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2001.08.30[木]更新
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PowerBook G4/400(M7952L/A)
その7:DVD再生に疑問あり
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DVDプレーヤー状態のPowerBook G4

コンピュータとしてのセットアップに集中していたので、PowerBook G4の売り物の一つであるDVD再生機能は、PowerBook G4が来た日に動作確認のためにLED ZEPPELINを見ただけでちょうど一週間が過ぎてしまった。
今日は暇な日曜日であるから、PowerBook G4をテレビの近くに持って来てTVミラーリングによるDVD再生の実験をしてみた。

PowerBook G4とテレビを繋いでDVDを見るためには、まずPowerBook G4をスリープ状態にして、背面のS端子とTVの映像入力端子を接続する。この時にPowerBook G4同梱の「S端子⇔コンポジット変換アダプター」を噛ませる。PowerBook G4のS端子から直接テレビのS端子にSケーブルで繋ぐとDVDのコピーガードの関係から画質がおかしくなるらしいが詳しいことは知らない。
オーディオ(音声)出力はPowerBook G4左側面のステレオ・ヘッドフォン端子を使う。だから手持ちがない場合は片側がミニステレオ端子、反対側がコンポジット(RCAプラグ)のケーブルかアダプターを用意する必要がある。
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PowerBook G4背面の接続端子の様子。オーディオ出力は側面のヘッドフォン端子から取る

接続が終わったらPowerBook G4に最初からインストールされている「Apple DVD Player(バージョンJ1-2.4)」を起動する。すると自動的にコントロールバーに「TV ミラーリング」と言う項目が増える。これを使ってオーバーレイに設定し、モニター・コントロールパネルでメニューバーをTV側に移動すれば、PowerBook G4側のモニターは暗転し、コントロールはテレビ側に表示される。マウス・カーソルもTV側に表示される。但し、PowerBook G4のキーボードはちゃんと生きている。
しかし、これだけでは「Apple DVD Player」に怒られる。先にPowerBook G4の画面解像度を800×600 pixelに変更しなくてはいけないのである。これは、はなはだめんどくさい。
ついでに言えば、PowerBook G4をスリープさせずにいきなりS端子と接続すると、プレゼンテーション・モードになるので、どこをどういじってもTV側にはDVDは出力されない。この辺の操作性は洗練されているとは言い難い。
それはさて置き、正しい手順でのセットアップが完了して再生を開始するとDVDはNTSCになるのでTV画面一杯に表示されても画質は非常に綺麗である。PowerBook G4側で最大サイズにするとちっとも高画質じゃないのとは大違いである。ちなみにPowerBook G4で許せる画質は「標準サイズ」状態である。
この辺が映像におけるデジタルとアナログのややこしいところである。いつも思うことだがアナログであるNTSC=走査線のある方式=は妥協的画質と言う点で実にうまく出来ているのだ。
さて。まずは例によってLED ZEPPELINの「永遠の詩」を再生してみる。実は今までDVDは全く未経験だったのだが、DVDソフトというものは最初にメニュー画面が表示されるのである。DVDソフトによって違いがあるのだろうが、要するに「本編」と「おまけ」が選べるわけだ。そして「本編」を選んだ場合は、今度は直接チャプター(曲または場面)が選べるのはLDと同じである。
「永遠の詩」は劇場用映画であるから、「メニュー画面」は通常のTVと同じ4:3の比率だが、「本編」が始まるといわゆるシネスコ・サイズになる。我が家は残念ながら球面ブラウン管方式の東芝バズーカの安物(但し29inch)なので画面には室内照明が映り込んじゃうし、シネスコの場合は上下がブランクになるのだが、しかし、画質そのものについてはLDなんかより全然良く、最良の状態のVHSと同等か、それ以上であると思った。
LED ZEPPELIN「永遠の詩」のメニュー画面は従来の4:3の比率で表示される。これは本編のチャプター(場面 or 曲)を選んでいるところ
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本編は映画なのでシネスコサイズとなり上下がブランクになる。ワイドビジョンが欲しいところ。上に蛍光灯、下にテーブルが映り込んでいるのが悲しい

次に比較的新しいソフトであるはずのマライア・キャリ-のワールド・ツアーをかけてみた。こちらは更に画質がよい。今まで筆者がテレビと言うものを通して見た中で一番画質がよいと言っていいだろうと思う。そして、びっくりするほど音質が良い。ヘッドフォンではなく、テレビから再生して音質の良さが実感できるんだから素晴らしい。これを高級オーディオ・システムに繋いで大画面で見れば最高だろう。「永遠の詩」は劇場用の関係から元々の音質が良くないし出力ゲインが低いのだが、マライアの場合はゲインも高いし、音質は正にCD並みか、それ以上という感じである。
マライア・キャリ-のワールド・ツアー・ライブDVD。テレビ用の編集なので通常の縦横比

最後にデーブ・グルーシン&リー・リトナーのスタジオライブ。こちらはかなり古いソースで元々はLD版を持っているのだが、手持ちのLDプレーヤー(最初期の廉価版であるLD-7000)ではトラッキング・エラーが出てちゃんとプレイできないので買い直したのである。
ところが、このスタジオライブでは再生上の問題が発生した。
どう言う事かと言えば、リー・リトナーが腕(正確には手首から先)を大きく速く振ってカッティング(リズムを刻むこと)したり、ドラマー(カルロス・ヴェガ)が素早いスティック・ワークをすると、画面のその部分=速く動いている部分=に横線が入って画質が乱れるのである。
これがソース=DVDソフト固有の問題なのか、PowerBook G4のDVDプレーヤーの問題なのかは他にDVDプレーヤーを持っていないので比較できないから分からない。PowerBook G4の仮想記憶やAppleTalkを切って、PowerBook G4の処理上のロスを無くせば直るのかどうなのかは実験しなかったので分からない。

では何故、実験しなかったか?
ここにPowerBook G4をテレビに繋いでDVDを鑑賞すると言うことの問題点がある。
リトナーのDVDの再生上の問題点の解決策(となるかも知れないPowerBook G4側の設定変更)を思い付いたのはPowerBook G4とTVの接続を外してしまった後だったのである。
と言うことは、実験をするためには、またTVと接続をしなければいけないわけである。
しかし、最初に書いたように、PowerBook G4とテレビを繋いでDVDを見るという行為は「さっと繋げば、さっと見れる」のとはほど遠いのである。
どう考えたって、専用のDVDプレーヤー(か、PlayStation2)を使った方が便利なのである。
これを詳しく説明すれば……… 専用のDVDプレーヤーの場合はこうなる。
  1. DVDプレーヤーとテレビの電源を入れる
  2. ビデオの入力をDVDに切り替える
  3. DVDソフトを挿入する
  4. DVDソフトの再生を開始する
これだけである。
ところがPowerBook G4+テレビの場合はこうなる。
  1. PowerBook G4をテレビと接続できる距離まで移動する
  2. DVD再生時はパワーアダプターが必須なので、それも移動する必要がある
  3. PowerBook G4をスリープまたはシャットダウンする
  4. テレビを動かして裏側の入力端子に赤・白・黄色のコンポジット・ケーブルを繋ぐ
  5. PowerBook G4の背面とアダプターを介して映像ケーブルを接続する
  6. PowerBook G4のヘッドフォン端子とオーディオ・ケーブルを接続する
  7. PowerBook G4のスリープを解除する。または再起動する
  8. PowerBook G4のモニター・コントロールパネルを起動して画面解像度を通常の1152×768から800×600に変更する
  9. 起動画面をTV側に切り替える(メニューバーをドラッグする)
  10. Apple DVD Playerを起動する
  11. コントロールバーからオーバーレイを選ぶ
  12. DVDを挿入する
  13. 再生を開始する
こんなことを繰り返すほど、筆者は暇ではない。アップル・メニューの計算機より電卓の方が便利なのと同じで、大抵の道具は「単機能・専用品」の方が使いやすいのである。
ついでに言えば、PowerBook G4とテレビの接続を切り離すには上の手順の大部分を逆準に繰り返さなければいけないのである。

と言うわけで結論。
PowerBook G4でDVDを鑑賞する場合はTVとは繋がず、直接(画面が小さいことは我慢して)PowerBook G4だけで完結させた方が遙かに便利で実用的である。その場合、音質・音量的にヘッドフォンを併用するのはほぼ必然であると思う。
しかし、DVD(あるいはビデオ全般)を鑑賞したいなら、PowerBook G4など使わずにテレビ(並びに、それに常時接続された専用DVDプレーヤーあるいはビデオデッキ)の前でカウチ・ポテトする方が遙かに便利であるし健全であると思う。
何故ならば、これまで述べた接続などの面倒くささ以外にも、PowerBook G4を使ってDVDを鑑賞する場合は、ついつい、その途中で「E-Mailチェックしようかな」とか考えちゃうからである。
以上から考えるに、やはりApple社はPowerBook G4にはCD-R/RWドライブを標準装備するべきであると思う。もちろん、DVDコンパチがモアベターではあるが。

追記:その後、一度だけPowerBook G4でのDVD再生を色々と実験した結果わかったことは、PowerBook G4でDVDをちゃんと再生しようと思ったら、ビデオの取り込みなどの場合と同じく、PowerBook G4を下記の状態にセットアップしなければいけないと言うこと。
  • 仮想記憶をオフにする
    理想的状態にするなら更に
     ↓
  • AppleTalkをオフにする
  • 共有設定などをしているならすべてオフにする
つまりPowerBook G4のCPUパワーがすべてDVD再生に振り向けられるようにする必要があると言うことである。もしもそれを怠ると、DVD再生が途中で一瞬途切れたり、チャプター切換えで数秒間か、あるいはそれ以上のだんまりが発生したりするのである。しかしそれでも前述の「ギターのカッティングをする右手の速い動き」は結局、ちゃんと再生されなかったのである。
と言うわけで再度結論。DVDソフトは安物でもいいから専用のDVDプレーヤーを使ってテレビで見るものである【きっぱり】。
そして、2001年暮れにビクターのVHSとDVDのコンパチでたったの36,000円と言うのをビックカメラで買ったのだが、再生結果は一目瞭然・段違い。PowerBook G4(あるいはパソコン)のソフトウエア・エンコーディングでDVDを見るのが如何にアホらしいことか良ぉ〜くわかった。同時にNTSC方式が如何に頭の良い方法かを再認識したのだった。ちなみに前述の「ギターのカッティングをする右手の速い動きがちゃんと再生されない」なんてなことは専用機のハードウエア・エンコーディングでは全く起きない。とにかくPowerBook G4(パソコン)でDVDを鑑賞するのは全く無意味な行為である。
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