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■ PowerBook G4/400(M7952L/A)
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その3:印象と評価+α |
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1152×768 pixelの広大で鮮明な液晶画面が
PowerBook G4最大のメリットであり、
デスクトップ機を一掃する気にさせた要因である
※クリックすると拡大 |
インストールと最適化、つまり「自分仕様」になったPowerBook G4は快適の一語。極めてコンパクトな筐体なのに今までのPowerMac 8500/G3一式以上の機能と性能があるなんて信じられないほど不思議な世界。単純に感激。
そこでパフォーマンスをチェックしてみた。使ったのはNortonUtilities付属のSystem Info。 |
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NortonUtilitiesのSystem Infoで正確な比較をする場合は「256色、仮想記憶オフ、ディスクキャッシュ128KB、そしてAppleTalkオフ」にしなければならないので、PowerBook G4、iBook、8500それぞれ、通常使用状態と二種類ずつのデータがある。とにかくPowerBook G4としては下位となるG4/400MHzでも、充分な性能であることが分かる。ついでに言えば、iBookだって充分すぎるほどに速い。 |
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ご覧の通りの、そして筆者にとっては期待通りの結果である。描画もタスク切換えもHardDiskの読み書きも全て以前のPowerMac 8500/G3よりも速くて快適。もちろんApplicationの起動や処理速度も速い。
但し数倍速くなったわけではないから、速度にはすぐに慣れてしまうのだが、こればっかりは仕方がない。いずれにせよ、これ以上画期的な性能は筆者の用途では幸いにして必要がないから問題はない。 |
ところでPowerBook G4の「売り」のひとつはデザインであるが、質感を含めてアメリカ製とは思えないぐらいに、細かいところまでしっかりとした作り込みをしてあるというのが、実際に手にしてからの第一印象。
これには若干の説明が必要だろう。
まずPowerBook G4を店頭で見た場合、実はあんまりパッとしない。小さくて薄くて色が地味だから目立たないのである。去年までのPowerBookは黒くて形状に特徴があって、それなりに大きいから店頭でも目立ったのであるが、PowerBook G4は、まるでその逆だから売場の環境に埋没してしまうのである。
しかし実際に入手して目の前で触っていると「クォリティ感」をダイレクトに感じる。スクエアなデザインは10年近く前にMacintosh IIを見たときの「なんてかっこいいんだろう!!」と言う感覚と全く同じものを思い起こさせる。それでいて、居間のテーブルにさりげなく置いてあっても、OAラックに乗っかっていても、自然にそこにとけ込む。現在のAppleの製品ラインの中でPowerBook G4だけが地味 or クール系で存在感を主張しないわけだが、実際の生活の場ではその方が自然だということじゃないだろうか? |
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PowerBook G4の新たな特徴が「蓋の林檎マークの向き」である。従来は使用中のPowerBookを反対側から見ると林檎が逆さまになっていたのだが、PowerBook G4からは「SONY VAIO方式」に変更された。なお林檎はPowerBook G4が動作中は液晶のバックライトを透過して青白く光るようになっている |
ついでに言えば、余計なものを一切すべて廃したデザインの割り切りが、これまた実に素晴らしいと思う。
どう言う事かと言えば、それはWindowsのノートPCの売り場に行けば分かる。
最近のWindows系ノートは一昔前のThinkPadのような黒一色の味気ないデザインから脱却して、スチール系とブルー系のカラーのコンビネーションのものが多いようなのだが、いずれも他社との差別化だけを目的としたとしか思えないような余計なおまけが一杯付いているために、本来はそれなりに格好良くしたいのだろうが結果として、どれもこれもみんな、まるで多機能電話機みたいなごちゃごちゃしたデザインになっちゃっているのである。
例えば最新型の大抵のWindowsノートの場合。
パームレストの手前には別途液晶表示パネルが付き、そこに時間などが表示される。ファンクション・キー(Fキー)の更に上にはインターネット・ボタンだE-Mailボタンだなんだかんだと小さなボタンがごちゃごちゃと並ぶ。高性能オーディオ搭載をアピールするために金属メッシュのステレオスピーカーが液晶の左右あるいはキーボードの両脇からはみ出したようなデザインでこれみよがしにレイアウトされている。ドライブ類も挿入口が意図的に目立つデザインとなっている。背面は旧来のI/Oのでっかい端子がずらっと並んでいる。
その上、店頭展示の場合はトラックパッド左右や液晶画面に色取りどりの「訴求ポイントPOPシール」がベタベタと貼り付けてあるのである。
このようなデザインと装飾は確かに世界一国内競合が激しいことだけは間違いない我が国のPC売場の店頭では必要なものだろうし、また確かに目立つだろうが、自分が使うときのことを考えたら操作性の統一などの観点からも最悪であると思う。要するに何でもかんでも詰め込む日本製品の悪しき特徴そのものなのである。
その点、全てを割り切っている孤高の存在たるPowerBook G4=逆に言えばWindowsノートは同じOS搭載の同質競争であるから、なんとか差別化したくなるのはこれまた当然なのであるが=の場合、内包する様々な機能や特徴を露骨に表に見せるようなギミックは何もない。すっきりクールというトータル・デザインが最優先されているのである。
しかしユーザーは全ての機能がどこにあるのかを知っているわけだから、それらの機能が意味もなく目立つ必要はないのである。
とにかく、そう言う意味でPowerBook G4は店頭では損なマシーンであると言えると思う。 |
さて、詳しい評価や不具合、あるいはTipsなどについては別途報告するとして、今まで触れたことがなかったプリンター環境について。
一昨年(1999年)までは渋谷で事務所を構えていたので、我が家(SOHO)のプリンターはリコー製のカラーコピー機及びファックス兼用の業務用複合機である。解像度は600dpi。用紙サイズは葉書からA3まで。Macとの接続はEthernetである。
PowerBook G4との接続は当然のことながらAirMac経由となる。下のスクリーンショットにあるようにスキャナーとしても使えるのは便利である。特に今まで使っていたエプソンのスキャナー(GT-7000S)がSCSI接続機種で、そのままでは使えなくなっちゃった現状では必需品とも言える。
と言っても、デジカメ導入後はフラットベッド・スキャナーの使用頻度は激減してしまったから、どうしても必要なときにあればいいという程度なのだが。だからGT-7000Sについても、暫くは保管して置いて、必然性がないと判断されたら処分の予定である。もしもPowerBook G4と繋ぐにはPCカードタイプのSCSIアダプターが必要になるのだが、その価格で新品のUSB接続スキャナーが買えちゃう時代だからである。 |
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和室に鎮座ましましているIMAGIO君。PostScript Level3対応プリンター兼スキャナー兼カラープリンター兼G3ファックスと言う複合機。600dpiの印字品質は抜群だがカラー印刷は1万円台のエプソンの方が綺麗なのには参る。但し印刷速度はその数10倍 |
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PowerBook G4のAdobe Photoshop 6.0からAirMacとハブとEthernetを経由してIMAGIOにアクセスして画像データをスキャンすることが出来る。当然、速度はSCSI接続のスキャナーよりも遅いが最大A3サイズまでスキャンできるのはメリット |
とにかく。
待ちに待った or 待ちに待たされたPowerBook G4は期待に違わず、実に素晴らしいMacintoshなのだった。 |
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