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■ PowerBook G4 15" 1.5GHz (M9422J/A)
その10:EyeTV2でβビデオを取り込む |
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βビデオと言えば現代の典型的な死語であるが、未だに何本かの、どうしても処分できないテープが実家に置いてある。それを再生するためのβのデッキも残してある。しかしテープ・メディアは劣化するし、機械モノは使わないといずれは朽ち果てる。かと言ってβビデオをVHSにダビングしても意味はない。VHSだって間もなく無くなるメディアであるしアナログ・コピーでは画質の劣化が著しい。だからと言って、これを理由にDVDレコーダを購入する予定は今のところはまだ無い。なんでならば次世代機はブルーレイだHDだなんだと規格が混乱しているし価格がまだ高いから買うタイミングじゃないからである。かと言って今更、現行規格を買うのも馬鹿らしい。 |
となれば方法はただひとつ。Macintosh=PowerBook G4へのキャプチャーである。βビデオ以外にもDVD版再発売の予定のないLD(レーザー・ディスク)とか、デジタル音源が存在しないカセット・テープやアナログ・レコードも残してあるので、アナログ ⇒ デジタルのキャプチャーが出来れば実家に保存してあるレガシーなメディアがまとめて整理出来るのである。 |
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デジタル化を目的に残してあるアナログ・ソース群@実家。この写真以外にもかなりの数のカセット・テープなどがある
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……なんてことは随分前から考えていたのだが、実行はしていなかった。ところが、ある日ある時、ロキシオ社からのEDM(電子DM)に気になる記述が。それは同社のキャプチャー・システム=EyeTV 250の特価販売のお知らせ。それを購入するとRoxio Toast Titaniumの最新版が付属してくる(バンドル版ではなく、正規版)と付記されている。筆者手持ちのRoxio Toast Titaniumは古いバージョンのままだったので、これはお得だと飛びついた。まぁとにかく、ハードウエア・キャプチャー・ボード(=TVセットボックス)にRoxio Toast Titanium正規版がバンドルされていて24,000円がお得であることは間違いない。かくして購入決定。インターネットにて注文。コンビニ決済で数日後には一式が届いた(のは2006年の10月)。 |
しかし。Roxio Toast Titanium(Version 7)はすぐにインストールしてバンバン使い始めたが、EyeTV 250はそれっきりほったらかしていた。何故ならビデオ・キャプチャーはいざ始めちゃうと、とってもとっても時間が掛かるのが分っているので、10月から年末は何かと忙しいから筆者にしては珍しく手を付けなかったからなのだ。それに、キャプチャーを始めるとなれば、実家からβビデオとβビデオのデッキを持ってこなければならない。さらにはβビデオが終わればLD(レーザー・ディスク)、カセットデッキなどを持って来なければいけないのである(アナログ・レコード・プレイヤーだけは持って来る気にならないので、これは逆にPowerBook G4とEyeTV 250一式を実家に持ち込んで作業することになる)。 |
とにかく、新年早々、とうとうその気になったので、早速、1月2日に実家に年賀に行った時にβデッキとβビデオテープ一式を持ち帰り、PowerBook G4と接続した。具体的には…… |
- EyeTV 250とβデッキを付属ケーブルとRCAケーブルで接続(EyeTV 250はS端子も備えるがβデッキ側が未対応【涙】)
- EyeTV 250を我が家のUSBハブと接続
- EyeTV2(ソフトウエア)をPowerBook G4にインストール
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こんだけ♪ 後は新年早々の三連休で作業をすればよいわけだ。 |
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EyeTV250ハードウエア本体。大きさは煙草の箱ぐらい
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一台だけ残してあるSONYのβビデオデッキ=SL-HF505。βビデオの最終仕様に近いHi-Band Beta Hi-Fi(死語だ)=つまり当時の高級機。PCM録音も出来るがデコーダが無いから意味がない【爆】
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後はβデッキにβビデオをセットし再生ボタンを押すだけ。すると、ちゃんとPowerBook G4にビデオが映るのであーる。そしてコントローラの録画ボタンを押せばアナログ・ビデオがデジタルでキャプチャーされるのであーる。 |
そもそもβビデオに何が映っているかと言えば、それは数少ない筆者のテレビ出演シーン(並びに、元経済界のVIPのうちの父親の出演番組)であーる。 |
録画されたデータはEyeTV独自フォーマット(何たって拡張子が「.eyetv」である)として保存される。30分番組だとざっと900MBぐらい。その独自フォーマットの状態で不要部分の削除などが可能。NTSCビデオにはタイムコードやCM切換えのタイミングコードなどが同時に記録されているので、削除はカット割り(フレーム)単位で可能なのは便利である。なおQuickTime Proのように選択部分を指定しての削除なども勿論、可能である。 |
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パソコンサンデーと言う番組に出演@1988年11月1日。
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キャプチャー画面の下のサムネールがカット割り=フレーム単位。これは「普通」で、「詳細」を選ぶともっと細かいカット割りになるので余計な部分をカット割り単位で削除できるのは非常に便利(後述) |
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詳細モード。サムネール=フレームのカット割りが細かくなるから編集が楽
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若草色の表示が削除する部分。サブメニューから削除を選ぶ
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上の図で「圧縮」をクリックすると不要部分が削除されるわけだ。但しビデオ・エンコード・フォーマットは中身が複雑怪奇なので処理時間はこれだけでもかなり掛かる(特定部分を削除する場合は全体を圧縮し直さなければならないから)。 |
こうして編集したデータはMPEG4なりiPod用なり、色々なフォーマットで書き出せる。EyeTV2から直接、Roxio Toast Titaniumを呼び出せるのでダイレクトにDVD-Rに焼くことも出来るし、Roxio Toast Titaniumからも様々なフォーマットに書き出すことが出来る。 |
但し、書き出しには滅茶苦茶時間が掛かる。はっきり言えばPowerBook G4で作業するのは辛い。だから、まずはキャプチャーが先となる。キャプチャーさえしてしまえば、もうオリジナルのβビデオテープは不要だから、同じ理屈でLDやLPやカセットテープのキャプチャーだけを先に済ませて仕舞えばよい。外付けの250GB-HardDiskがあるからキャプチャーデータはそちらにバックアップする。そうすればPowerBook G4の内蔵HardDiskがパンクすることも避けられる。 |
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今回、まずはものは試しと作業したβビデオのキャプチャーデータ=約9GB=を外付けHardDiskにバックアップしているの図
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と言うわけで結論。 |
- βビデオ・テープ、VHSビデオ・テープ、LD(レーザーディスク)、アナログ・カセット・テープ、アナログLPレコードのキャプチャーを先に済ませてしまう
- その結果生じる膨大な容量のキャプチャーデータは外付け250GB-HardDiskに一時的に収納しておく(念の為にキャプチャーデータ(未編集)をDVD-Rにバックアップしても良いかも知れない)
- PowerBook G4での作業はここまでにしておく
- 5月以降にMacBook Proを導入してから速いMPU=Intel Core2 Duo=で本格的な編集作業と各種ビデオ・フォーマットへの書き出し作業を行う
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考えるまでもなく、これが一番、効率的=時間の無駄がないわけだ。アナログ → デジタルのキャプチャーはEyeTV 250が行うハードウエア・エンコーディングだからMacintosh側の性能は全く関係がないからPowerBook G4で問題がないのだが、編集と書き出しは純粋にMacintoshの処理能力次第だからIntel Core2 Duo搭載のMacBook Proじゃないとやってらんないからである。何しろ、現時点のMacBook Proは筆者現有のPowerBook G4より7倍速いんだから♪ |
なお。EyeTV 250は本来はビデオ・キャプチャー・ボードでは無くて、MacintoshでアナログTVを見るセット・トップ・ボックスである。それを録画も出来る。iEPGに対応しているのでタイマー録画も出来る。しかし、今のところ、筆者としてはPowerBook G4でテレビを見たり録画したりする必然性は皆無なので、そのようなEyeTV 250本来の機能を使う予定はない(が暇なときに試すかも知れない)。だがまぁとにかく、これで筆者手持ちのアナログ・データは全てデジタルにコンバート出来る目処が立ったわけである。めでたしめでたし♪ |
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