Tips of Macintosh - DoromPATIO
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2002.08.12[月]
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■ 蘊蓄&Tips@2002:夏休み Mac OS X 実験室
Mac OS X 10.2(Jaguar)が来る前に10.1.5を試す その2
筆者らしくなった(^^;; Mac OS XのDeskTop

Mac OS X環境を評価する場合、大事な点は大きく分けて二つある。
  1. 使い込んだMac OS 9.nの環境をどこまで持ってこれるか?
  2. Mac OS Xネイティブな環境はどの程度進歩しているか?
この両方がいずれもちゃんと成立しない限り、Mac OS Xに全面移行するメリットはない。別の言い方をすれば、上の二つが両立しない限り、デメリットが大きくてMac OS 9.nを捨てることは出来ないわけだ。

ここで各論に入る前にMac OS Xなんて触ったこともないと言う人のためにMac OS 9.nとMac OS Xの関係を概説しておこう。
  • Mac OS XはこれまでのMac OSとは全く別物のUNIXベースの次世代OSである
  • しかしそれではMac OS 9.n以前のソフトウエア資産が全て使えなくなってしまうのでMacを使い込んでいるユーザーほどMac OS Xに乗り換えてくれない(例えば筆者だ)
  • それではApple社は潰れてしまう
これでは困る。だったらMac OS 9.nそのまんまの進化系の「Mac OS 10」を出せばいいかというと、そうは行かない。何故なら本来のMac OSは既に生まれてから20年近く経過しているので根本的な設計変更をしない限りこれ以上の進歩・進化が不可能だからである。つまり今や古すぎるのである。エンジンに例えればOHVエンジンを幾らOHVのままでチューンアップしてもDOHCにはかなわない……のではなくて、レシプロエンジンを幾ら改良してもジェットエンジンにはかなわないと言う話である。それぐらいコンピュータの世界の進歩は激しい。
また実際にジョン・スカリーの時代にコードネーム:Copelandと呼ばれた旧来のMac OSの直接の進化系を開発していたが全く物にならず頓挫して、Apple社自体が傾き掛けたのはご承知の通り。そこにスカリーにAppleを馘首にされてUNIXワークステーションであるNeXT社を立ち上げた(が商売的には失敗していた)ジョブスが呼び戻されたのである。

閑話休題。Apple社はMac OS 9.nまでの資産を継承しつつ、UNIXベースのMac OS Xに移行させるべく、実にスマートな方法を考えた。
  • Mac OS XにMac OS 9.n用のソフトをそのまま動かす「クラシック環境」を組み込む
  • クラシック環境は簡単に言えばMac OS X上でMac OS 9.2.2が動く仕掛けである
この結果、次のようなことになる。
  • Mac OS Xネイティブ環境ではMac OS X用ソフトウエアが動く
  • Mac OS X用ソフトウエアには大きく分けて二種類あって、Mac OS Xでしか動かないものと、Mac OS X上ではMac OS Xネイティブ、単独で動くMac OS 9.n上ではMac OS 9.nネイティブで動くものがある
  • 後者をカーボン・アプリケーションと言う
  • 従来のMac OS 9.n用アプリケーションはMac OS X上のクラシック環境で動作する
  • このクラシック環境と、Mac OS 9.nが単独で動いている状態は一見、同じに見えるが本質的には全く異なる環境である
ああややこしい。

さて。約1年前にMac OS Xをテストをしたときは、Mac OS X用のソフトウエアが全然無いに等しかったので、Mac OS Xネイティブなアプリケーションについては白紙状態だったのはもちろんのこと、筆者がMacを操作する上で絶対に欠かせない要素の一つであるMS IntelliMouse ExplorerのコントローラーのMac OS X版すら無かったのも致命的だった。その状態だとMS IntelliMouse Explorerは単なるホイール付きマウスとしては動作するのだが、自分なりの設定では使えないのである。つまりMac OS X版のAdobe Photoshopが出るのも重要だが、Mac OS 9.nで使っていたソフトが一通り全部、Mac OS Xに対応しないとどうしようもないのである。
クルマに例えれば、幾ら高性能なエンジンと物凄い機能のカーナビを持つクルマが発売されたとしても、そのエンジンに見合う高性能なタイアやサスペンションが無ければクルマとしては成立しないのと同じ事なのだ。

本日只今現在、Mac OS X 10.2(Jaguar)発売二週間前において、例えばMS IntelliMouse Explorer用のMac OS X対応ソフト=IntelliPoint for Mac OS Xは既に手に入る。Mac OS X 10.1.5にインストールして、従来のMac OS 9.2.2での設定と全く同じにして操作したところ、動作は完全に一緒だった。つまりMS IntelliMouse Explorerの問題は完全にクリアである。
同じ様に、こう言うページを作る場合に必須のスクリーンキャプチャーソフトの定番中の定番である「Snapz Pro」は「Snapz Pro X」に進化しており、これまた見事に動作する。機能はMac OS 9.n版を遙かに上回る。
スクリーンショットは「Snapz Pro X」がないと話にならない。英語版のMac OS Xにはバンドルらしい(Mac OS X 10.2(Jaguar)からかも?)が、ShareWare登録をしないとフルでは使えないので既に登録済み。Snapz Pro(Mac OS 9.n用の2.0.1)のライセンスコードは使えないのはQuickTime Proと同じ

MS Internet ExplorerはMac OS X版の5.2.1があるのでMac OS Xの「QUARTZテクノロジー」をフル活用した綺麗な画面が楽しめる。このようにMac OS Xが明らかにMac OS 9.nよりも高度な機能を可能性を持っていることを実感出来るソフトウエアも沢山あるのは事実である。
来夢&来喜
Mac OS X専用版MS Internet Explorer v5.2.1
Snapz Pro Xは設定によってこのようにドロップシャドーを付けたり出来るようになった

しかし、MS Internet Explorer(ブラウザー)で重要なのはブックマーク(IE流に言えば「お気に入り」)である。つまり、Mac OS Xになっても、今までのブックマークがそのまま使えないと意味はない。しかも、Mac OS X上のクラシック環境ではなく、完全にMac OS 9.nに戻したときにも共用出来なくては困る。何故なら、まだMac OS Xに完全に移行するのは無理だからである。
全く同じ事はATOKのユーザー辞書も同じである。ユーザー辞書の場合はMac OS Xネイティブ版のATOK14(既にATOK15も発売されており、こちらはMac OS 9.n版は発売されない)とMac OS 9.n版のATOK14が同じユーザー辞書でなければ意味がない。
何故なら(少なくとも筆者にとっては)IM/FEPのユーザー辞書は「これが無ければ自分のMacをMacとして使えない」と言い切れるほどに重要な存在だからである。
だからこそ「夏休み実験室」をやらかしたわけだが、結論から言うと、こういった「課題」は解決できる場合と出来ない場合があることが判った。具体的には以下のようなそれぞれのケースである。

◎ ATOK14(ATOK15でも同じ筈):
Mac OS 9.n版のATOK14のユーザー辞書をメインとする。Mac OS X版のATOK14の「環境設定」の「辞書・学習タブ」からMac OS 9.nの「システムフォルダー」の「初期設定フォルダー」の中のユーザー辞書を指定する。これで完全に共用できる。Mac OS Xで単語登録しても、ちゃんとMac OS 9.nでそのまま結果が反映されるし、逆もOKである。
なおMac OS 9.n版のATOKのキー操作をカスタマイズしている場合は、その設定ファイルそのもの、あるいはエイリアスをMac OS XのATOK14の「preference(ディレクトリ)」に入れて指定すれば従来通りの自分好みの設定通りの変換キー操作が可能になる。

◎ MS Internet Explorer:
Mac OS 9.n版のMS Internet Explorerの「Favorites.html」(システムフォルダーの中の「初期設定フォルダー」の中の「Explorerフォルダー」の中にある)のエイリアスを作り、Mac OS X版のMS Internet Explorerのpreferenceに入れてやればよい。当然、それまでのものとは置き換えになる。
この結果、Mac OS 9.n上で動作する英語版のMS Internet Explorer 5.1.4とMac OS X上の日本語版MS Internet Explorer 5.2.1の「お気に入り」を完全に共用できる。どちらの「お気に入り」を更新しても同じファイルを操作しているのだから問題はない。

△ Entourage vs Entourage X:
Mac OS 9.n版のMicrosoft Entourage(MicrosoftOfficeに付属するOutlook Expressとスケジューラーが一緒になったソフト)とMac OS X版のMicrosoftOffice for Xに含まれるEntourage XはE-Mailやスケジュールのデータ保存形式が異なる。
よって、全面的にEntourage Xに乗り換えるなら、Entourage XからEntourage(Mac OS 9.n版)をインポートすれば全てのデータ(メール、スケジュール他すべて)や設定(ルール、署名・他)を完璧に移行することが出来るから問題はないのだが、それぞれを別々に使うとデータの同期が取れなくなる。
だから、Mac OS X全面移行をしないのであれば、当分はEntourage Xは諦めて、従来通りのEntourage(Mac OS 9.n版)を使うしかない。従来通りのEntourageはMac OS Xのクラシック環境で全く問題なく動作するので実害はないが、Entourage XのMac OS Xならではの機能(洗練されたルックス・他)は楽しめない。

△ Adobe Photoshop 7:
典型的なカーボン・アプリケーションである。だからMac OS 9.n上でも、Mac OS X上でも、それぞれに動作する。Mac関係専門誌のテストなどでは現時点ではMac OS 9.n上での動作の方が速いらしいが大差はない。但し機能の差もない。つまりAdobe Photoshopだけで考えれば使い慣れたMac OS 9.n上で動かした方が使いやすい。また次ページに書いたように我が家のネットワーク・スキャナーは現時点ではMac OS X版のAdobe Photoshopでは動かないので、となるとやはりMac OS 9.n版を使うしかない。

◎ DragThing 4:
これまた典型的なカーボン・アプリ。動作は正に完璧。改善されたとは言え使いにくいことに代わりのないMac OS X標準装備の「Dock」とは月とスッポンの使いやすさである。DragThingをインストールしておくと、Mac OS 9.n単独では従来の通り動くし、Mac OS X上ではMac OS X用の設定で動作するように完全な使い分けが出来るのだ。全てのソフトがこうあって欲しいと言うぐらいに良くできているのである。しかもMac OS X上では、Mac OS Xが誇る「QUARTZ(専用グラフィックルーチン)」をフル活用して透明度やアイコンのサイズなどを自由自在に設定できる。

× Mac OS 9.2.2のFinder:
去年のMac OS Xの実験の時にも書いたのだが、Mac OS X以前のMac OS最大の発明であり、最も大事なソフトウエアである肝心要の「Finder」がMac OS Xのクラシック環境では動作しない。Mac OS X 10.1では裏技を使えば無理矢理動かすことは出来たのだが、Mac OS X 10.1.5ではそれも出来ない。この結果、Mac OS X上のクラシック環境では従来のソフトが殆どそのまま動くのだが、Mac OS 9.2.2のFinderがないからファイル操作はMac OS X流となってしまう。これがMac OS Xの操作性になじめない最大の原因である。
この点について言及すれば、Mac OS XはMac OS Xとして、Mac OS 9.nはMac OS 9.nとして、一種のデュアル・ブート状態で同時動作しており、随時切換えが(再起動無しに)可能で、I/Oとクリップボードだけが共通なら何の問題もない筈なのだ。
この辺の詳しいニュアンスは実際に長年Macを触っており、既にMac OS Xの便利さと不便さを体感していないと判らない話ではあるのだが。


若干脱線したので話を元に戻す。Mac OS X 10.1.5を動かしてみて気が付いた点を最後にざっと箇条書きにしてみる。
  • 既に何度か述べた通り、クラシック環境はかなり進歩しており、驚くことにMac OS 9.2.2で常用している殆どのコントロールパネルと機能拡張書類までがそのまま動作する
  • だから(少なくとも筆者の場合、ざっとした実験の限りでは)Mac OS 9.2.2単独の場合と、Mac OS X上のMac OS 9.2.2で「機能拡張マネージャー」の設定を変える必要すらない
  • 但しクラシック環境のアプリケーションは落ちるときは急に落ちるのでMac OS 9.2.2単独のように気軽に信頼するわけには行かないのも事実。つまり仕事にはまだまだ使えない
  • Mac OS X上でCASIO QV-3000EXをUSB接続すると設定によっては自動的にiPhotoが(まるでiPodとiTunesの関係のように)動作して画像を取り込みリスト化するのは見事だが、自分なりに管理したい筆者としてはCASIO QV-3000EXはMac OS 9.2.2上で使う方が便利である
    ※前ページの最初の画像参照
  • Mac OS XネイティブのiTunes3は大幅機能アップ。これについては10GB版のiPodが来てから別途レポートの予定
  • Mac OS X上では何故かWindowsで焼いたCD-Rが読めない。勿論、Macで焼いたものは問題ない。Mac OS X 10.2(Jaguar)で改善されているのだろうか?
  • Mac OS X版のAction Menu(あるいは同じ機能を持つ別のソフト)が何としても欲しい。これが無い限り、Mac OS Xには乗り換えられない
    ※Action MenuはMac OS 9.n上の殆どのソフトで自分好みに自由なキーボードショートカットを幾らでも個別に割り当てられる。この結果、左手でキーボード、右手でMS IntelliMouse Explorerをフル活用した画像処理やテキスト処理が出来る。何でもかんでもマウスではプロとしては不便極まりないのだ
  • 但しMS Internet Explorerのお気に入り=つまり良くチェックするサイトのURLをキー操作だけで呼び出すのはDragThing 4のHotKeyを使う方が遙かに便利だと言うことが夏休み実験室の副産物として判ったので、これについては解決した

結論。Mac OS X 10.2(Jaguar)ではどうなるかは別として、ここまでの結論としては以下のような使い分けがベストであろう。
  • 通常の作業は従来通りMac OS 9.2.2で行う
  • iTunes3と10GB版のiPodを使うときだけはMac OS X環境とする
  • iTunes2と5GB版のiPodはMac OS 9.2.2上で行う。こうすれば二つのiPodを別々のiTunesミュージック・ライブラリーで管理できる
そして、やがてあるとき、Mac OS X環境に全面移行することになるのだが、それがいつかはまだ全く判らない。

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