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2007.05.11[金]
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Gibson SG Special - DoromPATIO
■ dpGuitarSystem2 その18:番外編
- APPENDIX:エフェクター変遷備忘録 -
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
2000年5月
2007年5月

でだ。ここに至るまでの足掛け3年の試行錯誤あるいは実験と検証あるいは変遷をまとめてダイジェスト的に振り返ってみよう。いや、せっかくだから時計の針を更に戻して、2000年5月=つまり7年前から辿ってみちゃおう。つまりつまり筆者が10数年間バンドから離れていて、とある偶然から復帰してちょっとしてからこれまでの(時期的には偶然にも、このホームページの開設とほぼ同時なので記録があるので)筆者の足元のエフェクターの変遷の備忘録をシーケンシャルに並べてみちゃおう。

2000年5月頃〜
ZOOM 505 GUITAR
超久々のバンド活動を再開するにあたって、とりあえず何か手軽に持ち運べるエフェクターが無いと困るわけである。しかし10数年のブランク期間中は何も情報収集していなかったので色々と調べたら「安価・コンパクト・オールインワンのエフェクターと言えばZOOM」と言うことを知り、デジタル・マルチの初期の名品=505を購入。追加購入したエクスプレッション・ペダルはボリューム・ペダルとして使用。今になって思い出しても費用対効果は最高の商品であったと保証できる優れものだった。ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem角張ったデザインも宜しいと思う。

2001年頃
ZOOM 505II GUITAR
新しもの好きが災いして【苦笑】ついつい2001年頃に購入。結局、先代の505に比べるとイマイチな製品であった。それと言うのも、困ったことに旧型の505の方が遙かに使い勝手が良かったからである。ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

2002年頃
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
DigiTech RP2000
よりハイクオリティなサウンドを求めて突然、その時点では極めて野心的で画期的で高級なDigiTech RP2000を衝動買い。確かに空間系はさすがと言う素晴らしさだったが、肝心要のオーバードライブ/ディストーション系が使えない。何をどうやっても良い音がしないし、バンドサウンドから抜けてこないのが致命的。それでも暫くはPowerBook G4と繋いで自宅用ヘッドフォン・アンプとして使っていたが、大きくて重くて思いっ切り邪魔なので、結局、石橋楽器で売却。

2002年頃
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
SansAmp TRI-A.C.
トム・シュルツが設計に関わったという噂に惹かれて購入したTECH21 NYCの3chギターアンプ・シミュレータ。音作りはアナログであるというのが売り。メモリー方法が特殊で使いにくいこと、どのサウンドも「ギュイ〜ン」としていること等、イマイチで望んだセッティングが出来ず、結局、これも石橋楽器で売却。

2003年6月2日〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
重くて大きいいのや高級高額なのはもう止めにしよう。だったら、もう一度、ZOOMと言うわけで、価格対性能比抜群のデジタル・マルチを導入。今でも自宅のギター練習用ヘッドフォン・アンプとして常用している。現時点(2007年)で考えても、とても良い製品であると思うが、単体ではオーバードライブ/ディストーション系がイマイチ。この辺がデジタルの限界か? しかし買って損は無かった。今から中古で入手しても無駄にはならないと保証できる名品。 ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem

dpGuitar System
2004年5月〜
bcb-60
より完璧を求めて(馬鹿だ)大きなエフェクター・ケースを導入し、新たに「dpGuitar System」として理想のエフェクターを組んでみようと思った一連の試行錯誤の最初期の状態。アナログ・ストンプとデジタル・マルチの組合せによるサウンド・メイクを標榜。

dpGuitar System
2004年10月〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
歪みはZOOM PD-01 PowerDrive、切り替えはMLS-2、空間系はZOOM 707II GUITAR。そしてSamson AirLineによるワイアレスシステムを組み込む。ワイアレスは(細かいことは抜きにして)ステージや練習スタジオでの自由度が高く、かなり気持ちが良いと言うことを知る。

dpGuitar System
2004年11月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ZOOMから発売されたGFX-1を組み込むと(ZOOM 707II GUITARより小さいので)ボードの中に他のものを色々詰め込めるので実験をしてみたが結果はイマイチであった。GFX-1は購入後、練習に1回使っただけで石橋楽器で売却。アホか【爆】。人間、思い付いたら即実行は時と場合によりけりと言うことなのであるのであるのであるのである【苦笑】。

dpGuitar System
2004年11月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
より良いサウンドを求めて、またしてもZOOMの(その時点での)新製品=GFX-5を吉祥寺ロックインで衝動買い。確かにZOOM 707II GUITARよりはクォリティの高いサウンドが得られるのだが、どうしてもオーバードライブ/ディストーション系が物足りない。バンド・サウンドに埋もれてしまう。現場対応の柔軟なセッティング・チェンジが出来ない……などなどデジタル・マルチ特有の欠点については何も変わらない。パッチ・チェンジのフットスイッチが3つしかないのも中途半端。かくして、結局、散々っぱら試行錯誤したあげく、このdpGuitar Systemのコンセプト=デジタル・マルチ+アナログストンプ=は駄目であるとの結論に到る。つまり試行錯誤は徒労だったし、そのための出費は無駄金だったのだ。反省。但し、Samson AirLineはベース用として生き残り、ZOOM 707II GUITARは自宅用に健在であるが。なお、上の写真の状態で、二つのバンド(FoxyLadiesThe KiDS)のライブをこなす。

dpGuitarSystem2
2005年5月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
かくなる上はデジタル・マルチは完全に捨て去って(自宅用のZOOM 707II GUITARとZOOM 708II BASSは例外)完全なる宗旨替えによる「dpGuitarSystem2」を組むことに決定。コンセプトは「やっぱりエフェクターはコンパクト=ストンプボックスしかない」「特に歪みはアナログしか有り得なーい」である。そこでまずは手持ちの機材を仮組みして使ってみることから始める。これなら少なくとも初期段階は、追加投資無しに色々と実験できるからである。なので、上の写真は菓子折の蓋【笑】に一式を並べただけの超ぉ〜仮バージョンである【苦笑】。しかし、これでもちゃんと機能はするのだ。なお、上の写真でBOSS DD-6 Digital Delayが斜めなのはサイズが決まっちゃっている菓子折の蓋からジャック部分が飛び出さないための苦肉の策である。

dpGuitarSystem2
2005年6月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
菓子折の蓋ではあんまりなのでスチレンボードに変更し、一度に複数のストンプボックスを切り替えられるようにしての実験の様子。斜めだったり横を向いたりするのは前項と同じ理由。

dpGuitarSystem2
2005年7月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
コンプレッサーが気になりだした頃、インターネットを色々と調べていたら「試奏販売」と言う売り文句に惹かれて試してみたK&Rと言うハンドメイド工房の製品を組み込んでみたところ。この「K&R Groove Comp」は非常に性能が高いのだが練習スタジオで長時間の音出しをした結果、蒸留水のようなタイプなので癖が無さ過ぎて、個性も希薄だから筆者の好みではないと言うことを確認。なので、送料こちら持ちで返品。だからと言って、とてもじゃないがKeeley Compressorは高くて買えない。ところで、この時点ではボードサイズを極端に小さくしようとしている傾向が見られる筆者であった。

dpGuitarSystem2
2005年7月〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
上の(チューナーを除く)たった4つのストンプボックスのON/OFFの順列組合せは2の4乗だから16通りになる。スイッチング・システムがないと実に悩ましいことになるのである。などと悩んでいる頃の状態。また、ボードサイズを最小にする前提でDD-6はタップド・ディレイ・モードとすると手前に置きたいとか、二台のPD-01だけではギターアンプがJC-120しかない現場ではクランチーなサウンドが得られないとか、悩みが尽きぬ頃でもあった[遠い目…]。

2006年9月〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
前項のごとくのストンプボックスだけの組合せ特有の問題に悩んだあげく、今一度、デジタル・マルチを主として、Xotic RC-Boosterで基礎的な音作りをしてみるといいんじゃあないだろうかぁ?と目論んだ一時期の状態。結局、やっぱり駄目というのが結論。これこそいわゆるひとつの試行錯誤。

dpGuitarSystem2
2006年11月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
あらためてdpGuitarSystem2のコンセプトの原点に戻って組み直した状態。基本的な路線を固めようとして模索している状態のレイアウト。オーバードライブは右側のPD-01によるものなので、ディストーションに近い状態のみがベスト。Xotic RC-Boosterはゲインを目一杯上げても、そんなには歪まないので、Xotic AC-Boosterを買うしかないのが明らかとなる。

dpGuitarSystem2
2006年11月
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
Xotic AC-Boosterを買わなければいけないと判っているのにもかかわらず、ベース用に先に購入したEBS MultiCompがあまりに素晴らしいのでギター用にも導入。音が太くなるのにびっくりなのであった。これでクリーン系はバッチリになったが肝心要のオーバードライブ系がイマイチなのは勿論、何も変わらない。

dpGuitarSystem2
2006年12月〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
話の順序がまるで逆になったわけではあるが、しかし、とにかく、ついに、とうとう、やっと、Xotic AC-Boosterを購入。極上のナチュラル・オーバードライブ・サウンドに満足至極。これで音質の方はバッチリになったわけだが、いよいよスイッチング=音色切り替えの問題が大きくなってくる。かくなる上は何か画期的な発想の転換が必要であると思い始めた頃のレイアウト。なおチューナーも長年のBOSS一辺倒からKORGに宗旨替え。こっちの方が精度が高いし、なんたって視認性が宜しい。なお、上の写真の状態で某私大同期ライブ 2006に出演

dpGuitarSystem2
2007年2月〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
dpBassSystemを参考にスラント型セパレートシステムを考案。これぞ画期的と自画自賛したのだが、製作して、実際にバンドの練習で使ってみたら利点よりも欠点の方が遙かに多かった【爆】。

dpGuitarSystem2
2007年5月〜
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
dpGuitarSystem2 ver. 6.0
かくして完成した新しい発想の2分割型。あくまで上の「クリーン/クランチ/オーバードライブ/ブースト系」がメインであり、下の「空間系(コーラス&ディレイ)」は基本的には使わないのが前提。早い話が空間系は事実上諦めると言うことである。悲しいことだが仕方がない。物事はすべからく現実的に考えなければいけないのであーる。

以上の(門外漢からみれば馬鹿としか言いようがないであろう)試行錯誤の連続を今一度、冷静客観的に振り返ると、要するに以下の「単純素朴なる妥協」に納得するのに丸々7年掛かったと言うことである。
  • 空間系をすっぱりと諦める
  • スイッチングシステムを諦める
  • 通常の音色切り替えは単純な二通りの切り替えだけとする

しかしである。世の中の有名なプロギタリストですら「足元=エフェクターの機材と組合せ」はコロコロ変わるのが常である。つまり「わかっちゃいるけどやめられない(c)植木等」なのである。つまり、これで落ち着くなんてことは絶対にないのであるのであるのである。ちゃんちゃん♪
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