DoromPATIO DoromPATIO
topPage
information
That's談
Link
来夢&来喜日記
日々雑感
Guitars
Macintosh
DoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIO
2005.06.05[日]
topPage
Gibson SG Special - DoromPATIO
■ Ornetts GM8R(GLD) その8 演奏性向上の為の改造
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
クイズ:どこを改造したのでしょう【笑】

GM8R(GLD) Chinchillaで前から気になっていたことがある。それは演奏中にピックアップ切換えのトグルスイッチが勝手に切り替わっちゃうと言う問題である。同じ事はSGやLes Paul Jr.でも起きる。Gibson系のトグルスイッチはちょっと触れただけでセンター位置になるので、Les Paulの位置以外だと演奏中に大きめにストロークした時に触りやすいから意図しないピックアップ切換えが起きるので非常に困るのである。そして言うまでもないがGM8Rも同じ位置にあるのだ。

ほぼ同様の位置でもストラトの場合はレバースイッチだから簡単には動かないし、ストラトはある意味で非常に人間工学的に作られているから問題は起きないのだが、Gibson系でLes Paul以外のトグルスイッチの位置だとこの問題は避けられない。他にGibsonではセミアコの335なども同じ辺りにあり、ボディが大きい分、離れた位置にあるから勝手に動く危険はないが、当然、切り換えにくい。ちなみに同じトグルスイッチを使う超高級エレキギターの代名詞であるPaul Reed Smithのトグルスイッチは(特にサンタナ・モデルなどでは)「これじゃ演奏中に切り換えられないだろう!!」ってぐらい離れたとんでも無い位置にあるぐらいであるし、逆にGibsonでも、B'zのTAK MatsumotoのGibsonシグネチャー最新モデル(TAK Matsumoto D.C.)はダブルカッタウェイだが、トグルスイッチはLes Paulと同じ位置にある。

トグルスイッチの位置比較
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
筆者のLes Paul(左)と1年前のGM8R(右)。ストラトに慣れた人は逆にLes Paulの位置は演奏の邪魔らしいのだが、これは慣れの問題。なお、GM8Rのコントロール類の位置はもっと上に配置して使い易くすることは幾らでも出来るはず。そう言う意味でギターを作る人は本当にギターが弾けるのか?と言う疑問を払拭出来ない筆者【苦笑】
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
Les Paulと同じ位置
TAK Matsumoto D.C.
人間工学的?
Fender Stratocaster
長年のLes Paul愛用者で、しかもシグネチャーモデルを作って貰える立場ならこうするのが当然だろう。ポットが三つだがどう言う構成だかは不明。上のLes Paulと比べるとポット類の位置が操作しやすいように上の方に変更されているのが判る 筆者的にはボリュームの位置が幾らなんでも弦に近すぎる。演奏中に触れてしまい音量が変わってしまうのだ。センターピックアップも演奏に邪魔なだけで不要。スケールも長いので筆者はストラトは全く弾きこなすことが出来ない
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
ボディが大きいから遠い
Gibson ES-335TD
演奏中は触らない?
Paul Reed Smith
物理的、人間工学的に素速いピックアップチェンジを全く計算に入れていないとしか言いようがないデザインの335。他のセミアコも全部、同じレイアウト。そう言う意味でGibsonは結構、旧態依然としたところがある会社だと思う。結局、Les Paul以外に売筋は無いのだし PRSにはピックアップ切換えのスイッチのないモデルもある。多分、つまみのひとつがバランサーなのだろう。それにしても、不思議な位置にトグルスイッチを付けたものだ【笑】。なお、GM8RのデザインはPRSのデッドコピーだと言うことが良く判る写真である

しかも、Les Paul系のトグルスイッチのセンター位置=両方のピックアップのミックス=のサウンドは物凄くポップと言うか、ハードロック系では普通は全く使わないサウンド(常用する唯一の例外はJimmy Page)で、使うとしたらバリバリにスラップ・エコーを掛けてロカビリーって感じだから、演奏中にこのサウンドに勝手に切り替わるとたまったもんじゃないのだ、筆者としては。

と言うわけで、この問題の解決を前からどうしようかと思案していたのだが……
  • ストラトのようなレバースイッチにするのは「穴」と「溝」の違いがあるので本質的に(綺麗な出来上がりはそのままでは)不可能(もしも素人がやるとしたら加工後に上からピックガードを貼るしかないだろう)
  • Les Paulと同じ位置にするにはもっと大改造が必要(素人には全く無理というか、だったらギターを変えましょうみたいなレベル)

なのだ。しかし、色々考えているうちに全然、別の方法論を思い付いた。


話は簡単、ネック側のボリュームとトグルスイッチの位置をスワップするのである。但し、勿論、問題はある。
  • ボリュームは手前に来るから操作性は向上する
  • 但しブリッジ側のボリュームと物凄く近くなるので、その辺の操作性に不安がないわけではない
  • トグルスイッチが遠くなるから演奏中のピックアップ切換えがますますやりにくくなる
  • と言うのは筆者は30年ぐらいLes Paulだけだった人なので、トグルスイッチが弦より下にあるのは本来は(操作性が良い筈のストラトも含めて)好きじゃないのだ
  • だから(蛇足だが前述の)Gibsonの「TAK Matsumoto D.C.」のトグルスイッチの位置がLes Paulと同じなのは彼が筆者と同じく、ずっとLes Paulだからなのは明白なのだ

しかし、以上の問題点よりも「演奏中に勝手にポップなサウンドに切り替わっちゃうこと」の方が遙かに問題であるという結論に達した。要するに大事なのはプライオリティ=優先順位の選択の問題なのである(大袈裟)。

Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
右上の大きい方の穴が本来のトグルスイッチの穴。その左下がネック側ピックアップのボリュームポットの穴。これだけ大きさが違うと手前の小さい方を大巾にザグらなければならないし、大きい方に小さい部品(ボリュームポット)を入れた後の固定に工夫が必要で面倒なのだが例によって迷うことなくやっちゃった
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
このまま穴を拡げる作業へ

そうと決まったら後は作業するだけなのはいつものこと。ネック側のボリュームポットとトグルスイッチを取り外し、手持ちの工具数種(一番大きなドライバー、ニッパーの頭、木工用の棒ヤスリ各種)で狭い方の穴の大きさを大きい方と同じになるまで拡げるだけ。大きい方に小さい方の部品=ボリュームポットを差し込むと位置が決まらないから、隙間に短く切ったつま楊枝を数本入れて後はネジで締め込めばちゃんと固定された。

後は配線だが、位置の関係で一部のワイアリングが届かないので半田を溶かしてワイアーを長いものに付け替えて完了。念の為にZOOM 707II GUITARとヘッドフォンで配線間違いやノイズが無いことを確認して完成♪ 結果はご覧の通り。
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
今回の改造とは全然関係ないが、前から書いているようにエンドピンを2本にすると立て掛けた時の転倒防止効果は絶大であるのでお薦め。最初からそうなのはSCHECTER(なので、それを参考にした筆者)。但しSCHECTERはさらに底面がフラットなのでエンドピンが垂直になる
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
ある意味機能別合理的レイアウトかも。遠く離れたネック側ピックアップのトーンコントロールは滅多に使わないから、この位置でよいのだ。そもそも絶対に使わないブリッジ側のトーンコントロールはLes Paulも含めて取っちゃっているぐらいだし

これで間違いなく演奏中に触ってしまうことはなくなったと言うのは(弾いて試すまでもなく)確かなのだが、後は実際の演奏中に素速く確実に、かつ手元を見ないで右手が自然に感覚だけでネック側のボリュームポットと新しいトグルスイッチのそれぞれを操作出来るようになるまで習熟すればよいわけである。

なお、その為に重要なのはトグルスイッチの動作角度。今は暫定版で演奏を繰り返しながら調整する予定。この点だけは調整不能のストラトよりもペンチを使えば自分の好きなように動作角度を変更出来るGibson方式の良いところ。

いずれにせよLes Paulやストラトのように右手の振りのワンストロークでパッパッとピックアップを切り換えることが不可能なのは判っているので、後は筆者の慣れの問題だけである。
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
ウッドデッキの上のバーベキューセットの前で記念撮影♪

※ワンストロークでのピックアップ切り換え:Les Paulやストラトであれば、リズムカッティングをしたまま、極端な話、ダウンストロークとアップストロークで毎回、ピックアップを交互に切り換えることは、やろうと思えば可能である(一種のチャカポコ・サウンドになる)。つまり8ビートなら1小節で8回、ピックアップを切り換えるわけだ。そこまで極端じゃないとしても、エレキギターのピックアップ切り換えスイッチは、なるべく素速く合理的にピックアップを切り換えられる位置にあるべきなのは言うまでもない。

もう一点。GM8Rのネックは筆者所有の30年以上愛用しているLes Paulに比べると遙かにデリケートというか「柔」であるようだ。と言うのは、Les Paulの方は過去に一度もネック調整をしたことがないのに、全く狂いがないのだが、GM8Rの方は購入してから1年弱なのに既に3回ほど、自分で調整をしているのである。
  • 最初は購入してすぐの調整
  • 二度目は数ヶ月前に厳密に弦高調整をした時に若干の「順ぞり」だったのを調整
  • 三度目はついこの間、何気なしに生音で鳴らしたら5〜6弦のローポジションがビビリまくりでチェックしたら「逆ぞり」だったので、これを調整

Les Paulが異常と言えなくもないが、結構、コンディションが変化するギターである。まぁ新しいうちは色々あるのだろう。そもそもいじくりすぎているというのもあるし【爆】。

Gibson SG Special - DoromPATIO
CASIO QV-3000EX CASIO Exilim EX-Z55 MacBook Pro
猫 チンチラ 来夢&来喜
←
DoromPATIO
↑
→
↑

MacBook Pro
iPod and iPhone
Mac OS X
Tips of Macintosh
レシピ, recipe
書籍, 本, books
映画鑑賞, 洋画, movies
旅行, トラベル, travel
七不思議
Guitar, ギター
Bass, ベース
Effector, エフェクター, ペダル
Tips of Guitars
pageBack
http://company.insight-dp.com/ http://murmur.insight-dp.com/
(c)insight, inc. All Rights Reserved.
無断転載複写を禁ず