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2001.07.17[火]更新
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PowerBook G4/400(M7952L/A)
その15:IntelliMouse Explorerの改良
IntelliMouse Explorer IntelliMouse Explorer
使い込んで塗装が剥げてしまったIntelliMouse Explorer君

Macは本来、マウスがなければ操作ができないコンピュータである。それだけでは不便なので、キーボードショートカットを拡張できるという話はつい先日書いたが、しかし、やっぱりMacはマウスで操作するのが基本である。
Apple純正の最新型光学マウスは良くできているのだが、しかし未だに意地でもワンボタン・マウスにこだわっている。初心者に最初にMacの操作を教えるときはその方が便利なのは確かだが、毎日使う身になれば、やっぱり今どきの流行であるホイール付きマウスの方が遙かに便利である。ただし筆者の知る限り、Macを純正マウス以外で使っている人というのは非常ぉ〜〜に少ないのだが。
さて、そのホイール付きマウスは色々なメーカーから何十種類も発売されているが、その中で最も価格が高いマイクロソフトのIntelliMouse Explorerが一番操作性がよい。さらに重要なことは、添付の「IntelliPoint」と言うソフト(コントロールパネル)がとても良くできていること。IntelliMouse Explorerの合計5つのボタンとホイールを自分好みに設定できるのである。
筆者としては自分流に設定したIntelliMouse ExplorerはPowerBook G4と完全に一体の操作環境となっているので、IntelliMouse Explorerがないと快適な毒林檎生活は送れない。

しかしである。殆ど完璧なIntelliMouse Explorerには、たったひとつだけ、妙な欠点がある。それはマウス・ケーブルが長すぎると言うことである。下の写真をご覧頂きたい。
IntelliMouse Explorer IntelliMouse Explorer
オリジナルはこぉ〜〜〜んなに長い ケーブル巻き取り器で調整した状態

想像するに、IntelliMouse Explorerは汎用型後付マウスであるから、どんなコンピュータにもフィットするように設計されているはずである。だから例えばタワー型の本体を床面などに設置した場合に、その背面からケーブルを引っ張ってきても足りる長さにしてあるのだろう。大は小を兼ねるというわけである。しかし都合1.5mもあるマウス・ケーブルはPowerBook G4の場合は邪魔以外の何者でもない。
仕方がないからサンワサプライのマウス専用コード巻き取り器を使って約30cmに調整して使っていたのだが、どうも具合が悪い。
何故ならばおよそ1m分を巻き取った巻き取り器は重量が嵩む。するとマウスを操作するときのケーブルの柔軟性を途中で阻害する要因となる。
また、IntelliMouse Explorerを巻き取り器ごと、蓋を閉めてスリープさせたPowerBook G4の上に載っけて両脇から抱えて移動させるときに、巻き取り器がぽろっと落っこちて、USB端子に余計な機械的ストレスを掛ける場合がある。端子は基板に直付けだからこう言うことは起きては困る。
この問題を根本的に解決する方法はひとつしかない。
それは勿論、マウス・ケーブルを物理的に短くしてしまうことである。USBケーブルはFireWireほどはデリケートではない筈だから何とかなるだろうと考えた文化系工作大好き人間は早速、作業に取りかかった。

まずはIntelliMouse Explorerの裏側の四隅に付いたアーモンド型のテフロンシートを丁寧に剥がす。テフロンシートの下にネジが隠れているに違いないと思ったからだが、実際にその通りだった。そしてプラス・ドライバーで4つのネジを取り外す。上下の部品はIntelliMouse Explorerの特徴のひとつであるボディ左側面の親指で押すスイッチ(2個)の関係から複雑微妙な状態で噛み合っているので二つにバラすにはややコツがいる。バラした状態は下記の写真の通りである。
IntelliMouse Explorer
全部で5つのスイッチとホイールがどう言う風にレイアウトされているかを見るとなかなかに興味深い。白い部品が肝心要の発光部分
IntelliMouse Explorer
今回の改造で重要なのはこのコネクター
IntelliMouse Explorer
ケーブルの色と順番をメモしておかないと、文化系としては絶対に元に戻せなくなるので、ちゃんと実体配線図を描く。アース線(左下)は同軸ケーブルと同じく他の4本の信号線の周りを包んでいるのが判る

コネクターの配線状態をメモしたらコネクターごと引っこ抜く。但しストッパーがあるので超小型のマイナスドライバーなどを旨く使わないと簡単には抜けないので無理な力をかけてはいけない。この後の作業では本当は各ケーブルの先端に圧着する端子の新品部品があれば完璧なのだが、そんなものの手持ちはないし、わざわざ秋葉原で買って来なくても何とかなるのは分かっているので、思い切りよく配線を切断してしまう。元々の圧着端子は再利用するのでコネクターから引っこ抜く。そしてケーブル全体の長さを30cmに切り詰め、この段階でまず収縮チューブを通しておく。
次にケーブル先端の皮膜を剥がし、4本の信号線とアース線の先端に半田を染み込ませる。
そして、それぞれに圧着端子を半田付けし、コネクターに先ほどのメモを参照しながら元通りに差し込む。新品の圧着端子があれば半田付けは不要だが仕方がない。とにかく、これで配線は元通りになったわけだ。最後に収縮チューブをヘアドライアーで過熱してシュリンクさせれば見た目も美しい。
IntelliMouse Explorer
配線完了の図。事前に収縮チューブを被せてあるので仕上げは綺麗

ここで念の為に上蓋を被せない状態でPowerBook G4に接続して動作チェック。問題なし。そこで安心してIntelliMouse Explorerのボディを元に戻す。つまり上下を組んでネジで止めて、そしてテフロン・シートを貼り直す。この時も上下を組み合わせるにはコツがいるのだが、試行錯誤しているうちに何とかなった。
IntelliMouse Explorer
動作チェックの図。それにしても、不要となった部分のケーブルの長いこと
IntelliMouse Explorer IntelliMouse Explorer
完成の図。すっきりさっぱりオーダーメイド状態である オリジナルと改造後を比べるとこの違いである。
それにしてもIntelliMouse Explorerは高価なんだからケーブル交換式であって欲しいぐらいである。なお以前はMacを複数箇所で使用していたのでIntelliMouse Explorerも当然複数を所有しているのであるが合計価格でCD-Rドライブが買えちゃうのは問題であるかもしれない

かくて完成。結果は予想以上、期待以上に具合が宜しい。と言うのは、そもそもマウスケーブル全体が短くなったと言うことはつまり、ケーブルの総重量が軽くなったことを意味する。だからIntelliMouse Explorerの動きそのものも軽快になるのである。マウスを動かしたときのケーブルの動きを観察すると分かることだが、どんなにしなやかなケーブルでも、マウスを動かせばケーブルのかなりの部分がマウスと一緒に動く。つまりケーブルはマウスの重量のうちなのである(勿論、ワイアレス・マウスならこの問題はないが、今度はマウスの内蔵電池の寿命やアンテナの配置などの問題が生じる)。と言うわけで、ケーブルを含めたマウスの重量が減ったためにIntelliMouse Explorerの動きそのものが軽くなるのである。
とにかく、今回の改造は自分のPowerBook G4で、自分にとってベストのマウスであるIntelliMouse Explorerを、自分にとってベストの状態のケーブル長に改造したのだから、その結果が快適至極なのは当たり前なのである。
と言うわけで、我ながら非常に満足の行く改造工作なのだったのだった。

蛇足(1):Mac OS 9.1はUSB機器との親和性が非常に高い。例えば我が愛用のデジカメであるCASIO QV-3000EXは本来は付属のUSBドライバーを幾つかインストールする必要があるのだが、それだとUSBケーブルを抜き差しするときにトラブルが起きやすい。そこで、それらのドライバー(機能拡張書類)を全部外してしまうとどうなるか?
実は何の問題もなくデータのやりとりが出来るし、ホットスワップしても一切のトラブルが無いのである。つまりCASIO製のドライバーよりもMac OS 9.1組込みの汎用ドライバーの方が出来がよいのである(と言うことは、ちゃんとカシオのHomePageに書いてあるが)。
IntelliMouse Explorerの場合も、インストーラーを走らせれば前述のコントロールパネル(IntelliPoint)以外に複数のマイクロソフト製USBドライバー(機能拡張)がインストールされるのだが、しかしこれも全部外して構わない。
ついでに言えば、もしもコントロールパネル(IntelliPoint)もインストールしないとどうなるかと言うと、それでも普通のマウスとしては機能する。だから例えばシステムCD-ROMから起動したような場合でも、マウスとしてはちゃんと使えるのである。
但し旧型のMacにUSBカードを刺した場合はそうは行かない場合が殆ど。だからやっぱり21世紀の今となっては、レガシー・インターフェースを捨てた新しいMacがあらゆる意味で望ましいと言うことになる。

蛇足(2):ワイフが使うiBook用にAppleStoreの1-ClickショッピングでApple Pro Mouseを購入した。IntelliMouse Explorerは操作が複雑になるから単純なApple純正マウスの方が教えやすいからである。この「筐体全部がボタン」と言うApple Pro Mouseの使い勝手は非常に宜しい。また、下の写真で判るようにマウスケーブルの長さもちょうど良い。なお、そのマウスケーブルが非常に細くて柔軟な材質なのも評価できる。もしもマウスケーブルが硬いとマウスの操作性が著しく阻害されるからである。
Pro Mouse
Pro Mouseがせめてホイール付きならいいのにねぇ………
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