2005.01.12[水]更新
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■
愛車 No.15
EUNOS ROADSTER
株式会社ユーノスが発行していた「Styling Eunos」と言うディーラーで配布する広報誌の創刊準備号に掲載されたときの写真。EUNOS ROADSTERはシンプルさが決め手だからエアロパーツ類は一切、装着しなかった。ちなみにEUNOS ROADSTERに後から追加された黄色は、筆者のクルマの塗装を元に設定されたものである。これは本当の話。
1982年以来ずっとマツダの仕事をしていた関係で1986年からはユーノス・チャネルの開設準備に関わった。そして1989年にEUNOS ROADSTERが発売されたときは東京地区配車第一号車をしっかりと入手した。EUNOS ROADSTERはマツダと言う会社の体質から考えれば全く偶然の産物として出来たクルマであるから、実際に商品化する段階ではマツダ的な制約が色々と生じて、例えばカラーバリエーションはがっかりするほど少なくていずれも地味。それじゃEUNOS ROADSTERの意味はないので、せっかく世の中で一番早く手に入ったにもかかわらず、納車されたその場から、真っ直ぐ埼玉県和光市のバイクマニアには超有名なカスタムショップであるホワイトに持ち込んで、すぐに全塗装に出した。色はイエローだが、国産車にあるものではなくて、ヨーロッパ車のイエロー。黄色と言うよりは山吹色に近く、水銀灯の下で緑色にならないようにと念押しした。待つこと3週間。モーターショーコンディションの特殊塗装だから納期は長い。だけど出来上がりは完璧。モール類は全て外して穴埋め。Appleのでっかいステッカーをリアに貼り付けて、そのステッカーの上から透明ポリウレタン塗装で最終仕上げ。正に完璧。
かくて通称「黄色い悪魔」が完成した。
この時点で日本国内には黄色のEUNOS ROADSTERは無いわけであるから、どこに行っても馬鹿受け。雨でも冬でもフルオープンで日本全国を走り回った。NIFTY SERVE(@nifty)/FCAR自動車フォーラム走行会で二泊三日で東京⇔熊本を往復したり、土砂降りの中をわざわざ広島出張に行ったり、毎月岡崎の山道を走りに行ったりなどなど…。当然、改造もしまくった。最終的にメンテと改造で300万円以上掛かった計算になるが、最後にはざっと次のような仕様になっていた。
エンジン:面研、圧縮比アップ他
足廻り:MazdaSpeed純正ショック&スプリング他
ブレーキパッド:MazdaSpeed純正フェロード
クラッチ:MazdaSpeed純正強化メタルクラッチ
デフ:MazdaSpeed純正機械式LSD
ホイール:BSのジムカーナ用
タイア:ダンロップのセミレーシング
シート:MazdaSpeed純正フルバケット
車載無線機+ハンズフリーセット・他
はっきり言えばノーマルとは別物。ちょうどこの時期、NIFTY SERVE(@nifty)のFCAR自動車フォーラムでサーキット走行会イベントを始めたので、完全にそれ用のセッティングになっちゃったのである。一緒にサーキットを走るスターレットやカローラはセミレーシングタイアを後席に積み込んで来てサーキットで履き替えるのだが、EUNOS ROADSTERの場合は積める場所がない。だから最初っから履いちゃうわけである。
サーキット通いの初期の頃はポテンザだったのだが、普通のハイスピードラジアルだと、サーキット一日でパーになるからタイア代がたまらないわけである。とまぁ言うわけでEUNOS ROADSTERは徹底的に乗り、徹底的にいじくった。結果から言えば、クルマ道楽はこれにてひとまずやりつくしたのである。
だから今やルシーダで納得しているとも言えるのである。蛇足的に言えば、世の中にはEUNOS ROADSTERを買った結果、完全に染まりきって、それっきりずっとEUNOS ROADSTERあるいは、オープンカー思考ってな人も居るようだが、筆者の場合はそう言う発想は全くない。
シンプルでオーソドックスなライトウエイトスポーツカーと言うジャンルについてはEUNOS ROADSTERで味わい尽くしたから、それはそれで卒業と言うことである。
だから、今後オープンカーを買う可能性はまず無いと思う。
1990年度版 NIFTY SERVE(当時)FCAR紹介チラシより。「君は何処まで無節操になれるか??」と言う無茶苦茶なコピーが笑える。よくこんなものを大量に配布したもんだ。パソコン通信最盛期の頃の、今となってはあり得ない話である
おまけ:黄色い悪魔のボディカラーを計測したりと
色々と参考にして後日発売された特別仕様車。
一円もくれませんでしたけどね(汗
https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17345824