DoromPATIO DoromPATIO
topPage
information
That's談
Link
来夢&来喜日記
日々雑感
Guitars
Macintosh
DoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIO
2005.07.05[火]
topPage
Gibson SG Special - DoromPATIO
■ dpGuitarSystem2 その5
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Keeleyではないコンプレッサーが……?

前回の考察から約2週間。暇さえあればインターネットを使ってコンプレッサーの情報を探し廻っていた筆者【爆】。それと言うのもKeeleyが高すぎるのがいけないのだが、とにもかくにも、その結果、巷で良さげと思われるコンプレッサーは「Keeley Compressor」「Carl Martin Compressor/Limiter」「EBS MultiComp」に概ね絞られた。価格も高い方からこの順。こうなったら、これを全部、試奏するかぁ……と思っていたある日の深夜のこと……。

某サイトで全く聞き慣れない製品の情報を得た。そこで、その製品の名前で検索し直すと、イケベ、石橋、ロックインなどの大手楽器店のどこでも一切、扱っていない。そこで、そのメーカーのサイトを調べたり、評価記事の書いてあるサイトを読み直したらば、何のことはない、この製品、そのメーカーのサイトの直販でしか売っていないのだ。

と言うわけで改めて、その「K&R Groove Comp」のサイトを見ると「試奏販売」と言う魅力的且つとってもユニークなことが書いてある。つまり、送料こちら持ちで送ってもらい、10日間試奏して気に入ったらお金を振り込めばよいと言うわけだ。気に入らなければ、今度も送料こっち持ちで返品すればよい。ちなみに価格は25,000円。実に微妙なところ。しかし試奏販売はやっぱり魅力。かくて即、試奏販売を申し込む。届いたのは三日後であった。

見た目はいかにも手作り工房っぽい。
  • 秋葉原などで手に入るのであろうアルミ製の筐体
  • トップ(上部)にはシールを貼ってある
  • 折角なので中を見たらコンデンサーなどがやたらと馬鹿でかい
  • 丁寧で上手な半田付け作業

しかし肝心なのは、そのサウンドである。筆者宅にはギターアンプなどは置いていないので、こういう場合は自宅からクルマで5分のStudio K'sに行くことにしている。言うまでもないがデカい音で鳴らさないと本当のところは判らないからである。

ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
コンプレッサーを買うことになれば、これで決まり?
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

ところで改めて確認すると、K&R Groove Comp(または何らかのオーバードライブ・ペダル)を使う理由は二つ。
  1. クリーン&クランチの良い音を出す
  2. 複数のエフェクター直列のゲイン落ちを補正する

この目的の為には本来はXotic RC-Boosterの方が向いているはずなのだが、わざと回り道をするのはそれが筆者の趣味のひとつであるのと【爆】、前述の試奏販売により、お金を掛けずに試せるからである。


そして、まずは上記の2.を正確に実験する為、ラインセレクター(MLS-1)を一緒に持って行って、A/B切換えで「ギターからストレートにアンプ」と「エフェクター直列5台(チューナーを含めれば6台)」を比較試聴出来るようにしてみたのだが、この実験の結果は拍子抜け。昔と違って、今どきのエフェクターは殆どTrue Bypassあるいは使用部品がちゃんとしているらしく、比較しても大差ないのである。となれば、後はK&R Groove Compでクリーン&クランチの音作りがどこまで出来るかに尽きる。
その昔=約30年前、かなり複雑なペダルボードを自作したときはゲイン落ち、ハイ落ちに参ったものだったのである。そのボードはこちら
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
色々と試してみた

と言うわけで、まずはK&R Groove Comp単体である。
  • ノイズは驚くほど少ない
  • 最初はONにしても「ん?」と言うぐらい変化がない。つまり原音を殆ど変えないのは見事
  • サステインをフルにしても、アタックをフルにしても、パコパコになったりクインクインになったりしない
  • レベルを上げて少しドライブを掛けるとなかなか良い感じ
  • 1時間ほどいじくっていたら、やっと「違い」が判った【爆】

要するに「物凄く高品質で(但し調整範囲の狭い)とても上品なコンプレッサー」と言うことである。逆に言うと……

  • サステインをフルにしても通常のボリューム(音量)範囲なら無限の音の伸びぃ〜みたいなことには決してならない
  • パコパコさせたくてもそうはなってくれない
  • レベルをフルテンにしても、もろに歪むわけではない

てぇことはつまり、K&R Groove Compは蒸留水みたいなコンプレッサーであるわけだから、JC-120のサウンド・キャラクターを少しも変えてはくれない。ギターアンプが例えばFenderのオールドならいい感じになるだろうが、そうは問屋が卸さないと言うことなのだ。日本中どこのスタジオでもライブハウスでも90%はJC-120を使うことになるのだから、これでは困る。だからと言って、大学時代(〜卒業後数年)のように毎回自分のアンプ(MUSICMAN)を持ち込むわけにはいかない。そうは行かないから困っているのである。

と言うわけで既に結論は出たようなものだが【苦笑】、一応、ボードに組み込んだ状態でさらに色々と試してみることとする【爆】。
  • K&R Groove CompをONにしたままでPD-01(初段。フルゲイン)をONにするとフィードバックと言うよりはハウリングに近い状態になって使えない。つまりK&R Groove Comp常時ONは無理と言うこと(当たり前と言えばそれまでの話)
  • 逆に言うと、PD-01フルゲインの時のサステインは充分すぎるほどであり、それなりの良い音なのでK&R Groove Compを加える意味がない
  • PD-01のゲインを調整してクランチ気味にした状態とK&R Groove Compの組合せは悪くないが、ライブなどでいちいちPD-01のゲインを調整するのは現実的ではないし、前頁に書いたようにPD-01は美味しい範囲が狭いのでこの用途には結局は向かない
  • コンプレッサーをONにした場合の操作上の大問題=ギター側のボリュームが殆ど役に立たなくなる点は蒸留水のようなK&R Groove Compと言えど当然、そうである(これはコンプレッサーの原理から当たり前のことだから仕方がないと言えばそれまでの話
  • これを解決するには上質のボリュームペダルを別途購入するしかないが、それではいよいよ予算オーバー【涙】
エレキギターと言うものは手元のボリュームをフルにしたときに太くて伸びがあるソロ用のサウンドとなる。そこからちょっと絞ればクランチ気味になるからダイナミクスを付けられる。この操作が手元で出来なければ不便この上ない。ところが、コンプレッサーは小さい音を大きく、大きい音を押さえ込むわけだから、手元のボリュームの効きが極端に悪くなるのは当たり前。だから、その昔のコンプレッサーを使った名曲・名演奏=例えばラリー・カールトンのルーム335=なんかはボリューム・ペダル使いまくりであるのは常識中の常識。と言うか、コンプレッサーを使う場合は、ボリュームペダルがなければ絶対にあのようなダイナミクスの変化は付けられないのだ。

と言うわけで、今更ながらの結論。K&R Groove Compは今の筆者が求める目的を解決するのにはまるで役に立たない。K&R Groove Compそれ自体は物凄く優秀なコンプレッサーであることは間違いないので、値段を考えてもKeeleyを買う必要は全く無いと言うこともこれで明らかにはなったのだが、筆者的に使えないものは使えない。
かくて丁重なるE-Mailを書いて、返却である【爆】。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
アンプがJC-120では駄目であった

ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
直接は関係ないが、この配置はCH-1が踏みにくいと言うことが判明。かくて、またしても並べ替えの試行錯誤が必要であるぞと。それと、右上のもじゃもじゃは来喜である【爆】

なお、K&R Groove Compの名誉の為に言えば、K&R Groove CompをONにしてBOSSのCH-1 SUPER ChorusとDD-6をステレオ接続にしたときのサウンドは抜群に気持ちが良かった。コンプレッサーと空間系は相性が良いのである(これまた常識中の常識)。
ついでに言えば、安易に「Keeley Compressor」「Carl Martin Compressor/Limiter」「EBS MultiComp」のいずれかを買わなくて良かった。どれを買っても程度の差こそあれど、結果は同じだったからである。とにかく現時点での筆者にニーズにコンプレッサーは不適当だったのだから。と言うわけで、本当に(結果論だが)「試奏販売」を申し込んで良かったのである。

でだ。以上の「試奏販売実験」の結果、筆者が買わなければいけないアイテムは必然的に決まってしまったのであるのであるのであーる【爆】。
Gibson SG Special - DoromPATIO
CASIO QV-3000EX CASIO Exilim EX-Z55 MacBook Pro
猫 チンチラ 来夢&来喜
←
DoromPATIO
↑
→
↑

MacBook Pro
iPod and iPhone
Mac OS X
Tips of Macintosh
レシピ, recipe
書籍, 本, books
映画鑑賞, 洋画, movies
旅行, トラベル, travel
七不思議
Guitar, ギター
Bass, ベース
Effector, エフェクター, ペダル
Tips of Guitars
pageBack
http://company.insight-dp.com/ http://murmur.insight-dp.com/
(c)insight, inc. All Rights Reserved.
無断転載複写を禁ず