まずはXotic RC-BoosterとJetter Gear Gain Stage Blue Pedal。これは簡単。いずれも3PTD(9接点)のトゥルーバイパス・フットスイッチ付きであるから、入出力ジャックと基盤を直結した状態に改造してしまえばよい。こうすれば常時ONであり、PEC-04がプログラム・モードでもダイレクト・アクセス・モードでもOKとなる。
Guyatone MD3 Micro Digital Delayは、てっきりトゥルーバイパスだと思っていたのだが、バラしてみたら一種の電子切り替え方式であった。通電状態をチェックした結果、3接点のフットスイッチを外しても大丈夫そうなのでハンダを溶かして配線を引っこ抜いたら大正解。それだけで常時ONになった。
Danelectro FAB Chorus D5も電子スイッチであるが、この電子スイッチは基盤直付けの超ミニスイッチである。その超ミニスイッチをプラスティック部品が動作させるのが本来の状態なのだが、オリジナルのケースから外してしまうと指で押す以外に操作のしようがない。しかも、電源を入れた時点では必ずコーラス・エフェクトはOFF状態であるから、足で操作できるフットスイッチを後付けしないと困ったことになる。そこでGuyatone MD3から外した3接点のフットスイッチを取り付けてみたら、これがバッチシ♪ だから、Danelectro FAB Chorusは新しいボードの電源を入れた時に毎回、この移植したフットスイッチを踏んでONにしておく必要があるというわけだ。
Danelectro FAB Chorusも電子スイッチだが、電源を入れた時は必ずエフェクトはOFF状態である。しかも、スイッチは基盤直付けであり、そのままでは直接の操作は不可能である(矢印の先端)
BOSS NS-2 Noise Suppressorは今回新規導入したもの。Xotic AC-BoosterにしろJetter Gear Gain Stage Blue Pedalにしろ、ONにすると練習スタジオのギターアンプからは盛大なヒス系ノイズが出て、バンドの他のメンバーの顰蹙を買うからである。しかも、この種のノイズはギターのボリュームをゼロにしても消えない。どうにかするにはノイズ・ゲートあるいはボリューム・ペダルの導入しかないのだ(が、ボリューム・ペダルは重いのである)。
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そのBOSS NS-2は当然のようにBOSS独特の電子スイッチであるが、この電子スイッチで「MUTE ⇔ ノイズ・リダクション・モード」を切り替える必要がある。本来、この電子スイッチはケースと別体のカバー上のスイッチで動作させる構造だが、しかし、幸いなことに同じ電子スイッチでもDanelectro FAB Chorusと違って、直接、足で踏めないことはないサイズと作りなので、新しいボードに直付けできるように工夫した。
BOSS NS-2 Noise Suppressorの電子スイッチを直接踏むための仕掛けを作っているところ(BOSSのコンパクト・エフェクターは、全てこの電子スイッチを金属ペダルを介して踏むようになっている)。BOSS NS-2はON/OFFで(ステージ上でのチューニング時に有用な)MUTE機能が使えるのでフットスイッチは必須なのである。なお、BOSS NS-2は入出力がややこしい(「インプット」「アウトプット」「センド」「リターン」の4端子)なので金色のマーカーで目印を書き込んである
これで「Xotic RC-Booster、Jetter Gear Gain Stage Blue Pedal、Danelectro FAB Chorus D5、BOSS DD-6 Digital Delay、BOSS NS-2 Noise Suppressor」以上の5つのコンパクト・エフェクターそれぞれのケースと基盤の分離、並びに新しいボードに組み込む前の準備作業が完了である。