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■ その4 - 改造総括編 |
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2011.06.16[木]追記 |
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2011年4月15日[金]に宅配便で到着し筆者の誕生日である5月6日に半完成。そして6月11日[土]に完全に出来上がった「Bacchus BTE-250R SW」改め「dpTL GoldTop」。
幼稚園の頃から工作好きの筆者ではあるが、まさか自分でギターの全塗装までやるとは、ついこの間までは考えもしなかった。
と言うわけで、今回の作業を総括しておこう。こんな時間と手間のかかることはそうそう何度も出来るわけではないのだから備忘録をちゃんと残しておこうというわけだ。
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まずはいったい何処をどういじくりまくったのか改造したのかである。
下の図にマウス・カーソルを載っけるとその詳細が表示される。我ながら馬鹿だ。 |
マウスオーバーすると改造箇所の説明と使用パーツ名を表示
※キャビティ内部のシールド加工を除く
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ではでは、この一連の作業に全部で幾ら掛かったのか?
本物は買えないから安物を改造して理想型にしようって計画は目論見通り割が合う作業だったのかはコスト計算をすれば一発で分かる。
その結果は下表の通りである。 |
Appendix 2:幾ら掛かったのか? |
品 名
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価 格
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備 考
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Bacchus BTE-250R SW |
14,000円
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ソフトケース、工具、保証書、ステッカー付属
@バッカス堂 |
ヒールレス・ジョイント・プレート |
2,200円
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@ヤフオク |
Seymour Duncan STHR-1n
HOTRAILS for Tele Rythm |
10,500円
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ネック・ピックアップ
@サウンドハウス |
Seymour Duncan STHR-1B
HOTRAILS For TELE Lead |
0円
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ブリッジ・ピックアップ
※K君's テレキャスター・メンテ代と相殺♪ |
ALLPARTS JAPAN
Wilkinson WTB C |
2,880円
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ブリッジ・プレート
@サウンドハウス |
CTS Volume Pod(500KΩ/Aカーブ) |
0円
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在庫品 |
ALLPARTS JAPAN CRL 3way Switch |
1,450円
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@サウンドハウス |
フジソク 8J3011-Z
ショートトグルスイッチ(9P ON-ON) |
1,060円
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タップ&ハイパスコンデンサーON/OFF
送料込み@マルツパーツ館WebShop |
Volume Nob |
0円
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在庫品(Ibanez SR-380の余り) |
3Mサンドブラスター |
1,380円
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@ユニディ |
サンドブラスター研磨剤#80 |
598円
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@ユニディ |
サンドブラスター研磨剤#180 |
798円
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@ユニディ |
サンドブラスター研磨剤#400 |
798円
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@ユニディ |
スポンジヤスリ #60/#120 |
248円
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@ユニディ |
塗料(ホワイト、ゴールド、クリア) |
3,000円
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@ユニディ(概算) |
ハイビット(6mmφ)ドリル刃 |
820円
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@東急ハンズ |
ハイビット用 手回しハンドル |
430円
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@東急ハンズ |
アラカン(研削刃) |
770円
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@ユニディ |
耐水サンドペーパー各種 |
1,500円
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@ユニディ(概算) |
その他(ネジ、ワイア、小物、他) |
3,000円
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@ユニディ他(概算) |
合計金額
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45,432円
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お見事【♪】計画通り・目論見通りと言うか50,000円でお釣りが来る。
45,000円で以下の仕様(スペック)のテレキャスター(の形をした)ギターは絶対に手に入らないから、これはやっぱり正解だっただろう……と自画自賛【♪】
- ちょっとレリックっぽいゴールド塗装のテレキャスター・シェイプ
- オリジナル・ブランド
- Seymour Duncanピックアップ搭載
- ちゃんとオクターブ調整の合う3-wayブリッジ・サドル
- 6点止めのブリッジ・プレート
- エルボーカット
- コンター加工
- ヒールレス・ジョイント
- 気軽に立てかけられるダブル・エンドピン仕様
- 軽量ボディ(約3.1kg)
- ラッカー塗装
- オリジナル配線(ワンタッチで「ハムバッカー ⇔ シングルコイル+ハイパスコンデンサー」を切り換え)
- CTS製Aカーブ・ボリュームポッド
- 内部キャビティ銅箔シールド処理済み
- 弾きやすい弦高(1弦=12フレットで約1.5mm)
- ロトマティック・タイプ・マシンヘッド
でだ。
後は筆者の悪い癖を出さないようにすることが肝要【爆】。
悪い癖とは、思い付くたびに次の改造を始めちゃうことである【苦笑】。
そんな暇があったら練習しましょう>自分【♪】
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購入から1ヶ月。改造から半月。梅雨のシーズンだが幸いにしてネックなどに湿気の影響はない
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蛇足:
前章部分にも書いたことだが、今回の一連の作業の準備として、あちゃこちゃのサイトでテレキャスターについて調べまくって分かったことが「中途半端なスペックの『似非(えせ)テレキャスター』だらけ」と言う国内マーケットの現状。
繰返しになってしまうが、テレキャスターはレオ・フェンダーが最初に量産化したエレキ・ギターであるから欠点・欠陥が多い。その上、レオ・フェンダーはギターが弾けなかったので、ギタリストなら当然のように気が付くポカみたいな設計ミスも多々あった。
例えば最初期のテレキャスターやストラトキャスターにはブリッジを上から覆う金属製のカバーが付いていた。今となっては何故そう言うものが付いていたのか正確なところは分からないらしいが(多分、電磁シールドの一種だろう)これがあるとブリッジ・ミュート(奏法)が出来ない。
筆者が10数年前にナムコの仕事をしていたときに、かの有名な大ヒット作「リッジレーサー」の開発担当責任者氏は自動車運転免許を持っていないという事実を知ってびっくりしたが、運転できなくてもレーシング・ゲームの開発は出来るし、ギターが弾けなくても素晴らしいギターは作れると言うことらしい。
しかし、あり得ない欠点とか設計ミスもあるわけだ。
テレキャスターの場合、明らかな設計ミスの一つはピックアップ切り換えレバーとボリューム・ノブが近すぎることである。特にレバーをブリッジ側に倒した場合にはボリューム・ノブとレバーの先の大きなプラスティックのノブは接触寸前ってぐらいに近く、指を滑り込ませる隙間すらない。
だから、この間隔を広く取れるようにするコントロール・プレートの交換パーツが数種類、サードパーティから発売されている。
なのに、御本家フェンダーもテレキャスターのコピーモデルも、その改良モデルを出さない。
3-wayブリッジについては御本家フェンダーは既に6-Wayを標準とし、4点止めを6点止めに改良しているし、これまたブリッジ・ミュートなどに不具合の起きやすいお弁当箱をひっくり返したような壁が立った形状ではないデザインに変更しているのに、コピーモデルと来たら昔も今も大抵の場合は欠陥デザインそのまんまを踏襲している。
似たような例は他にも多々ある。ストラトの1弦に近すぎるマスター・ボリュームの位置だってそうである。
いわゆるコピーモデルは本物とそっくりなほど売れるのだろうが、御本家が改良していることは反映させればよいだろう。今時、3-wayブリッジじゃあイントネーションが合わないんだから6-Wayにすれば良いではないか。
操作しにくいんだからレバーとのボリュームの間隔を少しだけでも広げれば良いではないか。
ど〜も、この辺の商品企画コンセプトみたいなものがまるで理解できない筆者なのだった。 |
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参考写真 その1:友人の1978年製の本物Telecaster。この写真で判るとおり、ピックアップセレクターがブリッジ側(向かって左側)に倒れているとボリュームポッドとの隙間が極小になる。ブリッジは絶対にオクターブ・チューニングが合わない3-way。ブリッジプレートは左側の(サドルの下の)4本のネジだけで止まっており、右側は固定されていない。ブリッジプレートの三方を囲む弁当箱のような壁の弦に平行な2面は演奏の邪魔になるだけ。ボディは完全にフラットで角が肘や肋骨に当たって痛い。21フレットなのも不便。要するに欠陥だらけ。だからストラトでは全てか改良されている
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参考写真 その2:標準的な日本人の手の大きさ・指の長さでは絶対にハイポジションが弾けないボルトオン・ネックの接合部と真四角なネック・ジョイント・プレート部分。それにしても、レオ・フェンダーが全くギターが弾けなかったってのは冗談みたいな話ではあるなぁ……
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追記@2011.06.16[木]:エレキギターはステージで立って弾くのが本来の姿である。今から40年前【!!】にGibson Les Paulを手に入れた筆者は早速、Jimmy Pageのコピーに填り狂ったわけだが、当然、あの無茶苦茶低い位置で弾くスタイルもコピーしようと頑張った。
ところが、そこで困ったことが起きた。
Les Paulを物凄く低い位置に構えると弾きにくいのは当然なので、ネック側を上に持ち上げた状態になる。つまり下の写真の状態である。
すると、ひょっとした加減でネック側のストラップが外れてしまうのである。 |
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この写真でネック側のストラップピンからストラップが外れやすい力の掛かり具合にあるってのは分かるだろう
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当時はロック式のストラップピンなんてものは無かったので困った筆者は大胆にも、ストラップピンの位置をボディの背面に移動した。それが下の写真。 |
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ほぼ40年前。Les Paulを入手して暫くしてからストラップピンの位置を変えた当時高校生の筆者。前の穴には40年前から畳に絨毯などを止める画鋲の長い奴みたいなのが差し込んである
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自分としてはJimmy Pageになっている状態@1972年
この写真はストラップピンの位置を変える前である
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おまけ |
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Jimmy Pageが
最もギターを低く構えていた頃の写真
JIMMYPAGE.COMより
ここまで低いと
ちゃんと弾けるわけが無い【爆】
※レジストしないと見れません |
この簡単な改造の結果、二度と演奏中にストラップが外れるという事故は起きなくなった。それから20数年間は基本的に、このLes Paulしか使わなかったので、これで慣れてしまった。だから2002年に買ったIbanez SR-380も買って暫くして違和感を感じてからはストラップピンの位置を同じように移動した。 |
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ストラップピン位置変更前。やはり外れそうな力の掛かり方なのが分かる
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ストラップピン位置変更後。いわゆる「ツノ」の裏側に回っている。これなら外れない
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ところが。
その後に買った2台のギター(GM8RとPeavey HP EXP)はPRSもどきのデザインなので低く構えると立ち姿が変に見える。なのでLes Paulよりは高目に構えるようにして、ストラップピンの位置は変更せず。
また、前述のベースに関しても、昔はBST(Blood, Sweat & Tears)のジム・フィールダーが好きだったので、彼の構え方=これまたJimmy Page以上に無茶苦茶に低い=を真似ていたのだが、スラップ奏法をやるにはベースはなるべく水平気味に高く構える必要があるのでこれまた宗旨替え。
要するにギターもベースも若い頃よりは高目に構えるようになったのである。
で、問題はdpTL GoldTop。
このギターは別稿で触れたように重量バランス的にネック側がやや重めなので、割りと水平に近い状態が自然。となると、ある程度は高く構えないと、左手がローポジションに届かない。結果、最近のジェフ・ベックのようなポジションとなる。
もう一点。コンター加工をした関係で身体へのフィットは抜群だが、そのせいでギターが起き上がった状態になりやすい。この状態は指板が見えるってことだから初心者には良いかも知れないが筆者には必要無いし、逆にハイポジションで指を回り込ませにくくなる。
つまり、筆者的にはギターのボディは床に対して、なるべく垂直になっているのがベストの状態なのだ。
さて、そこで。
立った状態でdpTL GoldTopをストラップに掛けて、色々な曲を弾きながら、重量バランス、ボディの床面との角度、その他色々について仔細に検討した結果、dpTL GoldTopも、Les PaulやIbanez SR-380同じようにストラップピンを(違う理由から)ボディ背面に移動した方が良いと言う結論に至ったのであーる。
あ〜長い前振り【爆】。
要するに下の状態になったと言うこと。
ちゃんちゃん♪ |
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新しいストラップピンの位置。古い跡を再塗装するのは面倒なので別のストラップピンを付け直してある
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