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幸いにしてGibson純正品と互換性があるのだけが救い
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補足1:上の写真の上の方の(アルミ色の)GM8Rのオリジナルのブリッジはサドルの調整が面倒である。ブリッジ・サドルには2本のイモネジが貫通しており、一方を緩めると移動し、反対側を締めて固定する。反対側の固定を忘れると以前に欠陥だと筆者が判断してしまったようにブリッジ・サドルが浮き上がってしまう。移動は一方のネジが緩む側にしか動かないから六角レンチを差し込む場所は場合によってネック側だったりテールピース側だったりしてややこしい。これに対してGibson方式はネジが一本であり、ネジを差し込むのは必ずテールピース側からだから混乱がない。GM8Rのブリッジの唯一の利点はアジャスト終了後に完全に固定できることだが、それを忘れると左右に揺れると言うのは決して合理的ではない。要するにアイデア倒れと言うこと |
補足2:もう一つの欠点はブリッジを上下させる機構。Gibsonの場合、ブリッジは乗っかっているだけで、上下はダイアルのようなノブで簡単に上下できる。ブリッジには6本の弦のテンションが掛かっているので、乗っかっているだけで固定に問題はない(弦を外してギターを裏返しにすれば落っこちるわけだが、演奏とは関係がない)。これに対してGM8Rのブリッジは写真に写っているボルトとナットで挟んで半固定し、ボルトを六角レンチで上下させると言う方式。そのため、ナットがボディに当たるところまでブリッジを下げるとナットの回転が止まりボルトだけが回転するから、ボルトとナットがブリッジを締め込むことになり、それ以上は動かなくなってしまうのである(但し、GM8Rのブリッジは高さが低いので普通はこうならない。Gibsonのブリッジを取り付けたから露呈する欠点である)。これを回避するにはボルトとナットを一定の位置で固定するしかないので、筆者は瞬間接着剤で固定し、ボディ側には後述のシリコン・グリースを塗ってナットがボディに接触しても回転できるようにしてある。キャプションにある「互換性」とは、GibsonとGM8Rのブリッジの穴のピッチが同じだと言うだけのことであり、Gibsonのブリッジ専用の支柱(ブリッジを購入すると付属する一帯の専用部品)は使えない(ボディ側の穴がまるで合わない)。なので、いずれ、GM8Rのブリッジ固定用のボルト穴をザグってGibsonの支柱をたたき込めば以上の問題は解決するのだが、それは配線のやり直しと同じく将来の楽しみに残しておくネタである※ |
※結局、2007.07.17に実施。詳しくはこちら |