前ページの通り、木工作業はバッチリ決まったが、問題はワイアリング=配線である。そもそもそもそも「このレバー・スイッチはちゃんとGM8Rで使えるのか?」と言うことである(再び書くが、あくまで確かめる前に購入する筆者が悪い)。となれば、あらためてググるしかない。Googleで調べまくるのである。その結果、まず、Fender純正の実体配線図は見つかったのだが、そのままでは滅茶滅茶、都合が悪いことが判明。何故ならば、その「Fenderの正規の実体配線図(筆者が購入したXotic製と全く同じ機能・機構のFender純正品のレバースイッチに付属する配線図をスキャンしたもの)」では、レバースイッチの動作は下記のようになっているからである。 |
- Position 1 = リア(単独)
- Position 2 = フロント + リア(Parallel=並列)
- Position 3 = フロント(単独)
- Position 4 = フロント + リア(Series=直列)
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これじゃ使いにくくてどうしようもない。何故ならばテレキャスターの標準状態は下記なのである。 |
- Position 1 = フロント(単独)
- Position 2 = フロント + リア(Parallel=並列)
- Position 3 = リア(単独)
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「Position 1」はレバーをネック方向に倒した状態、「Position 3」はレバーをブリッジ側に倒した状態。これ、FenderだGibsonだに関わらず、全てのエレキギターの業界標準=デファクト・スタンダード。ところが「Fenderの正規の4-Way配線」だと、それが真逆になるし、二つのミックス・ポジション(パラレル=並列とシリーズ=直列)はノーマルのポジションを挟むように交互に並ぶのである。仮にこの配線のまま180度ひっくり返したとしても、一番手前は直列のミックスポジションであり、変なことに変わりはない。とにかく、こんな配列は使いにくい以外の何者でもない。 |