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■ PowerBook G4/400(M7952L/A)
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その37:怪我の功名・他♪ |
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完全に直ってしまったトップカバー(白い部分)。上に乗っかっているのは仕方がないから購入したLogitecのDVD/DVD-R/CD/CD-Rコンパチ・ドライブ(LDR-P22F/M) |
便りの無いのは良い知らせ。だから便り=新規コンテンツが書かれたと言うことはトラブルが起きたのである。説明は些か長くなる。 |
6月ぐらいからマウスの動きがおかしくなり始めた。どうおかしいかと言えば、突然、マウスだけがハングするのだ。直すにはUSB端子を挿し直すしかない。これが段々頻発するようになってきた。そして、やがて挿し直しても直らない場合まで起き始めた。こうなると再起動しかない。これが7月上旬。
そんなある日の朝、いつものように起きてすぐにPowerBook G4の蓋を開けてスリープを解除しようと思ったら目覚めない。トップカバーの電源スイッチあたりは熱いまま。これ、とっても嫌な予感。
一昨年の秋に発生した熱暴走と似たような状況だったからである(但し、あの時は蓋が閉まったままファンが回っていたから完全な熱暴走だけど)。 |
直ちに強制再起動(Command+Control+PowerOnKey)。一昨年は再起動出来なかった。ブート音はするが、画面が真っ暗なままだったのだ。しかし、今回は再起動し、ちゃんと(Mac OS Xの起動画面である)グレーバックの林檎マークは出た……が。
ここから先が進まない。Mac OS Xの場合、大きな林檎マークが出て暫くすると、その下に丸いデジタル・メーターの様なインジケータが表示され、それがくるくる回り始めるのだが、いつまで待ってもインジケータが表示されないのだ。そして同じく、いつまで経っても、HardDiskのシーク音がしない。
こりゃやばい。 |
その後、シャットダウン、再起動、強制再起動、パワーマネージャーのリセット、ZapPRAM、バッテリーを外して数分放置など、やれそうなことは全てやったが全く駄目。Mac OS X 10.2(Jaguar)システムCD-ROMを突っ込んでCキー押しっぱなしをやっても駄目。
かくして、自力修復は諦めて渋谷のクイックガレージへ。 |
えらく混んでいたクイックガレージで1時間近く待たされてから症状を説明して故障内容を相互確認し、預かり証を発行して貰って近所の喫茶店へ。そして小1時間経ってから戻ってみると意外な結果。
「サードパーティのコンボドライブが原因です」
「はぁ?」 |
つまり以前に自分で取り付けたTAXANのPBG4COMBの故障が原因だというのである。その配線を外すと問題なく立ち上がるという。トラックパッドを修理するには更に2〜3時間かかると言う。
その日はそんなに時間がなかったので半信半疑ながらとりあえずはクイックガレージを後にし、その足でいつものビックカメラ渋谷東口店へ直行し、FireWire接続の外付けコンボドライブを物色。Mac専用は数が少ない。どうせならとDVD-Rが焼けるLogitecのものを購入。今どきは「さんきゅっぱ」(Windows用なら「にっきゅっぱ」)にまで価格が下がっていることに改めてびっくり。
どっちにしろ今どきのパソコンでCD-Rが焼けずCD-ROMが読めなかったら話にならないから、とりあえずは買うしかなかったのだ。 |
帰宅し、頭を整理し、下記を実行。
- PowerBook G4の裏蓋を開けてPowerBook G4内蔵用コンボドライブ=TAXAN PBG4COMBを配線すると起動しないことを自分でも確認
- PBG4COMBを外して裏蓋を閉め直す
- 故障していると言われたPBG4COMBは「故障しているらしいから確認して欲しい。保証が切れているから修理の場合は幾ら掛かるかをE-Mailで連絡して欲しい」と言う手紙を付けてTAXAN=加賀電子のサービスセンターへ宅急便で送付
- 買ってきたばかりのLogitec外付けコンボドライブで「Mac OS X 10.2(Jaguar)システムCD-ROMで起動が出来るか?」「Roxio Toast TitaniumでCD-Rが焼けるか」「iTunesでリッピングが出来るか」を確認。全て問題なし
- 但しiTunesからのCD-R作成には未対応。これは非常に困る(てぇことは、試すまでもなくiPhotoからのCD-R作成も駄目だろう。なお、このLogitecでDVD-Rを焼く為には「B's Recorder GOLD X」が付属している。つまりiDVDにも未対応)
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この結果、やりたかぁないがHardDiskのイニシャライズを決定。かくて……
- Synchronize! Pro Xを使ってFireWire接続外付けHardDisk(30GB)に最新状態をバックアップ
- PowerBook G4をMac OS X 10.2(Jaguar)システムCD-ROMで起動
- オプションメニューから「ディスクユーティリティ」を選びHardDiskを初期化
- パーティションを切り直し(※詳細は後述)
- Mac OS X 10.2(Jaguar)システムCD-ROMのシーケンスに従ってMac OS X 10.2(Jaguar)をインストール
- 完了したらソフトウエアアップデートで最新状態に更新
- Synchronize! Pro Xを使い、又は手動でFireWire接続外付けHardDisk(30GB)からリストア作業
- ソフトウエアによっては新規インストール
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以上なんやかんやでほぼ半日。実際に完全に元に戻ったのは数日後。
しかし。やっぱりおかしい。具体的に言えば……
- Mac OS X 10.2(Jaguar)のインストールの途中の2枚目のCD-ROMに入れ替えるための自動的な再起動の途中でハングする
- そこで強制再起動するとインジケータが回るには回るが途中で止まっちゃう
- 一度完全にシャットダウンしてから起動して初めて2枚目のCD-ROMのインストールに成功
- これは2つのパーティションどっちに於ても同じ事が起きた
- 完全な再インストールが終わった後でもマウスがハングする!!
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駄目だこりゃ……である。やっぱりロジックボードがおかしいのだ。しかし、何となくヤボ用他色々あってそのまま7月一杯はごまかして使用。
そして8月1日金曜日。
珍しく早起きして(トラブル発生以降、夜寝るときはスリープではなくシャットダウンにしていたから)PowerBook G4を起動。
ところが。
大きな林檎マークは出るがインジケータは表示されない。HardDiskのシーク音もしない。再起動しても同じ。症状再発。
これで確実にロジックボード交換が出来ると言うアクティブ志向で直ちにクイックガレージへ。 |
この日のクイックガレージは三週間前より朝早く付いたので10分ほどの待ち時間で受け付け開始。症状を確認。これまでの経緯と、トラックパッドのことなどを説明し預ける。出来上がりはざっと3時間後とのこと。
仕方がないから、すぐ近くのイケベ楽器で小物(ベース弦、エレキギター弦、ピック、雑誌)を購入し、喫茶店でモーニングセットを食べながら、今買ったばかりの雑誌=月刊プレーヤー誌Led Zeppelin特集号を読む。その後で渋谷駅前のTSUTAYAで4枚ほどCDを借り、銀行のATM、その他の買い物などを済ませクイックガレージに戻って10分も待たないで「出来上がりました」の声♪ |
結果、「二度目のロジックボード交換」並びに「トップパネル交換」と相成った。トラックパッドはトップパネル(PowerBook G4を横から見た時の銀白色に近い部分。蓋を開けた状態で言えばキーボード以外の全部)と一体のパーツなので、故障したらトップパネルごと丸ごと交換なのだ。と言うことは、PowerBook G4を一度完全に分解することになるから時間が掛かるのである。
その結果、下の写真のように、1年ちょっと前の「PowerBook G4大火傷事件」の「ケロイド痕」は見事に無くなったのだ。これは「怪我の功名」としか言いようがない。
何故なら「大火傷」は筆者のミスだからAppleCare Protection Planでは直せなかったのだ。 |
参考
【PowerBook G4大火傷事件】
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こんなだったのが直っちゃったのだ(^^)v
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かくて一件落着+怪我の功名で完璧……と思いきや、実はそうは行かなかった。結論から言うと、Mac OS XのどっかのバージョンからMS IntelliMouse Explorerのドライバー・ソフトとの間に互換性に問題があるらしいのである。
そもそもMac OS XではPowerBook G4やiBookなどのトラックパッド付きのノート型Macにマウスを繋ぐと、その瞬間に自動的にトラックパッドの動作を止めるという「システム環境設定」の設定項目がある。今まではトラックパッドが壊れていたからディバイスとして認識されておらず、我がPowerBook G4ではマウス環境設定を開いてもトラックパッドと言うタブすら表示されなかった(トラックパッドが壊れたのはMac OS Xにする前だから、今まではこの機能を試すことが出来なかったわけだ)。
さて、クイックガレージで修理が完了し動作確認をしているときに、クイックガレージの備品であるメーカー不詳の2ボタンマウスを接続すると、ピタッとトラックパッドが動作を中止するのを確認して「こりゃ便利♪(筆者はトラックパッドは通常は全く全然絶対に使わない。あると邪魔。だから故障のままにしていたという経緯があるぐらい)」と感動したわけである。 |
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下の二つのチェック項目は極めて重要な機能なのである
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そこで家に帰ってMS IntelliMouse Explorerを繋ぐ。すると……しかし、トラックパッドは動作を止めない。
「ありゃ?」 |
そこでMS IntelliMouse Explorerを引っこ抜き、Apple Pro Mouse(純正光学マウス)を繋ぐと……トラックパッドはピタッと止まる。
となると検証作業。MS IntelliMouse Explorerのドライバーソフトにはアンインストーラーが付属するので、これを使ってドライバーソフトを削除してPowerBook G4を再起動。
そしてMS IntelliMouse Explorerを装着すると……トラックパッドはピタッと止まる。
更に実験。再びMS IntelliMouse Explorerのドライバーをインストールし、MS IntelliMouse ExplorerとApple Pro Mouseを両方繋ぐ(PowerBook G4には初代からUSB端子が二つある)。すると、トラックパッドはぴたりと動作を止める。
念の為、更にデッドストックとなっているWireless IntelliMouse Explorerを繋いでも結果は全く同じ(これはある意味当たり前。何故ならMicrosoftの各種マウスのドライバーソフトは一種類しかないからである)。 |
しかも、MS IntelliMouse Explorerは、やはりたまにハングアップするのだ。
- 以前はMS IntelliMouse Explorerのハングなんてことは全く起きなかった
- ロジックボードが故障していたときはApple Pro Mouseもハングした
- Mac OS Xにして暫くしてから変になった
- MS IntelliMouse Explorerのドライバーソフトをインストールしてある場合だけ、MS IntelliMouse Explorerの接続をMac OS Xの(標準の)ディバイス・ドライバーが認識しない
- ロジックボード交換後もMS IntelliMouse Explorerはハングすることがある
- Apple Pro Mouseはロジックボード交換後は全く正常に動作する
と言うことはである。MS IntelliMouse Explorerのドライバーソフト(IntelliPoint 3.1.OSX)が(少なくとも)Mac OS X 10.2.6に対応していないと言う理屈になるわけだ。
これがMac OS 9までの時代なら、Wireless IntelliMouse Explorerのドライバーソフトの読み込み順を変えるなどの裏技でどうにかなったかも知れないのだが、Mac OS Xとなると素人にはその辺は手が出せない。
こう言う場合に更に困るのはMS IntelliMouse ExplorerはMicrosoftの製品だと言うことである。こまめなアップデートなんてまるで期待出来ないのである。
と言うことで結論。仕方がないからApple Pro Mouseを使うことにする。
しかし、MS IntelliMouse Explorerに慣れていると、自分流に設定した複数のボタンによる使い勝手、特にスクロールホイールがないことはかなり致命的。どこかのサイトに書いてあった米国特許情報によれば、Apple社はスクロールホイール(とはまた違う何らかのディバイス)を含んだ(多分、Bluetoothを使った、従来のようなワンボタンではない)ワイアレス・マウスの特許申請をしたらしいので、これに期待することになりそう。でも我が初代PowerBook G4にはBluetoothのアンテナは内蔵されてませんが【涙】。 |
と言うようなドタバタ騒ぎを経て、やっと元に戻った(のを通り越してトップパネルは買ったときの状態にまで戻った)PowerBook G4である。なお、この原稿を書いている時点ではTAXANからは何も連絡がないので、仕方がないから右全面のCDの挿入口にはテープを貼って塞いである。この中には何も入っていないので、間違えてディスクを挿入すると裏蓋を開ける以外に取り出す方法がないからである。
今この状態で不便なのはiTunesからCD-Rを書き出せないことぐらいなので、後はTAXANの対応に期待したい。 |
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間違えてCD-Rを放り込まないようにテープでガード(¨;)
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※パーティションの切り直し:従来は40GBを「約30GB+約10GB」とし、「10GB」の方に2台目のiPod用のiTunesデータを入れていた。Mac OS 9も入れていた。これを全面的に見直し。
具体的には「約37GB+約3GB」とし、「3GB」の方はMac OS Xの基本セットとNorton SystemWorksだけ。
そしてメインの「37GB」にはルート以外の別ユーザーの設定を追加し、こっちに2台目のiPod用のiTunesデータを入れることにした。ログインし直せば使い分けられるし、この方が余計なデータが重複しないのでHardDiskの使用効率がよいからである。
なお「3GB」にしたのはApple純正ディスク・ユーティリティで切れる最小サイズのパーティションだったから(正確には約2.6GB)なのだが、これだとMac OS X 10.2(Jaguar)のインストールは出来るが、その後のソフトウエア・アップデートの途中で「ディスク容量が足りません」と言う警告が出る。このパーティションは筆者としてはメインのパーティションのメンテ用なので、サイズの大きな使わない純正ソフト(例えばiMovieなど)を削除してことなきを得たが、それでは困る人の場合は5GBぐらいにしておいた方が安全ではある。 |
※蛇足:トップパネルを交換したお蔭で、だいぶ前に取れてしまってフェルトを張って誤魔化していた液晶パネルとの緩衝ラバーも元に戻った。
とにかく、PowerBook G4に限らずノート型PCは壊れやすいのでAppleCare Protection Plan(3年間で約45,000円)は必須である。筆者の場合、下記の通りの部品交換をしているのである。
- ロジックボード交換(2回)
- 液晶パネル交換(1回)
- インバータ交換(1回)
- トップパネル交換(1回)
以上をもしAppleCare Protection Plan無しで修理した場合には、新品のPowerBook G4が3台ぐらい買える料金をふんだくられてしまうのだ!!(Apple純正部品の個別単価を総計すると本体価格合計を遙かに超えるのは常識。例えば液晶パネルは158,000円だし、キーボードだけで26,000円もするのだ) |
追記その1:MS Internet Explorerを使っていて調子がおかしくなった辺りから、PowerBook G4が立ち上がっている状態で、いっつもHardDiskがかりかりかりかり謎のアクセスを続けているという状況にあったと言うことを思い出した。マウスがハングするアクセス音も一瞬止まる。
この辺な状況は念の為にHardDiskを再フォーマットした後も変わらなかった。
しかしMS IntelliMouse Explorerの使用を止めて、Apple Pro MouseにしたらHardDiskの変な動きはピタッと止まった。一体、MS IntelliMouse Explorerのドライバーは何を余計なことをしていたのだろう? |
追記その2:2003年7月24日に修理に出したTAXAN PBG4COMBは8月8日に戻ってきた。修理伝票によれば「故障は確認出来なかったが念の為に基板交換をしました。無償とさせて頂きました」と言う記述。早速、PowerBook G4に組み込みテストしたら全く問題なし。らっき〜♪保証期間を過ぎていたのに無償で直っちゃったのだ。これでPowerBook G4は全て完動状態に戻ったぞと。
以上から、この顛末を整理すると「MS IntelliMouse Explorerの異常動作によるPowerBook G4の基板故障」ってことらしいが、まぁとにかく一件落着である。これで新型PowerBook G4 15"が出るまで安心して使えるのだ。 |
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