外す
  • スイッチングを一切スッパリと諦めて、単純にEBS MultiComp → Xotic RC-Booster → Xotic AC-Booster → BOSS DD-6 Digital Delayと並べる(その途中にKORG DT-7を繋ぐ)
  • 入力段にパッチケーブルの抜き差しで「使用する/しない」を「いつでも選択可能」な状態でSamson AirLineを組み込む
  • 踏み間違いなどを無くすためにエフェクターの配置を見直す
  • 別の言い方をすると、以上を前提としてボードサイズを変えないのであれば、BOSS CH-1 SuperCHORUSとML-2は外すしかない(さもなくば収まらない)

この状態の音作りは臨機応変気分次第となる(後述)が、本来はその方がライブ向きだから良しとする(演奏中に気が変わるなんてことは良くあるのだ、少なくとも筆者は)。また、ボードは相変わらず従来のものを流用するのだが、これまでに作成したボードの余り板の在庫を適宜貼り付けて補強することとする。何故ならば、いまの状態は若干強度不足でたわみが生じるからであるし、一部のパーツを瞬間接着剤で貼って剥がしてなんてことを繰り返しているので、そろそろ表面が悲惨な状態になりつつあるから、それを隠すという意味もある。

かくして、とにかく例によって例のごとくボードから全てのエフェクターとチューナーとACアダプターを引っぺがし、両面テープの残滓をZippoオイルで綺麗に拭き取り、余り部材(全部で3枚の様々なサイズと厚みのボード)をゼリー状瞬間接着剤で貼り付けて強度をアップさせ、そして各パーツをボードの上に並べて、どうやったら一番使い易く、合理的に収まるかをじっくりと検討した。勿論、dpBassSystemは先に分解してSamson AirLineを外して組み直した(それについてはこちらを参照)。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
初心に返ってレイアウトをじっくり考えるの図。この写真を撮影した時点では、まだ二つのACアダプターの位置が決まっておらず、ああだこうだと悩んでいたのだった
ところで、せっかく全部をバラしちゃったのだから、前から気にはなっていたが面倒だから無視していたことをちょっとチェック。気になっていたこととはEBS MultiCompの内部基盤に設けられたスレッショルド調整のトリマー・ボリュームのこと。詳細は下記英文マニュアル参照。このトリマーはEBS MultiCompの裏蓋を外さないといじれないのでバラしたときしか調整できないのである。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
(c)EBS

これは要するに、EBS MultiCompの動作モード切替を「マルチバンド」にした時だけ関係するトリマーなのである。ヘッドフォンを被って動作を確かめてみたが、右一杯に廻せば思いっきりのパコパコになるし、左一杯なら殆ど、コンプレッサーとしては機能しなくなる。しかも、それが高域と低域で別々に調整できると言うわけだ。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
トリマーのアップ。買ったままならトリマーの位置は12時になっている

インターネットなどで調べると、このトリマーの調整を徹底的に追い込むと最高のサウンドになるなどと書いてあるが、そう言う事に填るには実際にアンプから音を出さないとならなくなるのであっさりと省略【笑】。理屈で考えて下記の設定にした。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
このようにセット(本文参照)

理屈とは単純なことである。つまり……
  • このトリマーは「マルチバンド・モード」にしか関係がない
  • 「チューブ・シミュレーション・モード」ではコンプレッションは抑え気味で暴れた感じのサウンドになる(ロック用にはちょうど良い。EBS MultiCompは本来はベース用だが、この「チューブ・シミュレーション・モード」はハードロックなギターにバッチリなのだ)
  • 「ノーマル・モード」は名前の通り、オーソドックスなコンプレッサー的な状態になる
  • だったら「マルチバンド・モード」では「ノーマル・モード」よりも更にばっちりコンプレッションが掛かった状態にしておけば三段階のコンプレッション(スレッショルド)がモード切替だけで選べることになる

かくして、ややこしい問題を極めて安易かつ簡潔に解決し、後はボードを組み直すだけ。写真で判るとおり「モッタイナイ精神」を徹底し、罫描き線によってエフェクターの整列=水平・垂直=に配慮し、手慣れた作業をこなした。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
余っているボード部材を貼り付けて補強&化粧直し。なのでEBS MultiCompのすぐ左に、前に使ったときに空けた穴があるのが判る。縦に引いたスジは位置決めをしやすくするため
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
4枚重ねになっちゃったので強度抜群
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
厚みの違うボード部材の有効利用♪
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
位置決め用の罫描き線の効用が良く分かる写真。なお、Samson AirLineは専用のACアダプターが必要なので、二つのACアダプターの配置でかなり悩んだわけだが、この位置で落ち着いた

かくして、dpGuitarSystem2 Ver. 8.0の完成である。これで落ち着くという保証は例によって全く無いが【爆】、出来れば当分はこれで行きたいと筆者だって思っているというのが、作業直後の率直素直なる感想ではある【苦笑】。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
完成。立ち位置目線。前述の通り、BOSSのフットスイッチは高さがあるので引っかけやすい。なので、右隣のXotic AC-Boosterとの距離を取って踏み間違いしないように配慮してある
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Samson AirLine専用ACアダプターと分厚くなったボードのせいで予定よりやや重い
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
反対側からの眺め
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
改良版のミュートスイッチ(赤色)。斜めカットでインジケータが見易いのだ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ピックフォルダーの位置はここ。穴隠しでもある
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ダイバーシティアンテナを立てたところ。取っ手はその向こう
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Samson AirLine → EBS MultiCompのケーブルだけはスティフナーで固定しない
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
簡単に外せるのでワイアードはいつでもOK

あとはひたすら使い勝手の問題である。Xotic RC-Boosterは本来はラインドライバー&プリアンプだから、普通の考え方では常時ONで使うエフェクターである。BOSS DD-6 Digital Delayは常時ONとする。だとすれば組合せはEBS MultiCompとXotic AC-Boosterの2台=2の二乗だから4通りとなる。
組合せ/エフェクター
※Samson AirLineとKORG DT-7は省略
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
1
クリーン
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
2
クランチ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
3
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
4
ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

ところが別の考え方もある。これまでの練習スタジオなどでの音出しの結果、EBS MultiCompはXotic RC-Booster以上にラインドライバー的性格が強い。だから、EBS MultiComp(とBOSS DD-6 Digital Delay)を常時ONとし、Xotic RC-BoosterとXotic AC-Boosterを適宜ONにすると言うのもありなのだ。するとこうなる。
組合せ/エフェクター
※Samson AirLineとKORG DT-7は省略
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
1
クリーン/クランチ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
2
クランチ/ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
3
オーバードライブ/ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
4
ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

もっと別の考え方もある。「BOSS DD-6 Digital Delayだけは常時ON」とし、残る三つ=EBS MultiCompとXotic RC-BoosterとEBS MultiComp=は全て適宜ON/OFFすると言う方法論である。この順列組合せは「2の三乗だから8通り」ある。ここからオール・オフを除くと7通りとなる。
組合せ/エフェクター
※Samson AirLineとKORG DT-7は省略
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
0
DD-6のみ(クリーン)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
1
クランチ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
2
クランチ/ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
3
ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
4
オーバードライブ/ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
5
クリーン
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
6
オーバードライブ/ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
7
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

結論から言えば話は簡単。スイッチング・システムやループボックスは使わないのだから、どうにでも組み合わせられることを良しとして、その日の気分で「今日はXotic RC-Boosterを常時ON」とか「今日はEBS MultiCompを常時ON」とか臨機応変に使えば良いだけの話なのだ。どっちに転んでも、BOSS CH-1 SuperCHORUSを外してしまったので、タップダンスの必要はないから、この状態ならバッキングとソロの切り替えはどれかひとつを踏めば解決する。あとは各エフェクターのパラメータの追い込みだけであるが、それについても、既に基本となるセッティングは概ね固まっているので後は微調整だけである。

後は収納と可搬性だが、これは全く問題がない。いつものコーデュラナイロン製のソフトアタッシェにビッタシ入っておつりが来る。写真には写っていないが蓋の部分の収納ポケットにSamson AirLineのトランスミッターと大量の単4電池を入れておけば現場で慌てることはない。GM8Rのギグバッグにはシールドケーブルを一本必ず入れておく。そうすればいざと言うときのワイアード接続も問題がない。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
いつもの鞄に楽勝に収まるぞの図
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ステレオ接続を見越して2本のシールドと一緒に収納しベルトで固定
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
実際には、シールドケーブルの金属部でエフェクターの塗装部に傷が付くのを避けるためにタオルを噛ませるようにしている。タオルは現場でも何かと必要になるし
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ん?

余談:どーせ音質劣化するワイアレス=Samson AirLineではあるが、その影響を少しでも減らすためには幾つかの基本的な調整が必要なので豆知識として附記しておく。まず、トランスミッターの蓋を開けてトリマー・ボリュームを見付けて、時計用ドライバーなどで最適な出力に調整しなければいけない。下の写真の「AF LEVEL」の下のベージュのトリマーである(方法の詳細はマニュアルに書いてあるが、何故か、このトリマーの詳細図が載っていないのは不親切)。とにかく、このトリマーを正しく調整して、レシーバーでサチらないようにするわけである。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Ibanez SR-380用になっていたのでGM8R用に再調整

もう一カ所はレシーバーの出力調整。ワイアードで接続したときと、Samson AirLineを通したときの音量が同じになるようにするのである。つまり、トランスミッターのトリマーは、トランスミッターの送信出力を微調整するわけだが、こちらはレシーバーからの出力の調整になる。これを行わないとエフェクターの入力ゲインが変わってしまうので大事。レシーバーの出力が低ければ音がしょぼくなるし、高すぎればエフェクターの方で不必要に歪んでしまうからである。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
キャリブレートしたポジションをシールで明示

なお、同時期に突如思い付いて、愛用のギターであるGM8Rの電気系統を一新した結果、そのサウンドが一変した。言葉で表せばサウンドがよりストレートで太くなった。だから、理論的にはSamson AirLineの導入による(特に高域の)音質劣化は(一種の相殺勘定のように)ある程度はカバーできると言えなくもなくはないが……まぁとにかく、ワイアレスによる音質劣化は結構、酷いので、やっぱ無理だな。

蛇足:EBS MultiCompはトゥルーバイパスではないがOFF時の音痩せは感じない。売り文句には何も書いていないが、どうやらバッファーを通っているような感じである。確かめるのは簡単。EBS MultiCompを繋ぎ、フットスイッチがOFFの状態でACアダプターを引っこ抜くのである(勿論、006P乾電池は抜いておくこと)。すると、がくぅ〜んとゲインが落っこちる。単純なバイパスならこうはならないはずである。

蛇足その2:前掲の7通りの組合せにはそれぞれ下記のような特徴がある。説明の便宜上、前掲のリストとは並べる順番を変えてある。EBS MultiCompとXotic RC-BoosterとXotic AC-Boosterのうち、どれか二つの組合せで使う場合は、どっちをバッキングで使うかによってパターンが変わることになる。
組合せ/エフェクター
※Samson AirLineとKORG DT-7は省略
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
1
クリーン
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Xotic RC-Boosterの設定次第でクリーン〜クランチになるが、ゲインを上げすぎるとグシャッとした感じになるので、なるべくクリーン気味にした方がベターであると思う
2
クランチ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
EBS MultiCompだけでクランチーなサウンドはバッチリである。ゲインを上げればザクザク歪んでくれる。逆に言えばEBS MultiCompをONにすると完全なクリーンにはならない。しかし、元々はベース用なのだから文句を言っても始まらない。しゃっきりしてクリーンなコンプレッションサウンドが欲しいならKeeley Compressorを買いましょう【笑】
3
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Xotic AC-Boosterだけでハードロックのバッキングはバッチリである。ゲインを下げ気味にしてトレブルを少し上げるとLED ZEPPELIN風。ゲインを上げるとDeep Purple風になる
4
クランチ ⇔ ソロ
or
クリーン ⇔ ソロ(クランチ系)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
EBS MultiCompをメインで考えると、Xotic RC-BoosterをONにすると音が太くなるのでソロに最適。Xotic RC-BoosterをメインにソロでEBS MultiCompをONにするというパターンも勿論、有りである
5
オーバードライブ ⇔ ソロ
or
クリーン ⇔ ソロ(オーバードライブ系)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Xotic AC-Boosterを基準にソロの時にXotic RC-Boosterを踏めばハードロック系のブーストアップになる。逆ならクリーン系からオーバードライブ・サウンドのソロになる
6
オーバードライブ ⇔ ソロ
or
クランチ ⇔ ソロ(オーバードライブ系)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Xotic AC-Boosterを基準にソロの時にEBS MultiCompを踏めばゲインブーストになる。逆ならクランチでのバッキングとオーバードライブ系のソロになる
7
ソロ専用
or
ジャッキリ系 ⇔ ソロ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
非常にゲインの高いオーバードライブ状態。設定によっては無限のサステイン=OK。Xotic AC-BoosterとEBS MultiCompのゲインを両方とも高目にしておけば殆どディストーションと言うサウンドにすることも可能。Xotic RC-BoosterとEBS MultiCompを常時ONにして作ったジャッキリ系オーバードライブ・サウンドをバッキングとして、ソロの時にXotic AC-BoosterをONと言うのも有りである(が、うるさい【笑】)

以上を実際の切り替えで分類すると下記の「二種類ずつ9通りの組合せ」となる(タップダンスをしない場合)。
1
クリーン
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(クランチ)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
2
クリーン
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(オーバードライブ)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
3
クランチ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(ブーストアップ)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
4
クランチ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(オーバードライブ)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
5
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(ブーストアップ)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
6
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(ブーストアップ)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
7
クランチ 〜 オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(フルゲイン)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
8
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(フルゲイン)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
9
オーバードライブ
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem


ソロ(フルゲイン)
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

追記:効果がイマイチ&ノイズも出ているような気がするBOSS CH-1 SuperCHORUSは、このアーティクルを作成した数日後、いつもの石橋楽器渋谷店の買取コーナーで処分。買い取り価格は3,000円だった。
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