Gibson Les Paul Deluxe - DoromPATIO
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2003.07.01更新
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■ その4 演奏性向上のための大改造♪
エスカッション
前からやろうやろうと思ってはいたが流石に躊躇していた木工作業をやってしまった結果。ハイポジションの演奏性が飛躍的に向上したので大正解である。しかも正面からは全く判らない

Gibson Les PaulはFender Stratocasterと並ぶエレキギターの世界の金字塔みたいな存在の名器であるが、非常に明確なる欠点もある。それは以下の2点である。
  • シングル・カッタウェイ・デザインのためにハイポジションが弾きにくい
  • 重い
後者は「だから音が良い」と言う理由があるから許せるのだが、前者は困りものである。但し、もちろん、Les Paulがダブル・カッタウェイでは今日の地位(絶対的な評価と人気)は無いのも事実なのだが(本来同じLes PaulシリーズのSGやJunior、あるいは最近のLes Paul Double Cuts、さらにはB'zの新しいアーティスト・モデルなどのダブル・カッタウェイのLes Paulから派生したギターは決してオリジナルのLes Paulのデザインを超えられないという厳然たる事実がある。この点はFender Stratocasterも同じで、両社の経営陣としてみれば大いなるジレンマに違いない。以上、蛇足)。

さて、問題は自分のLes Paulである。実はここ1年半ぐらいは、貰い物のSGを使っていた。理由は単純で「軽い&ハイポジションが弾きやすい」からである。
サウンドは明らかにLes Paulとは比べるべくもなくチープ=厚みがないが、ストラトのようにしゃっきりしているわけでもない=なのだが、このSG君は前に一度、ネックが折れており、そして数日前にまた折れちゃったのである。それも全く同じ場所が。
てぇことは木工の常識、楽器の常識から考えて、もう駄目である。金を掛けて修理する意味はないのである。
かくて、昔から一度はやってみたかった「ピート・タウンゼントの物真似」をやって(=つまり、完全にSGを真っ二つに叩き折って)捨てちゃった。
かくて我が愛用ギターは再び三度、Les Paulオンリーに戻ったわけである。

そこで問題となるのがハイポジションの演奏性なのである。何故かというと、最近の我がバンドのレパートリーには80年代後半以降の日本語ロックなんてのが多い。すると、こう言う曲を演奏している日本の若手ギタリスト君達は120%、エディ=ヴァン・ヘイレンの影響下にある。てぇことはアームの多用は仕方がないとして、20フレットだ22フレットだってな超ハイポジションでのフレージングが当たり前なのだ。
幾ら手が大きくて指が長いとは言え、Jimmy Page=LED ZEPPELINの曲にはそんなハイポジションは滅多に出てこない。これはやっぱりJimmy Pageがハイポジションが弾きにくいLes Paulで弾いているからだと思うのだが、そうではない最近の曲をコピーしようと思うとLes Paulでは大変なのである。何しろ、その手の曲はハイポジションが弾きやすい24フレット仕様のストラト系類似のダブル・カッタウェイ・デザインのギターで演奏されているわけなんだから。

そもそもLes Paulはオーソドックスなジャズギターをそのままサイズダウンしたようなデザインである。だから背面は下の写真のようであり、その構造上、正面から見て左手の親指が指板の上から見えている状態でハイポジション(スケールで言うと17フレットのAから上)を弾くのは(少なくとも立って長めのストラップというポジションでは)至難の業なのである(勿論、ジャズ・ギタリストのように座って弾くなら大きな問題ではない。Les Paulを開発したLes Paul本人はジャズ・ギタリストだし、彼がJimmy Pageのような弾き方を52年前に想像出来たわけがない)。
削る前の写真を撮り忘れたので上の写真はインターネットで探したものの無断転載(すいませんごめんなさい)なのだが、ご覧の通り、Les Paulの背面のデザイン形状はまるっきり演奏性と言うか人間工学を無視しており、標準的な手の大きさの日本人にはハイポジションを楽に弾くのは無理である

だから、実はずっと以前から、上の写真で明らかな邪魔な部分を削り取ってしまえば「どんなに弾きやすいことだろう」と思ってはいたのだが、流石に筆者としても強度の問題などから躊躇していたのである。
しぃかぁしぃ。
バンドのレパートリーのある曲ではどうしても2弦の21フレットと1弦の22フレット(を1音チョーキング)してから20フレットで暫くチョーキングビブラートと言う、Les Paul的には非常に弾きにくい(SGなどのダブル・カッタウェイなら問題はない)イントロを曲の構成上、省略出来ないのである。

かくて決断。腕に覚えの木工作業に突入である。決断しちゃえば話は早い。後はやるだけ。そのシーケンスは下記の通り。
  1. まずはLes Paulの背面をじっくりと眺めて、何処をどう削るかを頭の中でじっくりシミュレーションする
  2. 計画が固まったら、マジックインキで削る範囲を直接、Les Paulのボディに書き込む
  3. 工作用具の入ったツールボックスから以前に東急ハンズで購入したノミを取り出し、まずはボディ側の角を削ってみる
  4. ここでノミの切れ味がイマイチなので台所で研ぎ直す
  5. 木工再開。ある程度荒削りをした段階で試奏
  6. その結果、ネックも削らないと意味がないことが判明
  7. そこでマジックインキのマーキング範囲を拡大
  8. 問題はLes Paulはセットネック=ネックはボディと面接着されているだけであること※
  9. つまり下手な削り方をするとネックの接合(接着)強度が落ちてしまい、失敗すれば二度とLes Paulが使えなくなってしまうので、その点を充分に考慮した削り方をしなければいけないと言うこと※
  10. ではあるが、とにかく、自分流の経験と勘と理屈で「ここまでは削っちゃっても大丈夫な筈」であるところまで、どんどん削っちゃう
    ※削ってみて判ったが、ネックはちゃんとボディ側と勘合する構造になっていた。以前にフジゲンのカスタムショップに今回のような加工のことを相談したら「強度的に自信がありません」と言われたのだが、下の写真を見れば大きな問題はないことは明らかである
  11. 途中、何度か試奏をしながら切削作業完了
  12. 次に棒ヤスリを取り出し、全体のカーブが滑らかになるようにノミで削った部分を整形加工
  13. 再度試奏して(必要を感じたので)もうちょっとノミで削ってから再度、棒ヤスリで整形
  14. 次はサンドペーパーによる仕上げ。田宮の工作用のサンドペーパーの#400 → #600 → #1000 → #1500。そして最後は#2000で研磨仕上げ。この時点で加工部分の表面は塗装面よりもピッカピカになる
  15. ここで再度試奏して問題ないことを確認
  16. 次は本来は塗装なのだが、演奏中に客席からは見えない部分なので、あっさりと省略。気が向けば将来的に塗装をするかも知れない
  17. 最後に愛用のジョンソン・プレッジ(家具磨き用スプレー)で全体を含めて磨き込む。プレッジにはレモンオイルや蝋が入っているので適度なコーティングになるのだ
  18. かくて完成(^^)v
セットネックのボディとの接合部分(=接着断面積)を残して接合強度を確保することに留意しながら、可能な限り根元までネックが細くなるように切削加工。切削面を仔細に眺めると、面接着ではなく、ちゃんと勘合させているらしいことも判った。これなら強度は大丈夫だろう
勘合部分のアップを強調加工した写真。ネックがボディ側にくさび形に食い込んでいるのが判るだろう。こう言う構造だから少々削ったところで強度的には問題ない筈なのである
ネックと同様に、ボディ側の角張った部分を削り落とし、ネック部分にスムーズな曲線で繋がるように切削&整形加工。これでまるで別物のギターのようにハイポジションが弾きやすくなる。#2000のサンドペーパーで徹底的に磨いてあるので、表面は家具並みにツルツル&ピカピカである。だから塗装無しでも演奏上の違和感は全く無い。但し日本の湿度や手汗のことなどを考えると塗装はすべきであろうが
そもそも、何で最初からこう言う形状ではないのか? また、幾ら名器だとはいえ、改良する部分は直せばいいじゃんと思うのは筆者だけだろうか? なお、本来のストラップピンの位置は上の写真の赤いボタンの位置である。ネックと平行に走る二本の線はトラスロッドを仕込んだ痕跡

完成したところで再度試奏。まるで別物のギターってぐらいにハイポジションの演奏性が向上する。少なくとも、長めのストラップで立った状態で何の無理もなく17フレットのAのペンタトニックスケールが楽に弾けちゃう。普通、Les Paulで長めのストラップで真っ直ぐに立った状態で自然に弾けるのは15フレット=Gスケールまでなのだ。

と言うわけで「何で最初からこうなっていないのだろう?」が結論ではある。それに、最初からそのつもりで設計すれば、シングル・カッタウェイでも、上の加工状態以上に、もっともっと弾きやすい状態に出来るはずだからである。例えばネックをもっとボディに深く勘合させる(あるいはスルーネックとする)ことで強度を確保しておいて、演奏性向上のために裏側の邪魔な部分をごっそり削り取れるはずなのだ。大体、最近のStratocasterや、それに類似したギターはボルトオン・ネックの角を落として弾きやすくするなどの工夫がされているんだから、Gibsonだってもっと工夫すべきであると思うのである。
と言う話はさて置き、我がLes Paulの改良作業は無事に成功したのだった。

追記:その後、結局、塗装も実施。本来は専用のラッカーを探すべきなのだろうが、慣れているプラモデル用のものから近い色を選択。最初は「Mr.Colorの『RUSSET(あずき色)』」を塗ったのだが赤すぎて失敗。次に「田宮のアクリル塗料ミニ『ハルレッド(XF-9)ほぼ焦げ茶色』を塗ったらかなり違和感がない。但しアクリル塗料は水溶性エマルジョンだから手汗には弱いかも知れない。もし駄目なら上から同じ田宮のエナメル系のクリアーを塗ることになるだろう。それでも駄目なら、ちゃんとギター塗装用のラッカー塗料を探すことになる。まぁ塗り直しはどうとでもなるので慌てることもない。
遠目に見れば殆ど判らない出来栄え♪……は大袈裟だが、少なくとも違和感はない状態になった。左手前のもやもやは撮影中のくわえ煙草の煙(^^;;
近くで見ても色目が合っているので問題はない。#2000のサンドペーパーで水研ぎしてあるので境界線の段差は指で触っても全く判らない。写真で見るとフラッシュのせいもあって差が強調されるが実物はもっと違和感がないのである

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