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2009.01.18[日]
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■ その3 ワイアレスの音痩せ対策
Radial TONEBONE DRAGSTER
Radial TONEBONE DRAGSTER

Peavey HP EXPはdpGuitarSystem2と組み合わせて使う。だからワイアレスで使用することになる。すると、必然的に音痩せが発生する。「音痩せ」とは具体的には高域が神経質になり(=か細くなり)、中低域も何となく腰が無くなるような状態を指す。しかし、ライブ・ステージでも練習スタジオでも、ワイアレス=Samson AirLine=は滅茶滅茶便利である。この「便利さと音質の妥協点」をどうするかについてのソリューション(解決)を標榜する商品を発見したので購入してみた。買っちゃったのは単純に価格が安い(5,500円@サウンドハウス)からである。そして、それが、写真の「Radial TONEBONE DRAGSTER」である。
Radial TONEBONE DRAGSTER
サイズはW60 x H53 x D25mm。とてもチビっこいが作りは頑強なプロ仕様。分解不能な構造なのは筆者的にはちょっと残念。Made in CanadaでありChinaではない

このRadial TONEBONE DRAGSTERはメーカーの効能書きによれば「全てのギタリストはギターアンプ直のサウンドを最高だと感じている。そのギターアンプはハイ・インピーダンス受けである。ところがワイアレスもエフェクターもミキサーも全てロー・インピーダンス受け(と言うかバッファー・アンプ受け)だから(ハイ・インピーダンス受けのギターアンプとは当然まるで)違った=痩せた=サウンドになる。そこで、ギターとバッファー・インプットを持つ機器の間にDRAGSTERを噛ませれば(パッシブ・ピックアップの)ギターの出力インピーダンスを最適化して、音痩せを解消し、ギターアンプ直のリッチなサウンドを再現出来る」と言うものである。

この効能書き通りなら誠にまことに素晴らしいが「本当かよ?」が正直なところ。しかし5,500円なら試してみる価値はある。サウンドハウスに注文して三日後に到着したDRAGSTERを早速=Peavey HP EXP → パッチケーブル → DRAGSTER → dpGuitarSystem2 Ver. 13.0 → ZOOM 707II GUITAR → ヘッドフォン=と繋いで「ドラッグ・コントロール(LESS ⇔ MORE)」をいじってみると、LESS側に回せば確かにサウンドがどんどんリッチになる。ヘッドフォンでのチェックでも全然違うのは明らか。逆にMORE側一杯に回すとギターのアウトプット(出力)そのものが大幅に下がってしまう(多分、インピーダンスが更に高くなるのだろう)。つまり、筆者の場合はLESS側に回せばバッチリ……と言うわけで5,500円の投資は大正解であることを即座に確認♪

しぃかぁしぃ〜。この「Radial TONEBONE DRAGSTER」の「メーカー推奨の使用方法(下図)」は筆者の好みではない。4通りのイラストのいずれの場合もギターとDRAGSTERをパッチケーブルで繋ぎ、DRAGSTERはストラップに固定するという方法なのであるが、Samson AirLineのトランスミッター一体型形状だから収まりが悪いし、自宅ヘッドフォン・スタジオでは(座って弾くんだから)ギター・ストラップなんか使わないからである。
Radial TONEBONE DRAGSTER
(c) 2009 Radial Engineering Ltd.

だったら話は簡単。我がPeavey HP EXPのバックキャビティは(ワンボリューム&トーン無しに改造しちゃった結果)ガランガランのガランドウ状態だから、W60 x H53 x D25mmしか無いDRAGSTERをPeavey HP EXPの中に入れちゃえば良い……と言うよりも、実は最初っからPeavey HP EXPに内蔵するつもりで購入したのであるのである。下の写真の通り、買う前から入ることを確認済みだったのだ。
Peavey HP Signature Series EXP Tiger Eye
購入前にメモ用紙でダミーを作成してサイズを確認した時の写真

と言うわけで、早速、Peavey HP EXPのバックキャビティ・カバーを外し、メモ用紙で作ったダミーではない「本物のDRAGSTER」がちゃんと(無理なく)収まることを確認してから、手持ちのパッチケーブルを切断して内部配線用の「片側は『剥き線』」 ⇔ 「片側は『L字型標準フォーンジャック』」を2本作る。
Radial TONEBONE DRAGSTER
試作ケーブルで収まりを確認しているところ

以下、改造作業を箇条書きにすると。。。
  • ボリューム・ポットからアウトプット・ジャックへの配線を外す
  • 自作ケーブルのひとつをボリュームポットに半田付け
  • 自作ケーブルのもうひとつをアウトプット・ジャックに半田付け
  • それぞれの自作ケーブルのL字ジャックをDRAGSTERに差し込む(ちなみに、DRAGSTERには方向性がないのでどっちにどっちを差し込んでもOKのようである)
  • この時点で、念の為にdpGuitarSystem2に繋いで配線が正しいか、ノイズが乗らないかなどをチェックして問題のないことを確認
    ※ここで「大問題発生」だったのだが、話の流れの関係で後述
  • 最後に、キャビティの中でDRAGSTERが動かないようにスポンジを詰め込み、スポンジごと押さえ込むようにバックキャビティ・カバーで蓋をして、しっかりとネジ止め
  • これにて完成♪
Peavey HP Signature Series EXP Tiger Eye
Peavey HP EXPの出力に繋ぐ半田付けが終わったところ

かくしてワイアレス=Samson AirLine=による音痩せ対策完了であーる♪
Radial TONEBONE DRAGSTER
最終的に向きを正位置にして完成♪

と言うのは嘘で【爆】、前述の通り実は大問題が発生。上の写真の状態なら問題は無いが、キャビティ・カバーを閉めるとボリューム・ポットが殆ど意味を成さなくなってしまうのである。具体的にはボリュームをゼロにしても音は鳴りっぱなしのままと言うこと。あららんらん。これではエレキギターとして成立しません。

さぁ〜て、困った。電気に関する専門知識があるわけではない筆者なので、そこから色々と試行錯誤をすること10数分。ふと思い付いて、DRAGSTERのボディ面の二箇所の丸いアルミ勘合部(下の写真でアース・ポイントと書いてあるところ。ここは塗装がされていないからアースになるはずと踏んだわけだ)に接するように、丸めた台所用のアルミ箔を載せてからキャビティ・カバーを被せたらあっさりと直った。つまり、キャビティ・カバー背面のアルミシールドを通じてDRAGSTERのシャーシのアースがPeavey HP EXP本体のグラウンド・アースに落ちたと言うわけである。めでたしめでたし。完璧を期するならアルミ勘合部にアース線を半田付けし、ボリューム・ポットのアースに落とすべきだろうが、まぁ、これでいいだろう。
Radial TONEBONE DRAGSTER
アース通電対策&売れ止め対策後の状態

と言うわけで、Peavey HP Signature Series EXP Tiger Eyeの最新のダイアグラムは下図の通りとなる。サウンドはマジで「ワイアレス=Samson AirLine=を通してもギター本来の音がする」ことを保証する♪
ワイアリング・ダイアグラム
オリジナル配線図♪
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