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■ 愛車 No.13
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トヨタ マークII GT-TwinTurbo
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普通のマークIIは充分すぎるほどの商品性を備え、普通に乗るには何の不満もないから必然的に大ベストセラーカーになったわけだが、普通なだけに刺激が少ない。
そこでマークIIがマイナーチェンジをした機会に、DINで185馬力を誇るTwinTurboに買い換えた。もちろん、マニュアルミッション。今なら高性能車はみんな横並びで280馬力だが、当時はこの185馬力でも画期的に凄かったのである。
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普通のマークIIグランデはSAEで160馬力だからDINだとせいぜい130馬力ぐらいの筈。つまりいきなり55馬力(とたっぷりのトルク)が上乗せされるんだから、その動力性能は圧倒的。笑っちゃうほど速かった。タイアは銘柄指定してポテンザだったからコーナリングや雨中でも全く問題なし。NIFTY SERVE(今の@nifty)のFCAR/自動車フォーラムのSysOpになった頃はこのTwinTurboであった。それはつまり1988年と言うことになる。第一回FCAR走行会もTwinTurboで参加。生憎の雪となったが、西湘バイパスで一瞬にしてスピードメーターを振り切って他のクルマをぶっ千切ってしまった記憶がある。 |
と言う性能面の話とは別に、トヨタの凄さを知ったのもこのクルマ。
最初に買ったマークIIはほんとに欠点のないクルマだったけれども、毎日乗っていれば非常に細かい点が気になるものである。例えばエアコンの内気循環と外気導入の切換えを知らせるインジケータの位置が悪くて、晴れの日に太陽光線とハレーションを起こして視認しにくい点。カーオーディオのボリューム調整をしやすいようにハンドルのすぐ横に予備ボリュームがある形式なのだが、この予備ボリュームの電気的特性の設定が悪くて、つまみを大きく回さないと音量がすぱすぱ変わらない点(もう一個だけあったけど、それについては詳細を忘れた)。
ところがマイナーチェンジ後のマークII GT TwinTurboはなんと、こんな細かい点がものの見事に全部直っているのである。これはつまり、トヨタが新車を発表発売した後、業界用語で言うところの初期ユーザー調査を徹底して行い、その結果をちゃんと分析してマイナーチェンジにフィードバックしていると言うことの証明なのである。これでは他社はかなわない。喧嘩にならない。
とにかく、予算が無限にあるとか、とにかく趣味に走りたいとか、どうしてもトヨタだけはいやだとか、そう言う特殊なケースを除けば、クルマは黙ってトヨタを買えばよいのであると言うことをいよいよ認識したTwinTurboであった。 |
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