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■ PowerBook G4 15" 1.5GHz (M9422J/A)
その4:さらなる発熱対策 |
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オリジナル発熱対策カバーの4号機!!【苦笑】本文参照。写真では判りにくいが、キーボード側はテーパー処理が施してあるので、操作時の手前のキー(写真では左。スペースキーやコマンドキーなど)も支障なく打てるように工夫してある
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新型PowerBook G4 15" は殆どすべての点で完璧なのだが、しかし、パームレスト部分の熱さは半端ではないと言うことがいよいよ明らかになってきた。前回の対策=マイクロソリューションのAirTack Fiber=では、やはり全く持って不充分なのである。しかも季節はこれから夏に向かうのである。 |
どれぐらい熱いかと言えば、長時間の作業では、どんどん手先がだるくなってくると言うぐらい。AirTack Fiberがあっても解消なんか出来るもんじゃない。熱いから触れないと言うことではなくて、本来、何かの作業中に手先が火照っていては快適なわけがないのだ。
頭寒足熱という言葉があるが、手先、指先の場合は(勿論、寒くて、あるいは冷たくて、かじかんでいては何も出来ないが)火照っていても駄目なのである。例えば神経質なプロの漫画家は墨入れ(ベタ入れ)をする時は30分おきに手を石鹸で洗うほど。指先の脂が紙面に付くと墨を弾いてしまうからである。それと同じく指先がべたつくような状態ではものを書くのもコンピュータを操作するのも不快なのである。
こうなると、何らかの対策を打たないとやってられないわけだ。 |
そこで思案を巡らして頭の中で幾つかのアイデアと設計図を描いてみた。
- 東急ハンズの素材売り場で「最も薄くて強力な断熱材」を探す
- 薄い合板で枠を作る
- 硬質発泡ポリウレタンで枠を作る
- これらの枠と断熱材を組み合わせる
- などなど
となると渋谷の東急ハンズへ行くことになるわけだが、その前に我が家の様々なマテリアルの在庫をチェックしてみることにした。工作好きの筆者(並びにワイフ)なので、実に色々なものがあるのだ。そこであちゃこちゃを引っ掻き回してみると使えそうなものが幾つか出て来た。
- 今や無用の長物のマウスパッド数枚
マウスパッドは裏側が高密度軟質発泡ポリウレタン(簡単に言えばスポンジ)である。発泡材は断熱性に優れる
- アルミコーティングされた製本テープ
アルミは熱伝導性に優れるが使い方によっては熱を反射する
- キッチン用のアルミ箔
- 薄くて丈夫な段ボール板
これだけあれば、東急ハンズに行かなくても試作品は作れるはず。 |
そこで、下記の手順で「熱対策用パームレスト・カバー」を試作してみた。
- 段ボールを所定のサイズに裁断する
- 裏面全体にキッチン用アルミ箔を二重に貼り付ける
- カバー状態に組み立てる
- 表面全体をアルミコーティングされた製本テープで綺麗に覆う
- 側面は組み立て強度アップのために更に二重に製本テープを巻き付ける
- 裏返しにして、二つに切ってサイズを合わせたマウスパッドをスポンジ面が下(PowerBook G4 15"側)になるように貼り付ける
- PowerBook G4 15"のパームレストから剥がした「マイクロソリューションのAirTack Fiber」を表面に貼り付ける(「AirTack Fiber」は金属やプラスチックからなら何度でも剥がして貼り直せる)
- 装着時のカバーの前後位置と角度調整のために裏面(=内側に貼り付けてあるマウスパッドの裏面)の数カ所にポリウレタン製の接着剤付きの「足」を貼り付ける(裏面写真参照)
この結果、自作熱対策カバーは下記のような断面構造になる。 |
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マイクロソリューション AirTack Fiber
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アルミコーティング製本テープ
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厚さ=約6.5mm
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段ボール板
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キッチン用アルミ箔
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キッチン用アルミ箔
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マウスパッド
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硬質ポリウレタン部分
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発泡ウレタン(スポンジ)部分
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↓
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ポリウレタン製の「足」(つまり空気層)
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試作1号機。パッと見はそれがあるとすら判らない=つまりかなりの出来栄え=と自画自賛の自作の熱対策パームレスト・カバー。マイクロソリューションのパームレストの汚れも良く判る
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早速テスト。非常に具合がよろしい。手首の位置が若干、高くなるわけだが、これは慣れてしまう範囲。熱の遮断性は今までとは桁違い。時間が経ってもこれまでのような不快感は相当に軽減される。これならPowerBook G4 15"での長時間作業でも大きな不快感はない。 |
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ボディ左側。カードスロットのイジェクト・ボタンを避けるようにしてある
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ボディ右側。セキュリティ・ロックの穴は使わないから無視だが、USB端子は避けてある
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なお、トラックパッドは全く使わない人なので、そのための切り欠きは空けていない。それらしく見えるのは「AirTack Fiber」の切り欠きのせいである。また、当然、このままではPowerBook G4 15"の蓋(=液晶パネル)は閉まらないが、そもそもPowerBook G4 15"をシャットダウンしない人なのでこれもあんまり問題がない。但し、蓋を殆ど閉じた状態ではスリープしないどころか、逆に蓋がかぶっているせいで、カバーごと熱くなるから、PowerBook G4 15"の前を離れる場合は強制的にスリープさせるのがベター(いや、必須)。さもなくばカバーを取り外して蓋を閉じるしかない。これは仕方がないだろう。 |
と言うわけで暫くは、この試作品を使ってみることにした。既に改良のアイデアも幾つかはあるが、それには東急ハンズへ行かなくてはいけない。つまり新たな出費が発生する。だから、試作品で問題点を抽出してから、ちゃんとしたものを作り直せばよいのだ。今のままでも見た目は充分、行けてるし(^^)v
なお、改良のアイデア(と「後の祭り【苦笑】」)はざっと下記の通り。
- 熱の反射に優れ、アルミ箔よりも熱伝導性が悪い素材となると、キッチン用のステンレス箔テープが考えられる
- 表も裏も、これを貼っちゃえばかなりの断熱性が期待出来そう
- アルミコーティングの製本テープに貼ったマイクロソリューションのAirTack Fiberは二度と剥がせないと言うことが判った【涙】
- 作り直す時はAirTack Fiberを買い直すしかない?
- しかしAirTack Fiberは汚れが目立つ(剥がせる場合は水洗い可能)ので、まるっきり別の素材を使うと言う手もある
- 但し表面もステンレス・テープにすれば貼ったり剥がしたりが出来るようになる筈ではある
- しかししかし「AirTack Fiber=2,625円(税込)」に買い直すほどの価値は感じていない
しかしとにかく、問題は解決出来ると言うことが判ったので、今後はブラッシュアップ(断熱性能アップ)を考えるという楽しみが増えたわけである。 |
追記:と言うことで「楽しみ=工作」を続行。結局、最初のものを含めて一週間で全部で4個を制作し、一応の満足を得た。馬鹿だ>自分。
最終形(多分)での改良点は下記の通り。
- 左上を延長しスピーカー部に少し被るようにした。何故ならこの辺りから立ちのぼる熱気が凄いからである
- 構造材を東急ハンズで買ってきた3mm厚のスチレンボード(だけ)に変更した
- スチレンボードをステンレス箔テープでサンドイッチした
- PowerBook G4 15"側も底面に足をつけて奥(液晶画面側)が少し高くなるようにした
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最終形(4号機)と試作1号機〜3号機。そして道具と材料。道具は「カッター(標準、大型)、フッ素樹脂加工粘着テープ切断用はさみ、ヘラ(ステンレス箔テープに付属)、千枚通し、ボールペン、定規、カッターボード、他」。材料は「スチレンボード、ステンレス箔テープ、アルミ箔コーティング製本テープ、家具スベール(シート)、各種「プラスティック製・脚」、ナイスタック、他」
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底面に仕掛けをしてNew PBG4そのものをスラントさせた
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なお「(多分)最終形=4号機」の断面構造は下記の通りである。いやぁ....しかし、工作は楽しい。 |
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アルミコーティング製本テープ
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↑
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キッチン用ステンレス箔テープ
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厚さ=約6.5mm
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3mm厚 スチレンボード
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キッチン用ステンレス箔テープ
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3mm厚 スチレンボード
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キッチン用ステンレス箔テープ
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アルミコーティング製本テープ
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↓
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ポリウレタン製の「足」(つまり空気層)
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