もはや社会人であり、真面目なサラリーマンとしてはカーキチ三昧どころではないぞと誓った筆者はアルフェッタを後輩に売却し、当たり前の車を買おうと思ったが、実際に買ったのはトヨタ・セリカXX2600Gと言う、いわゆるスペシャルティカーであり、アルフェッタの影響下から、ショックアブソーバーはKONIスペシャルD、タイアはミシュラン、そしてホイールはカンパニョーロにした。これじゃちっとも普通じゃないじゃないか状態なのであった。しかし生まれて初めて冗談でオートマにしてみたとか、最初から割りとどうでも良いというノリではあった。それまで運転とは筆者にとってダブルクラッチと同義語だったのにである。このセリカXXはアルフェッタと比べれば静かで楽ちんだったが、当然のように操縦性はダルであり、室内は狭くヘッドクリアランスはミニマム以下であった。排気量が大きいから動力性能はアルフェッタと同じぐらいだったが。 |