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■ Ornetts GM8R(GLD) その26 ブリッジ部分大改造@GW
2008.05.20[火]追記 / 05.31[土]追記 / 06.17[火]追記 / 11.08[土]最終追記
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とにもかくにも2007年末のライブは無事大成功。GM8R君は大活躍をしたわけだが、しかししかししかし、やっぱり1弦、2弦の12フレットから上のサウンドはイマイチいまにイマサンであった【爆】。 |
つまりつまり要するに何度も何度も何度も書いているように、GM8R君のブリッジの状態が気に入らないのであーる。これまでに「GM8Rオリジナル → Gibson Tune-O-Matic Bridge → GRAPHTECH ストリングセイバー スーパーブリッジ → Gibson Tune-O-Matic Bridge」と試行錯誤を重ねてきたが、現状=Gibson Tune-O-Matic Bridgeを装着した状態でも決してちっとも宜しくないのであーる。 |
何がちっとも宜しくないかと言えば、そもそもTune-O-Matic Bridgeは各弦を個別に弦高調整できないのが宜しくないのである。例えば2弦のあるフレットでビビリが生じた場合、Tune-O-Matic Bridgeではブリッジ全体の高さしか変えられないから、結果として1弦の弦高も高くなってしまうのである。勿論、逆もまたしかり。 |
ではストラト系のブリッジはどうかと言うと、弦高の個別調整は出来るが、今度はハードテイル(シンクロナイズド・トレモロ機構無し)のものでも、弦をボディの裏から張る(通す)ようになっているのが普通だからGM8Rには(そのままでは)取り付けできないという問題が生じる。そもそもストラト系のブリッジはフラットトップ・ボディを前提としていると言う別の問題もある。 |
そこで例によって例のごとくインターネットでブリッジについて色々と調べてみると「Schaller 3D6」と言うブリッジなら、唯一、ストラトタイプでありながら「弦高・弦間・イントネーション(前後調整)」と「弦の表通し」の全てが可能であることが判った。しかし、下の写真で判る通り、取り付けネジのビス穴の位置からして、トレモロブロックの上に固定するのが本来のようである。しかし「弦高・弦間・イントネーション(前後調整)」が全て個別に調整できること(「Schaller 3D6」の「3D」は「3次元」つまり三方向の調整が出来ることを表す)は魅力ではある。ついでに書けば「いかにもドイツ製」と言うクォリティの高そうな雰囲気がよい。ちなみにGM8Rのマシンヘッド(ペグ)はSchaller製である。 |
ブリッジについてはもうひとつの悩ましい問題がある。それは去年から組んでいる新しいバンド(今年からメンバー変更してバンド名も変えたがバンドとしてのコンセプトは同じ)のレパートリー(あるいは今後のレパートリー予定曲)に何故か「トレモロアームを多用する曲が多い」ことである。トレモロアームの操作がギターソロやリフやオブリガードのフレーズの特徴になっている曲をトレモロアーム無しで演奏することは本質的には不可能。だから色々と工夫して誤魔化すわけだが、中には誤魔化しようのない曲もある。となればアレンジして別のフレーズに変えるしかないのだが、それでは原曲の持つイメージが損なわれてしまう。かと言って、そのためだけにトレモロアーム付きのギターを買う気はない。 |
であるならば「どーせブリッジで悩んでいるんだから、いっそのことトレモロ機能付きのブリッジに取り替えちゃう」と言う大胆な選択肢もないことはないのである。但し、その場合にGM8Rに(筆者の工作技術で)取り付けられるブリッジは限られる。具体的に言えば「Kahler」しかないのだ※。 |
※その気になればビグスビータイプも取り付けられるが、デザインが嫌いだし、トレモロ機構の精度が悪いので除外 |
と言うわけで「Kahler」である。80年代に一世を風靡したが一度は消滅。しかし最近再び復活した……なんてことは筆者は全く知らなかったのだが、元々はなな何とベース用のトレモロ機構で有名なブランド。そのKahlerについて、これまたインターネットで詳しく調べると、どーやら筆者のニーズとウォンツを満たしてくれそうな予感♪ |
そのKahlerのギター用のブリッジには大きく分けるとLes Paulのようなアーチド・トップ・ボディ用と、フラット・トップ・ボディ用の二種類があり、弦は表通しであり、しかも、ブリッジ・サドルは「弦高・弦間・イントネーション(前後)」の全てを調整できる。これまではコピー品(ライセンス商品?)が出回っていたが、最近は荒井貿易が米国製純正品の輸入を再開している。価格は31,500円(税込)。早速、サウンドハウスで調べると21,800円♪ |
ここで更にインターネットで調べると、個人が自分でKahlerを取り付けたホームページのコンテンツを見付けた。取り付けたギターは大きく分ければGM8Rに近いタイプで、Kahlerの7200シリーズ=アーチド・トップ・ボディ用を苦労して加工している。この記事を良く読むと、7200シリーズはLes Paulなら簡単に取り付けられるのだが、似て非なるGM8Rだとそうは行かないことが明らかになった。何故ならば、Les PaulとGM8Rではブリッジとテールピースの位置関係がまるで違うからである。更に細かく言えば、テールピースを固定するボルトのピッチ(左右幅)も異なる。つまりLes Paul用のKahlerはそのままではGM8Rには取り付けできないのだ。 |
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遙か以前の比較写真。これで判る通り、Les PaulとGM8Rはブリッジとテールピースの位置関係が全く違うのである
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だったら話は簡単。ここはあえて「フラット・トップ・ボディ用の7300シリーズ」にしちゃうのである[大胆]。ちゃんと取り付けできるかどうかはやってみなくちゃ判らない。GM8Rをどの程度、削ればいいか?などは全てパーツが来てからのこと。はっきり言えば「21,800円払って挑む無謀な選択」である【爆】。かくして4月28日にサウンドハウスに注文したら、ちゃんとGW中の作業に間に合うように届いたのである。流石はサウンドハウスであーる。 |
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思いっ切りアメリカンなパッケージが笑わせる
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Kahler Tremolo Bridge System 7300CX GOLD
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また、Kahlerにはクロームとゴールドとブラッククロームの三種類があるのだが、筆者が選んだのはゴールド。GM8Rのボディがゴールド系のフレームメイプル(風の高級付き板張り)だからである。パッケージは星条旗そのまんまのアメリカン丸出しののもの。「MADE IN USA!」とビックリマーク付き。「中国製じゃないんだぞ!!」と言うわけだ。 |
で(前口上が長すぎたが)早速、取り付け作業に取り掛かる。最初にGM8Rのボディにマーキングをする必要があるのだが、Kahlerのパッケージの中にはキャビティを加工するためのテンプレートが入っているので準備作業は楽。 |
- まずは既存のパーツ=Tune-O-Matic Bridgeとテールピースを取り外す
- マーキングをするエリアに(広めに)セロハンテープを貼る
- イントネーション(オクターブチューニング)調整済みのTune-O-Matic Bridgeをセロハンテープの上から元の位置に載せて、弦長が一番長い位置と一番短い位置をマーキング(これがKahlerを取り付ける時の前後位置の基準となる)
- ボディのセンター(=左右対称と言う意味での中心線)をマーキング(これがKahlerの左右位置の基準となる)
- テンプレートを使ってKahlerの取り付け位置とザグリ穴の位置をマーキング
- ねじ穴の位置をマーキング
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セロハンテープの上に油性レフトペンでマーキング。これだと写真で見ても判る通り、左右が1弦側にずれているので後で修正した
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でだ。下の写真で判る通り、Kahlerのトレモロ機構はボディ下部にある。Fender特許のシンクロナイズド・トレモロ・ユニットのようにボディの裏面まで貫通するほどの奥行は無いが、それでも1inch=2.54cmのキャビティ(ザグリ加工)を必要とする。 |
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この下の出っ張りが1inch=2.54cmのキャビティを必要とするのだ
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上下をひっくり返したところ。出っ張りは可動ブロックとスプリングである
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こう言う作業は本来はリューターとノミを使うのだが、当然のように電動リューターなんてものは持っていないから手持ちのハンド・ドリルを使うことにする。 |
- マーキングの印に沿って、ザグる部分(上から見ると凸型)の周囲に定規とカッターで、しっかりと切れ込みを入れる(この作業をしておかないとザグる部分の外の付き板部分が剥がれてしまう)
- ザグる部分に適当な間隔でドリルで穴を開けまくる(この時、穴を深く開けすぎないように、事前にドリルの深さの目安となる印を付けておくと、間違ってドリルが裏まで貫通してしまうと言う「悲劇」を回避できる)
- 穴を開けまくると、木目の関係でザグる部分全体がグズグズになるので、それをノミで削る(と言うよりも「剥がす」に近い感覚である)
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- 先程のカッターの切れ込み=ザグる凸型の境目=にノミを当てて金槌で垂直に削り「壁」を作る
- 深さが足りなければ更にドリルとノミで削る彫る掘るとにかく削る
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キャビティは隠れちゃうので、この程度の工作精度で充分である
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ここまでの作業時間は2時間弱ぐらい。思ったほど大変な作業ではない。それより気になるのはGM8RはアーチドトップでKahler 7300はフラットトップ・ボディ用だと言うこと。下の写真の通り、GM8Rはテールピースの辺りからはっきり判るほどにテーパーが掛かるのである。 |
なので、Kahlerの底面にスペーサーを貼り付ける。アーチは前後だけでなく左右にもラウンドしているので現物合わせで調整をする。 |
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仮置きしたら左右の端にも追加のスペーサーが必要であることが判明
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これで一応はKahler Tremolo Bridge Systemの取り付けが出来ることになるので、セロハンテープを全て綺麗に剥がし、Kahlerをネジを締めて固定し、弦を張ってみる。すると驚いたことに、何の偶然か、最初っから弦高が概ねバッチシなのである。そんな馬鹿なと各弦ごとにざっとチェックしてみたが殆ど問題ない。正に筆者の狙いはピッタシカンカンだったわけである♪ |
と、ここで気になったことがひとつ。以前の加工の痕跡がKahlerのベースプレートでは隠しきれないこと。こりゃみっともない。なので、透明なシートで型紙を作ってから、それを頼りにポリスチレンシートを加工してカバーを作って貼り付けた。要は見た目が良ければいいのである。 |
さて、ここから先は調整。まずはスプリングのテンション調整。これをちゃんとしないとトレモロ・アームの角度が思った状態にならない。但し、テンションを変更するとチューニングのやり直しとなり、そうなるとまたテンションが変わるから、このシーケンスを数回繰り返さないと思った状態にはならない。 |
次はイントネーション=ハーモニックス・チューニング。これは精確にやらないといけないので、KORG DT-7に繋いで丁寧に作業。結果は下の写真の通り。 |
Kahler Tremolo Bridge Systemに関するその他の調整項目あるいは補足は下記の通り。 |
- Kahlerのブリッジ・サドルは弦間調整も出来るので、こちらもイントネーション調整と同時に実施
- 筆者はロックナットは付けない主義なので、本来はファイン・チューナーは不要なのだが、Kahlerの構造上、ブリッジと弦のボールエンドの角度差が無い=テンションが極端に弱い=ので、ファイン・チューナーを一杯に締め上げて、少しでもテンションを稼がないと弦のゲージによっては開放弦を強く弾いた時に(生音での)ビビリ音が出るのでファイン・チューナー・ノブは取り付けてある(が、調整のためには使わないのだから緩まないようにペンチで締め上げてある)
- ナットと言えば、以前に取り付けたGRAPHTECH製のナットはトレモロ付きのギターと実に相性が良い。何故なら滑りが良いのでチューニングの安定度が高いからである
- 人間工学的には(下の写真でも判るように)トレモロアームの取り付け位置は明らかにボリュームポット並びにピックアップ切り替えのレバースイッチの操作の邪魔になる(本来はボリュームポットとレバースイッチはもっとネック側=写真で右方向=になければいけない)のだが、要は慣れの問題である(と言うか、今更、ポットとレバースイッチの位置は変更できない)と言うことにする(この件、文末に追記あり)
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追記:細かいところのブラッシュアップ。まず、弦のボールエンドを挟み込む部分。現在のGM8Rの6弦は052と言う太いゲージなので、そのままではちゃんと填らない。なので目立てヤスリを使って削った。 |
ブラッシュアップその2。アーチドトップボディに合わせるためのスペーサーを薄手の両面テープで止めていたらネジの圧力でずれてしまった。それに元々のスペーサーでは薄かった(高さが足りなかった)。なので、3mmのスチレンボードを瞬間接着剤で固定してから、Kahlerのベースプレートぴったしに加工。 |
2008.05.20[火] 追記:Kahlerは簡単にトレモロ機構をロックできる。チューニングの安定度などを考えれば、ロックしておいた方が筆者のように過去30数年間、トレモロアームを使ったことがないギタリストとしては(わざわざ大改造をしてKahlerブリッジを取り付けたのにも関わらず)実は安心だったりもする。気が向けば=つまり、トレモロ・アームを使いたくなれば、いつでもアーム付きギターとしても使えるのだから、便利なおまけ機構であると言える。 |
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稼働部分の凹みにイモネジを締め込むと言う単純で確実な機構
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2008.05.31[土] 追記:別稿の「世界遺産白川郷と加賀越前の旅」でお土産に買ってきた金箔で出来た龍のステッカーをヘッドに貼り付けた。筆者は辰年だからバッチシの自己満足なのであーる♪ |
で、あらためてトレモロアームであるが。これが実はとっても使いにくい。と言うか、正確にはトレモロアームを装着すると他の操作に問題が生じる。その内容は下の写真を見ればとっても明らかなのである。 |
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トレモロアームの支点を交点とする垂線と水平線を引くとボリュームポットとレバースイッチが垂線の左右に分かれていることが判る
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この結果、筆者の右手はボリュームポットを操作する時は支点を避けなければならず、レバースイッチを操作する時と合わせると、上の青い逆Uの字型のエリアとなり、それは滅茶苦茶不合理な動きであるから、とっても弾きにくいことになると言うわけなのだ
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そこでトレモロアーム付きギターの代表選手=ストラトを見てみると、ご覧の通り、操作系は支点を通る垂線よりネック側にまとまっていることが判る。当たり前と言えば当たり前の合理的レイアウトである。最初からトレモロアーム付きの設計であれば当然こうなるのだ。 |
となれば、GM8Rのボリュームポットを移動するしかないことになるが、これはとっても簡単な作業なのですぐに出来る=すぐに実際にどうなるかを試せるので、思い付いたら即、実施。以下、同じく写真で説明。 |
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するとレバースイッチとボリュームポットは支点を通る垂線よりネック側に来る
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この結果、右手の動きは無理のない範囲に収まることになる♪
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しぃかぁしぃ。今度は写真で見ても判るようにレバースイッチとボリュームポットが明らかに近すぎることになる。特にブリッジ側のピックアップを選択している時、即ちレバーをボリュームポット側に倒している場合はレバーの先端は殆どボリュームポットに触れるか触れないかってぐらいに近い。この結果、絞ってあるボリュームをフルテンにしようとする場合には、余程注意しない限りは、小指の動作方向の関係からレバーの先っぽが小指の先っぽに引っ掛かってネック側のピックアップに切り替わってしまうことになる。ライブなどで素早いチェンジを行う場合は注意深くなんてことは無理なわけだし手元は見ないんだから、つまり「思いっ切り一長一短」になるのだ【涙】。 |
でも解決策は単純明解である。筆者的には「いざと言う時にトレモロアーム付きになればそれで良い」だけの話だから上記の様々な不具合は大きな問題ではないのである。だからボリュームポットの位置は上記の実験後に元に戻した。何故ならば通常はトレモロアームは装着しないで演奏するからである。それよりもKahlerに取り替えて副次的に=いや、それが本来の目的だが=各弦の弦高が別々に調整できるようになったことがこのページの改造の主目的だから◎なのだ。ちゃんちゃん♪ |
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別稿の通り、突如メインギターを変更。新しいギターの方が遙かに安価だが素性はGM8Rよりも遙かに宜しい。新しいメインギター=Peavey HP EXPとGM8Rはキャラが被る。Les Paulやストラトなら被らないから良いのだが似たようなギターを何本も所有する趣味は筆者には全く無い。となれば、つまりGM8R君は不要になる。GM8RからDiMarzioなどを外してPeavey HP EXPに移植するのは当然だが、その反対の作業=つまり、Peavey HP EXPに付いていたオリジナルのピックアップなどをGM8Rに取り付けたところで、それは明らかなスペックダウンであるから、そうなっちゃったGM8R君を弾く気になんかなるわけがない。だからと言って、ここまで改造しまくったギターは楽器店などへの下取りには出せない。ヤフオクとかは筆者の大嫌いな世界なので、そこで売却するつもりもない。となれば、つまり、やっぱりGM8R君は不要なのである。と言うわけで2004年8月7日からこれまでの4年間、散々っぱら改造しまくって弾きまくって遊びまくったGM8R(GLD) Chinchilla君はこれにて(現役引退→デッドストック化=ではなく)粗大ゴミと化したのであーる。 |
ちなみに。GM8Rに関する総評を最後に簡潔明瞭にまとめておこう。 |
- デザインは完全にPRSのパクり
- 表面的な仕上げは定価(18万円強)相当の作り
- 売り物である「キルテッド・メープル」は実際には「張り」であり、種々の改造中に簡単に剥離
- もうひとつの売り物であるネックジョイント(オリジナルのセットネックであるのが謳い文句)は看板倒れで強度に難有り(後述)
- ネック強度(安定度)は最悪
- さらなる売り物であるネックの仕込み角度にも問題があるようで最初から最後まで弦高の状態やブリッジ・パーツの種類に関わらずビビり音は解消できず
- Gibsonライクな太めのネックは筆者の好み
- ボディのバインディングの角が立ちすぎているのでライブ演奏後は右手の二の腕の内側が痛くなる
- ストラトライクなボディ背面のコンターボディ加工は無意味
- そんなことをするぐらいならボディ表面のコンター加工の方が遙かに意味がある(それがあれば二の腕の内側が痛くならない)
- 細かい仕上げは一見丁寧なようで「抜け」も多い(例えば電気系のキャビティ内の導電塗装の塗り残しなど)
- 総合評価=100点満点でせいぜい50点。実質的には30点ぐらい
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さて。パーツを全て外したGM8Rであるが、こうなると完全なるスケルトン=抜け殻状態。前述のように今更、余ったパーツで「一応は弾ける状態」に戻す気にはならない。となれば(これまた前述のごとく)完全な粗大ゴミである。粗大ゴミはゴミ袋に入れば粗大ゴミではなく、普通のゴミで出せる。ゴミ袋に入れるためには「The WHOごっこ(c)筆者」をやれば良い♪ |
その方法は簡単シンプル。実は数年前に、人に貰ったGibson SGのネックが折れて修理してまた折れて、だったら(ロック・ギタリストとして一度はやってみたい【笑】)ピート・タウンゼントの真似をしてみようとネックのヘッド近くを両手で持って振り上げて、固い地面に叩き付けたことがあるのだが、華奢に見えるSG君は流石はGibson伝統のセットネック、結構な手応えだった記憶がある。と言うか、一発では(セットネックの接合部は)折れなかったのだ。まぁとにかく、こうすればゴミ袋に入る♪ |
ところがだ。GM8Rも同じように叩き折ったのだが、結果はGibson SGとはまるで違ったのである。なんとセットネックのジョイント部のボディ側で何の手応えもなく一発で至極簡単にあっさりと折れたのである。折れた部分で露出した木部は何とも安っぽいまるでラワン材のような質感。筆者が大胆に削っちゃった部分は全く無事(これは理論的には当たり前。なんたってトラスロッドが入っているんだから)。つまり、叩き折った結果、構造的な強度不足が見事に証明されちゃったのだ。と言うわけで簡単に二つのパーツに別れたから標準的な45リッターのゴミ袋に収まるので粗大ゴミではなくなった。とにかく、二度と使うことのないものはゴミなのである。と言うわけで、総合評価=30点の割りには高価だったGM8だが、唯一良かったのは様々な改造ノウ・ハウを学ぶことが出来たこと。物事は前向きに考えましょう♪ |
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